カレル・ヴァン・ウォルフレンのレビュー一覧
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ウォルフレン氏の本はいつも日本に対する愛情が感じられる。これもそう。無関心が最大の敵、権力の腐敗を許すまいと立ち上がれたはずの人が、無関心や無気力、あるいは怠慢を理由にそれをしないことが問題であると。最後の、政治家に日本を導くチャンスを与えろ、とはその通りですね。アメリカの言いなりでマスコミは政治家...続きを読むPosted by ブクログ
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日本社会の本質をついたとされるベストセラーの加筆された一冊。とはいえ、かなり前の著書のため、現時点での評価はなかなか難しいものです。
民主党への政権交代、東日本大震災、冷戦後の世界情勢といったものを踏まえた内容になっていますので、現在とは異なっている点と、根底に流れているものと見極めることが必要な気...続きを読むPosted by ブクログ -
ウォルフレン教授が、現在が抱える問題点を述べたもの。歴史的なトレンドから判断しているところが多いが、やや根拠の記載が少なく説得力に欠けていたり、意見に同意できない点がある。欧米人の視点ということで、参考にはなるが。
「日本のバブル経済は、製造業がその事業を継続していけるよな具体的手段を生み出すため...続きを読むPosted by ブクログ -
【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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<目次>
第1部 よき人生をはばむもの
第1章 偽りの現実と社会の檻
第2章 巨大な生産機構
第3章 停滞する社会の犠牲者たち
第4章 民主主義にひそむ官僚独裁主義
第2部 日本に運命づけられた使命
第1章 日本の奇妙な現状
第2章 説明責任を果たそうとしないバブルの張本...続きを読むPosted by ブクログ -
翻訳ものだからか、少しまどろっこしく感じる部分があった。それゆえか、私の知識不足か、半分ほどしか頭に入ってこなかった。
けれども、いくつか私にも理解できて納得した部分もあった。
ブルジョアジーと言われる中産階級が政治を動かすのが世の常であるにも関わらず、日本ではそれらの人々が企業に取って代わられてい...続きを読むPosted by ブクログ -
文字通り、TPP、財政緊縮、沖縄基地問題などの日本を追い込む5つの問題について記述した一冊。
オランダ人の評論家ということでどんなもんかと思ったけど、実際に読んでみるとかなり的確に感じた。
また、偏向報道の日本のマスメディアに対する批評などもあり、目から鱗だった。Posted by ブクログ -
日本には無限の産業発展という自動操縦装置が埋めこまれており、官僚が非公式権力で支配している。国益に沿った舵取りが必要になった今、その中枢を築けるのは政治家だけである。
政治家と言うと、金権、汚職といった悪いイメージが先行していたのですが、そのイメージを作っていたのがマスコミであり官僚だったのですね...続きを読むPosted by ブクログ -
金融、沖縄の問題に対して非常に無知であったため、分かりやすく噛み砕いて書いてあったのでよかった。しかしながら、脱原発の章では普段大学でもよくエネルギー関連の文献を読んでいることから物足りなく感じた。なので、この著書は「世の中で何が起こってるかよく知らないから知りたい!」レベルの人向けかと。個人的には...続きを読むPosted by ブクログ
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気になった1点のみ。
著者はソーラー発電を推しているが、ソーラー発電では夜間の発電量が下がってしまうことを考慮して言っているのだろうか?
無論夜間の電力量を原子力並みに供給する必要は無いだろうが、原子力の代替としてソーラーを使うのであればその点は考えなければならないのでは?
また、夜間という毎日...続きを読むPosted by ブクログ -
はまると脱出不可能な罠、TPP、財政緊縮、非公式権力、対米隷属沖縄、権力への無関心
オランダの人なのに、日本の状況を論述できるなんて、ジャーナリストってすごい。Posted by ブクログ -
タイトル通り、次の5つを主張している。
すなわち、①TPP反対論、②財政緊縮反対論、③原子力反対論、④米軍基地反対論、⑤権力への無関心というサブタイトルの米国依存反対論。
共産党的思考と理解した。
著者が強調したいのは①④⑤のアンチ米国絡みだろう。
私は②が興味深かった。
財政緊縮反対は理解できる...続きを読むPosted by ブクログ