鳴海丈のレビュー一覧
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ここから蜂須賀忍者・死威琉怒に奪い去られてしまった美緒姫を救出するため伊賀の里を旅立つ展開に入っていきます。道中、恐るべき能力を持った蜂須賀忍者たちに次々と襲撃を受け、死闘を繰り広げるさまが迫力ある画で描かれていきます。この3巻では準レギュラーとして登場するくノ一部隊・銀牙組の少女たちが健気にも戦い...続きを読む匿名
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主人公・伝鬼は大変な腕を持つ剣豪でありながら決しておごらず、強さの中に優しさを秘めた好青年です。偶然出会った本願寺の姫君と道中を共にするうちに心通わせ…と、王道を行く物語構成で、今や長年のキャリアを誇る作画担当・井荻寿一先生がデビューしたての頃の筆致の瑞々しさが光る一作です。剣戟シーンの迫力や、ヒロ...続きを読む匿名
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大学の卒論に向けて読んだ。
手塚治虫世代ではないので、あまり知識がなかったのだが、日本人の精神が手塚作品には詰め込まれてると納得できた。
また、日本人であることを誇らしく思える内容。(もちろん、他国批判ではなく)
ポイントは、異種との共生、だと感じた。隠れて善をやるヒーロー像や、自分の利益のために働...続きを読むPosted by ブクログ -
(1)著者は、「チャンバラ小説や捕物長を書くことを生業としている」という。この本は、著者の時代小説家として知識や感性をいかしながら、日本の伝統という視点を含めてマンガ・アニメを語っている。
「結びにかえて」のなかで著者は、この本で明らかにしたかったことを次のようにまとめている。
①日本人は本...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルに騙されてはいけない。これは立派な「歴史的日本人の文化考察」に関する本だ。著者の幅広い教養には驚く。現代のサブカル文化から昭和映画、江戸時代の歌舞伎、海外映画まで古今の様々な文化に触れ、日本人のアニミズム、自己犠牲のヒーロー像、全体の調和を良しとする和の精神を見出している。現代カルチャーの始...続きを読むPosted by ブクログ
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[ 内容 ]
時代小説作家が書いたジャパニメーション論。
なぜ鉄腕アトムは太陽に飛びこんだのか――。巨匠・手塚治虫の作品群を糸口に時代小説家が描く画期的な日本文明論。
『リボンの騎士』のサファイア、『バンパイヤ』の狼女・ルリ子、『火の鳥2772』の万能アンドロイド・オルガなど、手塚治虫の「変身するヒ...続きを読むPosted by ブクログ -
『萌え』という感情は、今に始まったものではなく、大昔から日本にはあったのだ、というもの。
萌え、マンガなどのサブカルだけでなく、『日本人は、外国人観光客にはやさしいのに、なぜ日本に居住する外国人には厳しいのか』などという問題も論じられており、興味深い。Posted by ブクログ -
ストーリー内容な江戸時代を舞台にした気楽な艶笑譚である。作品の対象年代も作品が書かれた年代もとても古いのだが、それほど年代を感じさせられるところはない。しかし「大きいことはいいことだ」と言わられていた時代だったんだな と感じる。絵はとても綺麗でしっかりしている。