三木卓のレビュー一覧

  • 砲撃のあとで

    Posted by ブクログ

    満州国崩壊後、引揚船に乗るまでを、少年の目で淡々と描いた短編小説の『連鎖状作品』芥川賞受賞。
    子供の目に生々しいのではなく、淡々としているが、父や祖母、汽車で乗り合わせた人たちの死、『いつもいつも死に襟首をつかまれている』状態で西までたどり着く。逞しいというより、子供ならではのすばしこさで切り抜き、惨状を頭に投射させていく怖さ。何より怖かったのは、祖母のジョクソウに、第3の眼を見ておびえるところであった。

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    2009年10月04日