にしおかすみこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
発売当初も話題になっていたし「有隣堂しか知らない世界」にも出演されていて、評判良かったなと手に取った。
前評判の通りところどころクスリと笑う部分はあるのだけど、やはり辛いなあと沈んでしまう。家族全員が無自覚に乗っかって来る。乗る方はそこまで抱え込んでもらおうとは思っていないのだろうけれど、作者は根が真面目だから放っておけない。自分が手放してしまえば帰省したあの日に、すっかり崩壊した家庭に戻るのが目に見えているから。そもそも幼い頃から姉の手前、我慢することが多かったのだろうなと思う、母は姉のことを守ろうと必死で、四十数年経っても認知症になってもそれは変わらない。一方で父親はまるで頼りにならない。高熱の中、米の買い出しに出かける姿は本当に苦しかった。こんなの泣き叫びたくなるよね。
行政など頼れるものにはしっかり頼って、作者には自身が納得出来る形で幸せになってほしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレにしおかすみこはピチピチの黒いレザーの服きて、にしおか〜すみこだよ〜って叫んでるイメージしか無かったけど、この本を読んでイメージ変わったかも。
お笑い芸人になるため、東京に上京。芸人になってしばらく経ったころ、お母さんの手料理が食べたくて実家に帰ったら、家の中がめちゃくちゃになっていて、母が認知症になっていた・・・。
実家に戻ったあとの日々の生活をエッセイにしている。
母「生け花の先生がおばあさんで、その先生のおばあさんがおばあさんで・・・」すみこ「どんだけババア出てくんねん」など、ツッコミを交えながら面白おかしく書いてるから重くなり過ぎず読みやすかった。
ただ、母は認知症で、お父さんはアル中で、お姉ちゃんはダウン症と書いていて、近くに助けを求められる相手がいないし、面白おかしく書いてるけどほんとのところはかなり苦労されたのではと思った。
これを読んでなかったら一生にしおかすみこはただのピン芸人のイメージのままだった。また別の人のエッセイも読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
ポンコツ一家2年目。
いやー、笑えるけど、笑えない。。
できることはするけど、全部はできない。
郵便局、散歩、なんにしろお母さんが出かけてなかなか帰ってこないと毎回心配だろうし
お父さんがもう少し...いやいやそんなこと言っちゃいけない(笑)
日に日に忘れるスピードが早くなるお母さんだけど、お姉ちゃんのことを察する能力はずっとあるんだな〜とか
両親が喧嘩しているときに階段の上でしゃぼん玉の歌を歌うお姉ちゃんの気持ちとか
喧嘩は無視しようと決めて布団に潜るもその歌を聞いて眠れないすみこさんの気持ちとか
お母さんにめちゃくちゃ言うお父さんにブチギレてやり合おうとすみこさんが立ち上がると絶対にお母さんが間に来たり
クスっとなるように書いてくれてるけど、笑えない。。。笑ってるけど笑えない(笑)
おねえちゃん中心の世界も読んでみたいな
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Posted by ブクログ
最初は自分とは無縁の遠い世界の話だと思って読み始めた。ダウン症の姉、ほぼアル中の父、認知症の母を抱え、コロナ禍で介護生活に突入した著者の環境は、想像以上だった。
印象的だったのは、認知症の母に対し「ダメ」と言わず、彼女の世界を狭めないように寄り添う介護の工夫だ。深刻になりがちな現実をユーモアで包み込む姿勢に、介護のヒントと心の救いを感じた。
ネタ以上にクスッと笑える軽快な文章で描かれるのは、あまりに愛おしく尊い日常だった。
「頭と体、両方が元気な瞬間なんて、自分自身もどこまで続くか分からない」という言葉が胸に刺さる。子どもの成長や親の介護で姿を変えていく家族に触れるうち、他人事だった物語は自分ごとになり、気づけばこの家族を心から応援していた。