朝日新聞特別報道部のレビュー一覧
-
漁業、学校の再開、家の再取得、ペットなど大所高所の話から小文字の福島の方々の話に徐々にテーマがシフトしつつも原発後を追い続ける。こうした各論に入っていくと読み手も色々な意見が出てきて支援一色ではなくなるのだろうけど(私も都内でペット支援の募金呼び掛けている人は理解出来ない)、被害者には責は無く、また...続きを読むPosted by ブクログ
-
30キロ圏外の飯館村、ヨウ素剤を飲用した三春町、瓦礫の広域処理、NUMOの核廃棄物処理。バブルで買ってしまったリゾートマンションのような手詰まり感に疲労を持ちつつも、福島を知り続けるためには誰もが読むべき連載。Posted by ブクログ
-
福島原発事故のルポルタージュ第5弾。最初の2話「海鷹丸が来た」と「生徒はどこだ」は、甚大な被害を受けながらも、ネットワークの力で状況をともかくも前に進めて行く事例。もちろん、海の汚染も、失われた生徒たちや教育環境も元には戻らないのだが、そこに少しは明るさが垣間見えてくるのだ。自分にもできる支援がある...続きを読むPosted by ブクログ
-
福島原発事故のルポルタージュ第4弾。この巻でも事故後の様々な側面が描き出される。弱者ほど避難から取り残されること、また功罪の判断は難しいが町ごと埼玉県に避難した双葉町のことなど。もっとも生々しいのは自衛隊の中央即応連隊による一連の活動だろう。私たちはそもそもそういう部隊の存在すら知らなかったのだが。...続きを読むPosted by ブクログ
-
第21シリーズ「遠野ショック」、第22シリーズ「また年を越す」
原発事故、広範な放射能汚染、その実像が被害を被ったひとりひとりの人生を見つめることで浮かび上がる。放射能汚染が覆った地域には、たくさんの人が人生をかけ情熱を注いで作り上げてきた家業や生活があった。畜産にしろ、食品加工にしろ、その土地の自...続きを読むPosted by ブクログ -
2011年3月11日の東日本大震災のレポート。前半は被爆にあった避難民の話、後半は原子力爆発の可能性に対する官邸でのやり取りの話。一部はニュース等で知っていたが、活字で読むとやはり臨場感がある。政治家と東電のやり取りを読んでいると東電(本店)の無責任な対応がやはり目につく。Posted by ブクログ
-
P134「被害が出てくるのはこれからです。66年前の原爆で、被害者がいまだに国を相手に裁判を起こしている。これが現実です」
続きも読む!Posted by ブクログ -
遠野の牧草にまで降り積もる放射能。双葉町の全村避難。自衛隊の奮闘、取り残される障害者。原発事故の様々な断面が辛い。Posted by ブクログ
-
ここでは住み慣れた故郷を原発事故によって追われ、いまなお帰還のめどすらたたない被災者たちの苦悩、新たに発掘された事故の原因と背景などを詳細にレポートした朝日新聞の人気連載を書籍化したその第二弾です。
本書は福島原発事故の再検証をテーマに、朝日新聞に長期に渡って連載されているルポルタージュ記事を書...続きを読むPosted by ブクログ -
朝日新聞を初めとした各マスコミの姿勢には納得しがたいものがある。ただこの本はどうすべきだったかを離れて、現場で何が起こっていたかを現場のさまざまな人達からの視点で描かれていて、今回の震災の実態をある面から浮き彫りにしてくれていて大変参考になります。
マスコミとしてどうすべきだったのかという自己反省の...続きを読むPosted by ブクログ -
福島第一原発事故を追った、朝日新聞の連載記事を
まとめた一冊…これ以降も連載は続き、本書は冒頭巻にあたる。
新聞紙上で断片的に読んでいたが、一度きちんと
目を通しておきたくて手にしたのだった…
なにをどう云おうが、これが現実なのだろう…
本連載記事をうけもった特別報道部のスタンスは、
報道に身を置...続きを読むPosted by ブクログ -
東京新聞「レベル7」と並びたつ朝日新聞連載の福島原発事故ルポルタージュ。読売や産経もこのくらい力の入った特集を組んでから原発存続を主張してもらいたいもんだ。社説で「原爆製造能力を失う」なんていう言っちゃお終いよ程度の主張しているようじゃ天声人語と変わらんのだよ。Posted by ブクログ
-
読み終わって思った事、やはり東電トップと原子力安全委員会、保安院はクズ。民主党は支持してないけど、当時の政府は頑張ったと思う。Posted by ブクログ
-
朝日新聞もやればできるんだと言うのが第一感、主観を省き事実を書く。誰の発言かを明確にすると言う方針が奏功したようだ。
官邸、対策本部のコミュニケーションの無さ、何とかしたいとあがく末端の研究者、医者に対し責任のがれに終始する官僚機構。国民がパニックを起こすのを恐れてと言いながら対策を取るべき組織が全...続きを読むPosted by ブクログ -
原子力事故の淵源、周辺をおう朝日新聞の人気連載の
単行本化 三冊目。
中央官僚が 電通や博報堂を使って民意をコントロールしていることが
よくわかる。
地方自治体の公務員が被災者によりそい 七転八倒するのと対象的。
放射性廃棄物の処分地候補地探しだけでも
大金が動くのが印象的。
政治家に脱...続きを読むPosted by ブクログ -
いまや朝日新聞の〝看板〟ともいえる連載シリーズをまとめた本。現在、本としては3冊目が出ている。その一冊目。(なぜか関連会社の朝日新聞出版からではなく学研が出している)
本1冊に6つの連載がまとめられている。出来不出来の差はあるが、1冊目には勢いを感じる。『防護服の男』『官邸の5日間』あたりが緊迫感が...続きを読むPosted by ブクログ -
現在も朝日新聞紙上で続く、福島第一原発事故とそれが引き起こした放射能汚染に迫ったルポルタージュの書籍化第一弾。
まあとにかく全てのエピソードでやりきれない憤りを禁じ得ない。
特に第一章の「防護服の男」、浪江町赤宇木地区に8月まで留まった三瓶ヤスコさんが文部科学省の作業員に言われたというこの言葉は衝撃...続きを読むPosted by ブクログ -
福島原発の事故の当時
関係者が研究者が何を考えどう動いたか朝日新聞が取材連載した記事。
類似書がいくつもあるが、多くの当事者へのインタビューを基に真実がみえてくる。当事者の能力や立ち居振る舞いがどうだったというより、やはり想定していなかったということの罪の重さがみえる。
しかし不測の事態を想定する...続きを読むPosted by ブクログ -
原発事故の裏側で、我々が日常的に「国」と呼んでいる政府(官邸)や官僚機構がどのように動いていたかに光を当てた報道連載。特にSPEEDIがなぜ避難に活用されなかったのか、東電の本店と現場の危機感の違いなどを読んでいて、そもそもに普段からのコミュニケーション不足も大きく今回の事故の拡大に作用したのではな...続きを読むPosted by ブクログ
-
前巻を補完するというより、原発が成り立つのに必要だった必要悪が列挙されている本。
前巻よりもおすすめ。Posted by ブクログ