兼好のレビュー一覧

  • 徒然草

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    言わずと知れた古典文学。
    散文形式で書かれた内容は、宮廷生活や本人の読書体験により培われた記憶が映し、心に移りゆく由無し事。
    人生の理想の過ごし方に対する思索を時折挟みながら、自由に、それでいて秩序ある連想を続けていく。

    意訳をふんだんに取り入れた現代語訳により、原文を直接読むよりも、はるかに読みやすい内容となっている。通読も容易いだろう。

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    2023年11月30日
  • 徒然草

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    独り思いにふける素晴らしさ。
    俗世(世間というフィクション)から一旦離れること。

    800年前のミニマリスト、吉田兼好の考えに触れることができる一冊です。普段の生活から離れることで、承認欲求を知り、我欲を知り、勝負への我利我利具合を知ることができる。

    こんな距離感を私も持てると良いのですが。

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    2021年04月18日
  • 徒然草

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    大好き。心にうつりゆく由無し事は全部で243個ある。一つずつ読み進め、たどり着いた二百四十三段の何と味わい深いものか。

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    2013年01月18日
  • 徒然草

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    そうだねー表現上手いねーというところ、
    そうか?そうは思わんが…というところ、
    どちらもあって、なんか友達の話聞いてるみたい

    手元に置いておきたい一冊

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    2025年09月10日
  • 徒然草

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    卜部兼好(1283頃~1352頃)によって書かれた徒然草は十五世紀半ば以降、すなわち、没後約100年後に歌人、連歌師そして武士たちによって脚光を浴び始めた。実は生前から注目を集めていたわけではなかったのだ。
    古典作品は初めから古典だったわけではなく、いったん忘れられた後誰かが価値を再発見し、作者の隠された意図を明らかにすることで評価される。だから古典はその時代の価値観によって評価が変動する。

    徒然草は初め、洗練された美意識の書物として注目を集め、戦乱の時代では世の中や人生を無常として捉える側面から読まれるようになった。江戸時代になると教訓書として流行した。いずれも、現在の価値観と当時の価値観

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    2022年01月11日
  • 徒然草

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    「通読できる徒然草」…まさに、古典を普通の読み物として読むことを叶えてくれました。
    嬉しいし、楽しい。

    現代語訳の良さはもちろん、注と評が最小限で邪魔しない。
    古典は注釈や評などでお勉強感が漂い、
    『読書中に先生がしゃしゃり出てきていちいちうるさい』感じがして萎えてしまってましたが(笑)、
    通読することを目的としたこの徒然草は、楽しむヒントを与え、背中を押してくれるものでした。
    原文の単語の解説などもないので、気を削がれることなく古文のニュアンスを楽しめます。
    なので勉強したい人には向かないかもしれないです。

    それにしても徒然草、国語の先生が大好きと仰っていましたが納得です。
    エッセイとは

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    2020年06月20日
  • 徒然草

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    著者の吉田兼好は無欲恬淡の隠者として語られることも多いところですが、実態は30歳で朝廷を辞して田畑を購入、これを小作人に貸し出して年貢米を得るという理想的アーリーリタイアを成し遂げた人でもあります。

    そんな高等遊民としての兼好の思想がにじむもの。

    ○自分が高貴な身分であれ、ましてものの数でもない場合はなおさらのこと、子どもというものはいない方がよい、と私は思う。…藤原良房の大臣に関しても、「子孫がおられぬのがよい。子孫が先祖より衰退なさるのは良くないことだ」と、『大鏡』には書かれている。聖徳太子が生前にお墓を造営なさったときも、「ここを切れ。あちらを断て。我が子孫は絶えさせようと思うのだ」

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    2014年08月03日
  • 徒然草

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     ちょっと前に鴨長明の「方丈記」を読んだので、今度は、兼好の「徒然草」です。
     「徒然なるままに、日暮らし、硯に向かひて、心にうつりゆく由無し事を、そこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ・・・」
     冒頭の一節はあまりにも有名です。中学・高校の古文のテキストでもお馴染みですが、私も当時は、部分的にいくつかの段を読んだだけでした。
     今回は、丁寧な訳の助けもあって全段読み通しましたが、改めて、そのテーマ・着眼・文体等の多彩さに驚かされますね。今の世であれば、兼好は間違いなく「アルファ・ブロガー」だったことでしょう。

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    2012年04月29日