「通読できる徒然草」…まさに、古典を普通の読み物として読むことを叶えてくれました。
嬉しいし、楽しい。
現代語訳の良さはもちろん、注と評が最小限で邪魔しない。
古典は注釈や評などでお勉強感が漂い、
『読書中に先生がしゃしゃり出てきていちいちうるさい』感じがして萎えてしまってましたが(笑)、
通読す
...続きを読むることを目的としたこの徒然草は、楽しむヒントを与え、背中を押してくれるものでした。
原文の単語の解説などもないので、気を削がれることなく古文のニュアンスを楽しめます。
なので勉強したい人には向かないかもしれないです。
それにしても徒然草、国語の先生が大好きと仰っていましたが納得です。
エッセイとは聞いてましたが、ほんとですね。それもなんて奥深いエッセイ。
遠い昔の、価値観も風潮もまるで違う時代だけど、人間を見ればとても身近で馴染み深い。
人間味に溢れて、感性豊かで思慮深く、かつ気まぐれで変わり者…兼好法師、会ってみたいなぁと思わせる人ですね。