ジュリー・カガワのレビュー一覧
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前作『夢迷宮への片道切符』でミーガンが着けたはずの決着はまだついていなかった。
滅びに直面しながらも、状況を理解できていない妖精族は、第三勢力のアイアン族の意図通り互いに争い始めた。妖精界を危機から救うため、ミーガンとアッシュは再び困難な冒険に旅立つこととなる。
彼らの活躍により、妖精族の争いは一旦休止となったが、ミーガンとアッシュの行った選択は二人にとって過酷な結果をもたらすことになる。
ケットシーのグリマルキンは今作でもミーガンの保護者である。誠に猫らしいやり方で、影に日向にミーガンを守護し続けるグリマルキンは猫好きの私にとってアイドルである。 -
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割合本格的な正統派ファンタジー。
人の夢や信仰から成り立っている存在は、人から忘れられる事で消滅していくという縛りは、神話・ファンタジーで定番の設定だが、この作品ではそれだけではなく…。似たような状況はミヒャエル・エンデの『はてしない物語』でも見られたが、それとはまたちょっと違う驚きの展開である。(しばらくファンタジーから遠ざかっていたので、もしかしたら既出な設定かもしれない。不勉強ですみません)
語りも巧く、読者をどんどん物語の中へ引き込んでいく。冒険から帰って、一回り成長したミーガンが頼もしい。あらゆる面で猫らしいケットシーのグリマルキンが、なんだかんだ言いつつも結局、保護者的振る舞いをし -
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人気の海外産児童小説はかなり拒否反応が出ていたけどこれはそんなことなくサクサク読み勧められた。
内容は家庭的にちょっとアレで学校で馬鹿にされる冴えない女の子は実は異世界で重要人物でしたー。という在り来りなもの。
紹介に「現代版不思議の国のアリス」とあったけどあまりそういうイメージは受けなかったなぁ・・・
確かにチェシャ猫のような猫、グリマルキンはいるけど。
極彩色の空間、冬の世界などなど移動する場所によってガラッと変わる世界観はよく作られていて場所が変わったのだとわかりやすい。
風景のイメージはそんなに気にならなかった代わりに、妖精の容姿の説明は「これ以上のものはないであろう美しさ」「完璧 -
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上下巻合わせての感想。とにかく展開ががんがん進みます。なにしろファンタジー世界の住人達が基本的に理不尽で、理由とか葛藤とかそういうのは別にないのです。めまぐるしい展開、めまぐるしい感情の変化。派手で楽しくはあるのですが、何故?とか、この人は?など、いちいち疑問を差し挟んでいると読んでいて置き去りにされます。ひっかかることはいくらでもありますが、分かってしまえば単純に娯楽として楽しいです。そして女子的にはやっぱり恋愛要素…大味だけど、王道で、悔しいけれど気になる!この恋愛要素のおかげで、続編もきっと読んでしまうでしょう…。私は断然パック派です!
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ネタバレプレゼント当たった~!わーい嬉しい♪
23日までにレビューせよ、ということなのでとりあえず上巻。
なんか面白そうと思って応募したんだが、来たのがハーレクイン社の
文庫だったのでちょっとびっくり。
ハーレクインは恋愛ものばっかと思ってたんだが、こーゆーファンタジー系もあったのだなあ。
まあ、最初から主人公、姫、と呼ばれてたのでそのへんの要素はあるのか。
父行方不明、で、姫、とゆー時点で、こりゃあ、やんごとなき方の血が流れているのね、と思ってはいたんだが、まさか、その王様が行方不明になった父親ではないなんて~。
さらにさあ行こう妖精界で、妖精、でイメージする、キラキラしたファンタジーなイメージが -
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上下巻ということで合わせて感想失礼します。
ハーレクイン文庫は初めて読みましたが、ティーンズ向けの翻訳本はいくつか読んだことがありました。
その全てに共通することですが、取りあえず「理由」や「根拠」といったものが邦本よりもずっと少なく、「事実」と「キャラクター」が先行します。
その点を横に置いて読むと良いかと思われます。
この本は取り柄のない女の子が妖精の国に弟を取り戻しに行くお話です。
個性的なキャラクターで分かりやすく、背景や世界観の美しさと残酷さには舌を巻いてしまいました。綺麗な世界の妖精には、悪戯で人を騙し、頭から食べようとする悪魔のような恐ろしい魅力がありました。
物語の見所の一つ -
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ネタバレとても深い内容だった。
話を読む中でわかってくる、人々の神話や非科学的なモノを信じる力が失われた結果による妖精界の変化、ミーガンが狙われる理由、ミーガン・妖精猫・パック・アッシュの冒険には、驚かされるものばかりだった。
アメコメっぽい言い回しは否めないけど、それを差し引いても、すごく面白かった思う。
最後、母親に会えるも、作中でイーサンをさらった犯人の情報を得る対価として支払ったものの重さがミーガンにわかっていないというのはすごく悲しかった。そしてアッシュと交わした契約を果たすべく、それを受け入れるところはカッコいいと思った。
パックがダウンしてからまた出るかなと思っていたけど、ずっと出 -
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ネタバレ≪内容覚書≫
弟を探して、≪夏の王国≫から≪冬の王国≫を目指すミーガン。
お供は、妖精パックに冬の王国王子アッシュ、そして妖精猫。
しかし、そこに、新たな妖精が現れて…。
妖精界の大ピンチに、ミーガンはどう立ち向かうのか。
そして、弟を取り戻し、無事に家族の元に帰れるのか。
≪感想≫
ミーガンが冬の国の王子様の「セクシーさ」にときめくのは、
さすが海外文化だと思った。
日本の小説だと、「セクシー」は、男子にあまり使わないので、
なんだかこの表現に出会うたびに、モゾモゾする。
古い妖精が、新たな機械妖精たちに負けてしまう設定は
面白いと思った。
説得力と夢のある設定で素敵。
妖精を信じて -
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ネタバレ≪内容覚書≫
地味で目立たない女子高生のミーガンが迎えた16歳の誕生日。
それは、不思議な物語の始まりだった。
妖精に連れ去られた弟を取り戻すため、
幼馴染だったロビンとともに、
ミーガンは妖精の世界≪エバーエバー≫へと旅立つ。
≪感想≫
ハーレクイン、というより、
児童文学とラノベの間のイメージで驚いた。
ハーレクインって、もっとエロスだと思っていた。
シェイクスピアの「真夏の夜の夢」の名前を借りた人物が、
たくさん出てくるので、知っている方は、ニヤリとできそう。
知らない人は、名作に触れる良いチャンスにしたら、
きっと有意義。
ただ、シェイクスピアの原作に愛着がある人は、
読まない -
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ネタバレおもしろかった。
が、これってシリーズものだったのねっ!
一応ひと段落はついたけど全然終わらんかった~!
がーん。
下巻で妖精界をめぐる問題も、パックとアッシュの問題も
ミーガンの力のことももろもろ全部まとめて解決~っと期待して
読んでいたので、ちょっと肩すかし。
いろいろ問題山積なままじゃ~。
ま、まあ一応弟は助けられたので、そこはよかった、うん。
相変わらず下巻も妖精たち、怖ろしすぎでした。
スプラッタじゃー。
あ、でもラストらへんにでてきたちっこいの達はかわいかったー。
剣と矢を渡してくれたときはマジで感動した。いいやつらだ~。
でもなんかこれからが本番って感じ。
あとがきに本国ではファ