カレル・ヴァン・ウォルフレンのレビュー一覧
-
カレル・ヴァン・ウォルフレン氏については、ヨーロッパ目線の日本通ということで彼の本を数冊読んで知っていましたが、白井聡氏についてははずかしながらこの本のことを知るまで知りませんでした(涙)。
この二人には戦後日本についての歴史認識に共通する部分もありこの対話本になったのでしょう。
久しぶりに質の高い...続きを読むPosted by ブクログ -
日本人よりもしっかりと日本人のことを思い書かれた内容だと思います。我々日本人が見失っている点・見落としている点がたくさんあるように思います。その原点を見つめ直すに良いのではと思います。Posted by ブクログ
-
外国人研究家から見た日本の問題点を浮き彫りにした本書。
「ここが変だよ、日本人」と外国人に唐突に言われても「そりゃあ、何も知らない外国人だからね。」ってなもんで、まともに取り合おうとしない。けれども彼の指摘は圧倒的な裏付けによって、強い説得力を帯びた論理である。多分日本人が気づかなかったこと、気づ...続きを読むPosted by ブクログ -
フォーリンアフェアーズ側からの視点。明治時代に江戸幕府が倒され、明治維新が起こってからは日本はおそらくもともとの国とは違う国なのかもしれないPosted by ブクログ
-
安倍政治の良くない点を徹底的に洗い出しているのが痛快だ.奴の頭の悪さは分かっていたが,ご両人もそれをたびたび指摘している.アメリカに金玉を握られていることを早く取り去る必要があると痛感した.Posted by ブクログ
-
第一の罠:TPPの背後に潜む権力の素顔
第二の罠:EUを殺した緊縮財政という伝染病
第三の罠:脱原子力に抵抗する非公式権力
第四の罠:国家泣き対米従属に苦しむ沖縄
第五の罠:権力への無関心という怠慢
TPPを推進しているのはアメリカ国民ではない。
「市場原理」を推し進めるアメリカの巨大企業は、物事...続きを読むPosted by ブクログ -
外国人から見た日本社会の異常性を認識できる。それが客観的かどうかは置いておくとしても、この国の病巣を理解する一助にはなるだろう。日本という舵取りのいない大型船。この国を導く政治家を育てなければならない。Posted by ブクログ
-
本書で繰返し述べられている「主権」に関して深く考えたこともなかった。
「ナショナリズム」と「愛国」の違いに関しても同様。
上記以外にも教えられる事や気付かされる事が多かった。
気になる点に関しては、中国への認識であろうか。
少数民族への非人道的な扱いや、
戸籍を持たない人が相当数存在すること。
尖...続きを読むPosted by ブクログ -
国民が疑問に及ばないくらいに罠にはまってます。ヨーロッパのほうが危ないというのは知らなかったので勉強になりました。TTPについては汗顔の至り。Posted by ブクログ
-
カレル・ヴァン・ウォルフレンさんや孫崎享さんの著作には出来るだけ目を通すように心掛けてきたので、本書も出版とほぼ同時に購入。一気に読み切りました。
対談の書き起こしの形式なので、難解な表現が避けられているようです。その分一つ一つの論証は弱いのですが、日本の現状をこれほどわかりやすくまとめた本は少な...続きを読むPosted by ブクログ -
第1の罠:TPP
第2の罠:財政緊縮
第3の罠:非公式権力
第4の罠:国家なき対米隷属
第5の罠:無関心
総じて書かれてるのは、日本政治の幼稚さ。
経済は独立してでなく、権力も絡んでくるので政治とは切り離せない…んで日本は戦後経済だけで、政治に関してはアメリカ任せのまま来てて、今大変なはずだけどそ...続きを読むPosted by ブクログ -
改訂に伴い具体例が現在の日本の状況に合わせて書かれているが、本質的な根幹部分はほとんど変化していない、日本がほとんど変化していないからだ。オリジナルと比べると翻訳の関係か他の要因かわからないが、オリジナルの方が議論にキレがあるように感じられた。Posted by ブクログ
-
今、日本が陥っている状態や欧米の陥っている状況について解説されている本。
日本と欧米の状況は微妙に違いがあり、
まだ日本は欧米ほどの危機的な状況には陥っていないからこそ
欧米の状況を見つめ、
それを生かして軌道修正すべきだと論じられている。
最近の日本の状況と政府の対応に疑問を感じている人は読む...続きを読むPosted by ブクログ -
1994年に良書「人間を幸福にしない日本とおいシステム」を書いて注目をあびた著者が、現代の日本の状況に対して再び警鐘を鳴らした。
現在、日本は、アメリカやEU諸国よりもましな状況にあるという前提で日本の現状を好意的に捉えている。しかし次に記す5つの罠にはまり込むとアメリカの思うつぼになり、EU諸国と...続きを読むPosted by ブクログ -
書きおろしと言っても翻訳された日本語なので、ちょっと読むのにつまる感じがあります。
内容は至極当然の課題で、現状と照らし合せると、日本政府は5つの罠全てに自ら喜んで国民を陥れようとしています。
確かにこの国は「国家」ではありません。Posted by ブクログ -
真の「国難」に目を覚ませ!と日本贔屓のウォルフレン氏が指摘する最新本。
冷戦後もあいも変わらず世界戦略構図を変えない、ペンタゴン主導のアメリカ。
それに翻弄される日本、ヨーロッパ社会。
そして、ますます先鋭化するユダヤ系大資本。
アメリカ国家をもコントロールしてしまっている巨大資本。
基本...続きを読むPosted by ブクログ -
■経済
1.もし初めから海外メーカーと価格競争を強いられていたら、日本の重工業も化学工業も今日のような発展を遂げることは決してなかったらだろう。世界に冠たる日本の自動車産業も、20世紀半ば以降の高率関税という壁で守らなければ、産業として成立することすらなかっただろう。
2.政権の座から転落する前...続きを読むPosted by ブクログ -
TPP、財政緊縮、原子力発電、沖縄、権力への無関心・・・
どうも諸悪の根源は世界経済の金融化。製品やサービスなど社会にとって価値あるものを実際に生産するという面倒な中間プロセスを経ることなく、金から金を生み出す手法が世の中にはびこってしまった事にあるようだ。これによって生み出された資産とは、金融機...続きを読むPosted by ブクログ -
TPPの問題が書かれていたので、第三者から見たこの問題に関する意見を知りたく購入しました。
このTPP論議でいつも感じる事は、反対派の意見には多くの数値と理論が展開されているのに、賛成派は『安くなるのは消費者に良いことだ』と言った風な大雑把な表現が目立っている点でした。
基本的に自由貿易は賛成派です...続きを読むPosted by ブクログ -
いろいろと気付きを与えてくれた1冊。
・リーマンショックの根源は、金から金を生み出す狂気的金融マーケット。さらにそれを促進した新自由主義的思想。
・金融マーケットの肥大化により生み出された貧富の差
・財政緊縮は解決策ではないという示唆
・沖縄は日本国ではないという感情
・軍産複合体の現状
それに対し...続きを読むPosted by ブクログ