鳴海丈のレビュー一覧

  • 伝鬼活人剣 4巻

    いよいよ決戦!!

    銀牙組のくノ一たちに犠牲を出しながらも、襲い来る蜂須賀忍者たちを死闘の果て打ち倒し、ついに美緒姫が囚われている鬼巌城に到達し、いよいよ物語は佳境に入っていきます。蜂須賀忍者たちが繰り出す奇怪な技の数々の描写はやはり後の井荻寿一先生の作風を彷彿とさせるもので、戦闘場面の圧倒的な迫力とともに、かなり早い...続きを読む
  • 伝鬼活人剣 3巻

    散華する少女達に・・・

    ここから蜂須賀忍者・死威琉怒に奪い去られてしまった美緒姫を救出するため伊賀の里を旅立つ展開に入っていきます。道中、恐るべき能力を持った蜂須賀忍者たちに次々と襲撃を受け、死闘を繰り広げるさまが迫力ある画で描かれていきます。この3巻では準レギュラーとして登場するくノ一部隊・銀牙組の少女たちが健気にも戦い...続きを読む
  • 伝鬼活人剣 2巻

    忍び達との死闘!

    この2巻冒頭では、伊賀忍群の領地に踏み込んでしまい囚われてしまいますが、伊賀忍者・五右衛門との死闘の果て、和解し仲間になるストーリーはなかなか熱いものがあります。それもつかの間、本願寺の姫たちを追う蜂須賀忍者が伊賀の里を襲撃…と、にわかに風雲急を告げる展開がテンポよく進み、蜂須賀忍者たちとの死闘が迫...続きを読む
  • 伝鬼活人剣 1巻

    強く優しい漢の痛快剣劇

    主人公・伝鬼は大変な腕を持つ剣豪でありながら決しておごらず、強さの中に優しさを秘めた好青年です。偶然出会った本願寺の姫君と道中を共にするうちに心通わせ…と、王道を行く物語構成で、今や長年のキャリアを誇る作画担当・井荻寿一先生がデビューしたての頃の筆致の瑞々しさが光る一作です。剣戟シーンの迫力や、ヒロ...続きを読む
  • 要塞学園(1)

    作風が独創的!!

    登場人物がとても魅力的!!主人公が何よりかっこいいし、女キャラも可愛い😆
    肝心の話もとても面白い!!世界観と調和している!
  • 「萌え」の起源 時代小説家が読み解くマンガ・アニメの本質
    大学の卒論に向けて読んだ。
    手塚治虫世代ではないので、あまり知識がなかったのだが、日本人の精神が手塚作品には詰め込まれてると納得できた。
    また、日本人であることを誇らしく思える内容。(もちろん、他国批判ではなく)
    ポイントは、異種との共生、だと感じた。隠れて善をやるヒーロー像や、自分の利益のために働...続きを読む
  • 「萌え」の起源 時代小説家が読み解くマンガ・アニメの本質
    (1)著者は、「チャンバラ小説や捕物長を書くことを生業としている」という。この本は、著者の時代小説家として知識や感性をいかしながら、日本の伝統という視点を含めてマンガ・アニメを語っている。

    「結びにかえて」のなかで著者は、この本で明らかにしたかったことを次のようにまとめている。

    ①日本人は本...続きを読む
  • 再問役事件帳~江戸の冤罪専門捜査官~
    珍しくエロなし、冤罪を鮮やかな推理と剣捌きで解決する対照的な二人。このコンビと取り巻く人たち。作風が変わったのかな?
  • 要塞学園(7)
    人がばんばん死にます。(途中で数えてみたくなった)
    デビルマンのオマージュっぽいのがところどころ出てくる。
    勢いが一番大事な漫画なので、一気に読むべし。
  • 「萌え」の起源 時代小説家が読み解くマンガ・アニメの本質
    タイトルに騙されてはいけない。これは立派な「歴史的日本人の文化考察」に関する本だ。著者の幅広い教養には驚く。現代のサブカル文化から昭和映画、江戸時代の歌舞伎、海外映画まで古今の様々な文化に触れ、日本人のアニミズム、自己犠牲のヒーロー像、全体の調和を良しとする和の精神を見出している。現代カルチャーの始...続きを読む
  • 「萌え」の起源 時代小説家が読み解くマンガ・アニメの本質
    [ 内容 ]
    時代小説作家が書いたジャパニメーション論。
    なぜ鉄腕アトムは太陽に飛びこんだのか――。巨匠・手塚治虫の作品群を糸口に時代小説家が描く画期的な日本文明論。
    『リボンの騎士』のサファイア、『バンパイヤ』の狼女・ルリ子、『火の鳥2772』の万能アンドロイド・オルガなど、手塚治虫の「変身するヒ...続きを読む
  • 「萌え」の起源 時代小説家が読み解くマンガ・アニメの本質
    『萌え』という感情は、今に始まったものではなく、大昔から日本にはあったのだ、というもの。

    萌え、マンガなどのサブカルだけでなく、『日本人は、外国人観光客にはやさしいのに、なぜ日本に居住する外国人には厳しいのか』などという問題も論じられており、興味深い。
  • 大江戸競艶伝 でっかい奴(分冊版) 【第1話】

    絵はきれいだが

    ストーリー内容な江戸時代を舞台にした気楽な艶笑譚である。作品の対象年代も作品が書かれた年代もとても古いのだが、それほど年代を感じさせられるところはない。しかし「大きいことはいいことだ」と言わられていた時代だったんだな と感じる。絵はとても綺麗でしっかりしている。