兼好の作品一覧

「兼好」の「徒然草」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 徒然草
    4.4
    1巻1,595円 (税込)
    後悔せずに生きるには、毎日をどう過ごせばよいか。「思索する読書人」兼好が自由な心で書き綴った珠玉の随筆。独創的な断章スタイルは精神の運動を活発にさせ、生きられる時間の短さに警鐘を打ち鳴らす記述と、柔軟でユーモアに富む記述とを自在に往還する。明晰な言語感覚と、全方位に開かれた視界。この世の全てを相対化し、虚無の陥穽から身を翻す兼好。そこから新しい『徒然草』の顔が見えてくる。振舞いと心遺いが文化の本質であり、いまを生きる喜びこそが虚無をも越える最良の手段なのだ。混迷する現代にあって、大人ゆえにいま味わえる人生の達人の文学を、流麗な訳文と新校訂原文で構成。

ユーザーレビュー

  • 徒然草

    Posted by ブクログ

    言わずと知れた古典文学。
    散文形式で書かれた内容は、宮廷生活や本人の読書体験により培われた記憶が映し、心に移りゆく由無し事。
    人生の理想の過ごし方に対する思索を時折挟みながら、自由に、それでいて秩序ある連想を続けていく。

    意訳をふんだんに取り入れた現代語訳により、原文を直接読むよりも、はるかに読みやすい内容となっている。通読も容易いだろう。

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    2023年11月30日
  • 徒然草

    Posted by ブクログ

    独り思いにふける素晴らしさ。
    俗世(世間というフィクション)から一旦離れること。

    800年前のミニマリスト、吉田兼好の考えに触れることができる一冊です。普段の生活から離れることで、承認欲求を知り、我欲を知り、勝負への我利我利具合を知ることができる。

    こんな距離感を私も持てると良いのですが。

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    2021年04月18日
  • 徒然草

    Posted by ブクログ

    大好き。心にうつりゆく由無し事は全部で243個ある。一つずつ読み進め、たどり着いた二百四十三段の何と味わい深いものか。

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    2013年01月18日
  • 徒然草

    Posted by ブクログ

    そうだねー表現上手いねーというところ、
    そうか?そうは思わんが…というところ、
    どちらもあって、なんか友達の話聞いてるみたい

    手元に置いておきたい一冊

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    2025年09月10日
  • 徒然草

    Posted by ブクログ

    卜部兼好(1283頃~1352頃)によって書かれた徒然草は十五世紀半ば以降、すなわち、没後約100年後に歌人、連歌師そして武士たちによって脚光を浴び始めた。実は生前から注目を集めていたわけではなかったのだ。
    古典作品は初めから古典だったわけではなく、いったん忘れられた後誰かが価値を再発見し、作者の隠された意図を明らかにすることで評価される。だから古典はその時代の価値観によって評価が変動する。

    徒然草は初め、洗練された美意識の書物として注目を集め、戦乱の時代では世の中や人生を無常として捉える側面から読まれるようになった。江戸時代になると教訓書として流行した。いずれも、現在の価値観と当時の価値観

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    2022年01月11日

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