村上直久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昨今の食品偽装にはじまり、BSE、遺伝子組換食品、残留農薬、抗生物質など食品の安全性に関する疑問や不安は増すばかりである。日本人のみならず、人類が直面する食にまつわるこうした問題を網羅し、それぞれ分かりやすく解説した書である。また、日米欧による食品安全政策についての比較を行っており、特に先進的である欧州の例は、日本の進路にとって参考になるであろう。。
BSEの発生源となった欧州ではEUの正式機関としてEFSAという食品の安全性を確保するための専門組織が既に発足している。興味深いのは、あくまでの消費者を最大の利害関係者として位置づけ、消費者の懸念を考慮することが政策上不可欠であると位置づけてい -
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昨今の食品偽装にはじまり、BSE、遺伝子組換食品、残留農薬、抗生物質など食品の安全性に関する疑問や不安は増すばかりである。日本人のみならず、人類が直面する食にまつわるこうした問題を網羅し、それぞれ分かりやすく解説した書である。また、日米欧による食品安全政策についての比較を行っており、特に先進的である欧州の例は、日本の進路にとって参考になるであろう。。BSEの発生源となった欧州ではEUの正式機関としてEFSAという食品の安全性を確保するための専門組織が既に発足している。興味深いのは、あくまでの消費者を最大の利害関係者として位置づけ、消費者の懸念を考慮することが政策上不可欠であると位置づけている点
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
人、モノ、カネ、情報が国境を越えていきかうグローバル化時代、食の世界も例外ではない。
世界中から来た食材が食卓にならぶとともに、その安全性の危機=食品パニックも瞬時に国境を越えて広がる。
狂牛病、鳥インフルエンザ、口蹄疫、ダイオキシン汚染…。
いまや、食の安全は世界規模で取り組むべき課題となっているのだ。
食の危機管理のために、いかなる世界システムを構築すべきか?
「欧州食品安全庁」の取り組みを軸に、日本の課題もさぐる。
[ 目次 ]
第1章 動き出した欧州食品安全庁
第2章 BSEの爪あと―英国の状況
第3章 口蹄疫とダイオキシン鶏肉の恐怖
第4章 遺伝子組み換え食品をめぐる