福田直子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレまだ読んでいる最中だが今年のザベスト確定。ポピュリズムの話かと思いきや、序章はビッグデータブローカーが節操なく暗躍する現代を的確に表現。
・ソーシャルメディア上では「すました自分」を見せがちで嘘がつかれることが多いが、検索は真実を語る。
・やっぱりアメリカはデータ産業への規制が緩い。Facebookに自分に関する情報を請求したら消去したはずの記録も含め拒否した友達リクエストなど膨大な行動記録が残っていた。人の繋がりの監視が実現してしまっている。
・しゃべるスマート人形「ケイラ」はいつも会話に待機しているため、周囲の会話が勝手にサーバーに送られていて、ハッキングされる可能性も高かった。シリは大丈 -
Posted by ブクログ
ツイッターやフェイスブック等のソーシャルメディアは、コミュニケートしたい人たちとだけ、コミュニケートする。字数も限られ、論理だった物言いではなく、決めつけ・生な感情の吐露が中心となる。自分の見たい現実だけを見ることが通常化し、事実かどうかより、あってほしい世界が大切にされる。エコーチェンバー現象。閉鎖的な空間でのコミュニケーションを繰り返すことにより、特定の信念が増幅または強化されていく。
パーソナリティに応じて、ニュアンスや広告のタイプを変える「個別化されたプロパガンダ」としてのマイクロターゲット広告。それが、SNSを事業とし、拡大し、既にTVを超える広告収入をもたらし、巨大産業化を可能 -
Posted by ブクログ
ドイツの犬事情を知りたくて読書。
ドイツに別の意味で興味を持たせてくれる。ちなみにタイの犬も吠えない。正確に書くと暑いので元気がないのかもしれないが。
犬の先進国であるドイツから日本は学ぶことは多いと思う。犬のパーキングは面白い。日本にもあってもいいかも。
犬は環境によって吠えないと理解したのであるが、犬種による違いはどうなのかと思う。
動物愛護も行き過ぎると活動が過激化して愛護テロと呼ばれるような社会悪になるのでバランスが重要である。中国の都市部でもすでにど動物愛護の傾向が高まっていると感じられる。
読書時間:約30分
本書はバンコクのブックオブワールドで購入しました。 -
Posted by ブクログ
ポピュリズムは、日本語では「大衆迎合主義」となるけど、要するに<反多元主義>だろう。
つまり、民主主義と真っ向から反対するのがポピュリズム。これはかなり厄介だ。
そのデジタル版がテーマということで、本書は、ダイナミック・プライシング、マイクロターゲット広告、フィルターバブル問題などに言及して紹介をしているが、読み進めていくにつれて、トランプ大統領の黒幕の富豪についてや、監視国家であった旧東ドイツなどのおぞましい面も紹介されている。
新書でライトな読み物だろうと読み始めたが、ハードな記述もあり、なかなか脅威を感じる読書だった。
私は、デジタルから距離をどの程度取るか、今の課題に