朝日新聞特別報道部のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書は朝日新聞のルポルタージュ連載記事の書籍化したものです。連載は現在でも続いているそうです。ここでは福島原発事故による放射能汚染は、なぜこれほど多くの被害者を生んだのか。という事が語られております。
僕は日ごろ朝日新聞を読んでいないので詳しいことはわかりませんが、この連載は単行本化された後も続いているみたいですね。それはリアルタイムでは読まずに続編が出たら読むことにいたします。それはさておいて、この本は朝日新聞にて連載された「3・11 あの日いったい何が起こったのか?」という記者がまさに足で稼いだ情報を元につづったルポルタージュです。
これを読みながら、やはりマスコミの組織力はすごいな -
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ここまで原子力にヘイトだと逆にすがすがしさを感じます。
もちろん福島第一原子力発電所の事故により避難な精神的な苦痛を被った人へのインタビューは価値があるが、なんでもかんでも原子力のせい、というのは隔たりすぎでしょう。
あと、原子力(≒放射能)が超危険!ということを間接的に言っている表現が多すぎる。
例えばホットスポットで、100マイクロシーベルト毎時が発見されて、年間900ミリシーベルト浴びて国の基準を大きく逸脱する!大変だ!という表現。
そりゃあ、屋外の流動がない水たまりでホットスポットが見つかって、そこに1年365日24時間たっていればそのような線量を浴びるけれど、そんな人いる?
周辺よ -
Posted by ブクログ
新聞連載の書籍化第3弾は、福島県広野町の高野病院の奮闘から
始まる。原発から22kmに位置する高野病院は、福島第一原発の
1号機が爆発したあとも、入院患者を避難させることなく入院医療
を続けた。
勿論、避難するよう勧告もあった。病院を訪れた警察官からは「なぜ、
ここにいるのか」と強い言葉で言われている。だが、動かせない患者
もいる。実際に被災地の他の病院では避難の際の長時間の移動中
に亡くなった方もいた。
この高野病院のケースが突き付けるのは、被災地での地域医療
継続の問題だ。住民が帰還するにしても、病院が必要になる。
だが、「福島」というだけで看護師等が集まらない現実がある。
福島県三 -
Posted by ブクログ
本書は朝日新聞紙上にて大反響を巻き起こした福島原発事故を追った連籍を書籍化した第4弾です。 被災地に残った人間達の葛藤や、米軍横須賀基地、更にはワシントンの混乱振りや日本への不振が記されております。
『3.11』の東日本大震災と時をほぼ同じくして発生した福島第一発電所の深刻な原発事故。その経過と地元である福島県の『その後』を追い続けた朝日新聞の連載企画第4弾です。
ここでは非難が困難であった障害を持った人に対する取材や、災害時の弱者を救うための個人情報の取り扱いに関する緊迫感あるやり取りが最初に収録されていて、この事件が残した教訓の重さを思い知らされました。
更には柏崎からさいたまに被 -
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朝日新聞の人気ドキュメンタリーの第3弾。このシリーズを読むために朝日新聞を取ってるという人もいるほど。
福島原発事故において唯一住民にヨウ素剤を配布し服用指示を出した三春町。町長と職員の混乱と苦悩を描いた「吹き流しの町」は読みごたえがあった。事故から半年の後、担当課長が住民からかけられた「子どもたちを救ってくれてありがとう」の言葉はグッときた。
それに引き換え「カワセミ日記」での原子力災害現地対策本部、福島県、原子力安全委員会のぐだぐだぶりといったらない。
核廃棄物最終処分地探しにまつわるエピソード「地層をねらえ」は、産廃同様に胡散臭い話ばかり。六ヶ所村での再処理は困難を極め、最終処分地のメ -
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第2弾は我が家が朝日新聞を止めた後のため、全て初見。
ネタ切れ(?)なのか、前作と比較すると事故そのものより周辺エピソード中心の構成。
六ヶ所村に再処理施設が出来るまでを綴った「ロスの灯り」も読みごたえがあったが、衝撃的だったのは気象庁の津波警報の顛末を追った「遅れた警報」。
以下、要約。
~気象庁が出した当初の津波警報(マグニチュードから自動計算)は「岩手3メートル、宮城6メートル、福島3メートル」。一方、三陸沖の水圧計は5メートルの津波を計測。沿岸になるほど津波は高くなり、気象庁の計算式では沖合の5倍(=30メートル!)が沿岸の津波の高さ。しかし水圧計の数値は活かされず、気象庁が「10メ