鳴海丈のレビュー一覧

  • 伝鬼活人剣 4巻

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    いよいよ決戦!!

    銀牙組のくノ一たちに犠牲を出しながらも、襲い来る蜂須賀忍者たちを死闘の果て打ち倒し、ついに美緒姫が囚われている鬼巌城に到達し、いよいよ物語は佳境に入っていきます。蜂須賀忍者たちが繰り出す奇怪な技の数々の描写はやはり後の井荻寿一先生の作風を彷彿とさせるもので、戦闘場面の圧倒的な迫力とともに、かなり早いうちからスタイルが確立していることをうかがわせ、ファンとしては大変興味深いものがあります。物語の最後も納得の展開に締められ、原作者鳴海丈先生の持ち味が発揮されたよくまとまった佳作であると思います。

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    2020年12月20日
  • 伝鬼活人剣 3巻

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    散華する少女達に・・・

    ここから蜂須賀忍者・死威琉怒に奪い去られてしまった美緒姫を救出するため伊賀の里を旅立つ展開に入っていきます。道中、恐るべき能力を持った蜂須賀忍者たちに次々と襲撃を受け、死闘を繰り広げるさまが迫力ある画で描かれていきます。この3巻では準レギュラーとして登場するくノ一部隊・銀牙組の少女たちが健気にも戦い、散華する様が見どころです。彼女たちは主人公・伝鬼に淡い恋心をよせながらも、圧倒的な強敵の暴威に傷つき倒れ、儚く散っていく・・・。哀しくも美しい、そんな彼女たちの有り様に心動かさずにはいられません。

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    2020年12月20日
  • 伝鬼活人剣 2巻

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    忍び達との死闘!

    この2巻冒頭では、伊賀忍群の領地に踏み込んでしまい囚われてしまいますが、伊賀忍者・五右衛門との死闘の果て、和解し仲間になるストーリーはなかなか熱いものがあります。それもつかの間、本願寺の姫たちを追う蜂須賀忍者が伊賀の里を襲撃…と、にわかに風雲急を告げる展開がテンポよく進み、蜂須賀忍者たちとの死闘が迫力ある筆致で描かれていて読みごたえがあります。また、伊賀のくノ一部隊・銀牙組が登場し、愛らしいくノ一少女たちが画面に花を添えます。入浴中に敵襲を受け、その肢体も露わに反撃するさまが魅惑的です。

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    2020年12月20日
  • 伝鬼活人剣 1巻

    匿名

    購入済み

    強く優しい漢の痛快剣劇

    主人公・伝鬼は大変な腕を持つ剣豪でありながら決しておごらず、強さの中に優しさを秘めた好青年です。偶然出会った本願寺の姫君と道中を共にするうちに心通わせ…と、王道を行く物語構成で、今や長年のキャリアを誇る作画担当・井荻寿一先生がデビューしたての頃の筆致の瑞々しさが光る一作です。剣戟シーンの迫力や、ヒロインの姫君たちの眩しい肢体に、後の井荻先生の作風の原点を見る思いがします。

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    2020年12月20日
  • 要塞学園(1)

    購入済み

    作風が独創的!!

    登場人物がとても魅力的!!主人公が何よりかっこいいし、女キャラも可愛い😆
    肝心の話もとても面白い!!世界観と調和している!

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    2016年11月30日
  • 「萌え」の起源 時代小説家が読み解くマンガ・アニメの本質

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    大学の卒論に向けて読んだ。
    手塚治虫世代ではないので、あまり知識がなかったのだが、日本人の精神が手塚作品には詰め込まれてると納得できた。
    また、日本人であることを誇らしく思える内容。(もちろん、他国批判ではなく)
    ポイントは、異種との共生、だと感じた。隠れて善をやるヒーロー像や、自分の利益のために働かない方が美しく感じたり、日本人にとっての当たり前が、マンガに描かれているのを実感できた。あと、恋愛が成就しないこと、モノを擬人化すること、など手塚作品の特徴もわかりやすかった。

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    2014年10月13日
  • 「萌え」の起源 時代小説家が読み解くマンガ・アニメの本質

    Posted by ブクログ

    (1)著者は、「チャンバラ小説や捕物長を書くことを生業としている」という。この本は、著者の時代小説家として知識や感性をいかしながら、日本の伝統という視点を含めてマンガ・アニメを語っている。

    「結びにかえて」のなかで著者は、この本で明らかにしたかったことを次のようにまとめている。

    ①日本人は本来、生命と無生命を区別しない文化を持っている。
    ②日本人は「小さくて丸っこくてカワイイもの」に愛着を感じる。
    ③日本のヒーローは他人のため、自分を捨てて、見返りを求めずに戦うことで存在意義を見出している。
    ④日本人の理想とする正義とは、敵を否定し殲滅することではなく、みんなで幸福になるために互

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    2009年12月25日
  • 再問役事件帳~江戸の冤罪専門捜査官~

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    珍しくエロなし、冤罪を鮮やかな推理と剣捌きで解決する対照的な二人。このコンビと取り巻く人たち。作風が変わったのかな?

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    2014年06月18日
  • 美女斬り麗三郎 1

    購入済み

    伊賀和洋先生が作画で
    鳴海丈先生の小説を劇画化している傑作

    とだけ書くには不足している
    はっきり言ってエロ時代劇画です 年齢指定が付かない限りは成年漫画ではない事くらい理解しているから
    今作に成年指定は要らない事は分かっているけど
    女だろうと子供だろうと犯されて死んでいく苛烈さは読み易いとは言い難い

    暴力的であり誰も救われないし主役は悪漢、小説だとそういうシリーズは珍しくないし
    男はこういうのをこっそり読んでいたものです

    伊賀氏の自伝では鳴海氏とは同じ山形生まれだという事もあって相性が良く
    同じコンビで何作も描いたとありました
    鳴海氏はエロ時代劇を数多く執筆した小説家です
    伊賀氏も、そう

    #カッコいい #怖い #ダーク

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    2024年11月17日
  • 要塞学園(7)

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    人がばんばん死にます。(途中で数えてみたくなった)
    デビルマンのオマージュっぽいのがところどころ出てくる。
    勢いが一番大事な漫画なので、一気に読むべし。

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    2015年04月24日
  • 「萌え」の起源 時代小説家が読み解くマンガ・アニメの本質

    Posted by ブクログ

    タイトルに騙されてはいけない。これは立派な「歴史的日本人の文化考察」に関する本だ。著者の幅広い教養には驚く。現代のサブカル文化から昭和映画、江戸時代の歌舞伎、海外映画まで古今の様々な文化に触れ、日本人のアニミズム、自己犠牲のヒーロー像、全体の調和を良しとする和の精神を見出している。現代カルチャーの始まりには天才手塚治虫がいて、さらに歴史を紐解くと元々日本人にはそうした価値観が備わっていたことがわかる良書。

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    2011年07月23日
  • 「萌え」の起源 時代小説家が読み解くマンガ・アニメの本質

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    時代小説作家が書いたジャパニメーション論。
    なぜ鉄腕アトムは太陽に飛びこんだのか――。巨匠・手塚治虫の作品群を糸口に時代小説家が描く画期的な日本文明論。
    『リボンの騎士』のサファイア、『バンパイヤ』の狼女・ルリ子、『火の鳥2772』の万能アンドロイド・オルガなど、手塚治虫の「変身するヒロイン」をキーワードに、日本のマンガ・アニメが世界制覇した原動力の「萌え」、それを生んだ日本文化の核心を探る。ルパン三世と木枯し紋次郎の共通点は?
    シュワルツェネッガーvs長谷川一夫の軍配は?
    なぜアトムは太陽へ飛びこんだのか?
    日本人による日本人のための作品が、世界中の人々の心をつかんだ最大の理由

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    2011年04月22日
  • 「萌え」の起源 時代小説家が読み解くマンガ・アニメの本質

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    『萌え』という感情は、今に始まったものではなく、大昔から日本にはあったのだ、というもの。

    萌え、マンガなどのサブカルだけでなく、『日本人は、外国人観光客にはやさしいのに、なぜ日本に居住する外国人には厳しいのか』などという問題も論じられており、興味深い。

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    2010年04月07日
  • 大江戸競艶伝 でっかい奴(分冊版) 【第1話】

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    絵はきれいだが

    ストーリー内容な江戸時代を舞台にした気楽な艶笑譚である。作品の対象年代も作品が書かれた年代もとても古いのだが、それほど年代を感じさせられるところはない。しかし「大きいことはいいことだ」と言わられていた時代だったんだな と感じる。絵はとても綺麗でしっかりしている。

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    2023年05月06日