溝口優司のレビュー一覧

  • 私の顔はどうしてこうなのか 骨から読み解く日本人のルーツ

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    人類の進化に関する本で、読みやすい本ではあるのだけれど、何だか違和感がある本でした。
    今振り返ると、「先に結論ありき」で書かれていることに違和感があったような気がします。

    おそらく、とても熱心な研究者で、知識欲も旺盛な方だと思うのですが、論の進め方が我田引水というか、著者の考えにとって都合のよい題材を集めているように見えますし、ある種、排他的な姿勢を感じました。

    著者の年齢の影響なのか、もともとの気質のせいなのかはわかりませんが、書かれている内容そのものは、納得性のあるものもあるので、ちょっと残念な印象。

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    2021年09月09日
  • 私の顔はどうしてこうなのか 骨から読み解く日本人のルーツ

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    ネタバレ

    こうして私たちは「顔」をもったから、なぜアジア人がベビーフェイスなのかなど、わかりやすく紹介。カラーではないですが、字体もフォントも大きく読みやすかったです。赤ちゃんをかわいいと思うわけなど、「育児をしたい」遺伝子など紹介。日本人のルーツもまだまだ探す旅はつづく。違っていることの重要性を書いてくれていたのがよかったです、「違い」に善悪もない。
    「差別や戦争が生じる主なきっかけとなるのが、「違い」です。しかし、すでに紹介したように、私たちホモ・サピエンスの姿かたち・顔かたちは、さまざまな環境に適応することによって必然的につくられてきた、つまりは、良し悪しや優劣といった価値観とは無関係に、ただ単に自然の淘汰の過程を経て形成されてきた可能性が高いことがわかっています。このことは、生物学的な外見の違いによって差別することがいかに無意味か、ということを示す証拠でもあります。」「集団の生物学的な違いによる「区別」と社会における「差別」はしっかり分けなければいけない。」[本文より]
    本当にそうですね。

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    2021年08月17日
  • [新装版]アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

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    ホモ・サピエンスがアフリカに誕生し、700万年の時を経ていかにして日本人となったのかを説明する。
    森から地上に降りて直立二足歩行をするようになり、手が自由になり、脳が発達して言語も獲得したのが人類を他の類人猿と分けた。
    一定の特徴を持つ人が子孫を多く残し、それが何世代にもわたって続くことでスタンダードとなる、これが進化。暑い昼間に長時間走る能力により肉食獣と競合しなくなった、そのために効率的に体温を下げる必要が生まれ体毛が薄くなった。また、直立で見えにくくなった生殖器は唇が、臀部は乳房が擬態したという説も面白い。寒冷地適応で手足が短くなるだけでなく、身体が大きくなる。
    現代日本人は、南方起源の縄文人と後から来た北方起源の弥生人が置換に近い混血をした結果という説がやはり有力なようだ。

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    2020年12月08日
  • アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

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     人類学の立場から、特に骨の「形態学的比較」を通して、ヒトがどう進化して世界中に広まっていったか、さらに現代日本人のルーツはどこか、といったことを、現在分かっている範囲の可能性について紹介したもの。
     「直立したことによって人類は手の自由を獲得し、その結果として発達した大きな脳を獲得し、言語も獲得した」(p.15)というのが新鮮だった。言語の獲得の根源には直立二足歩行があるというのが面白い。他にも「唇は生殖器の、乳房は臀部の擬態」(p.63)とか、「実は、瞼が一重なのは、現代人の中では北アジア人と東アジア人だけ」(p.107)とか、今ある自分たちの体の各部の形がなぜそのような形になっているのか、という理由を知るのが面白かった。
     そして著者の専門とする「形態学的比較」というのは、単に似ている、という話ではなく、「統計学的な方法を用いて、どれだけ似ているかを計算する」(p.141)ものらしく、統計学というのは結構大事なんだなと改めて実感した。が、さらに言えば、例えば「〇〇パーセントの確率で同じだ」みたいなことが分かるくらいで、結局最後の答えまで出してくれる訳ではないんだな、というネガティブな気持ちも同時に持ってしまった。
     いろいろな説が紹介される中で、確実とは言えないがたぶんこうだろう、とか、こう思う人もいるが著者はこう思う、ということがはっきり書かれており、安心して読めた。それにしても縄文人と弥生人は、現代でも結構見た目的に違う気もするが、現代日本人は圧倒的に弥生人の血が流れているらしい、というのが意外だった。(16/09/18)

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    2017年09月18日
  • アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

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    こういうの好きだなー。
    頭蓋骨の男女の違いとか、一重まぶたの構造とか単純におもろいし、なぜネアンデルタール人が滅びたかとか、縄文人と弥生人の関係性だとかは、下手な推理小説よりもスリリング。

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    2016年02月20日
  • アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

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    およそ700万年前に誕生した人類。
    最初は猿人なのですが、そこから原人、旧人などと進化をしながら、
    それらとは繋がっているのかはよくわかりませんが、
    現生人類であるホモ・サピエンスにまで進化した。
    それが、10数万年前だと言われています。
    つまり、ぼくら、今の人類という種は、まだ10数万年しか歴史がないんです。
    でも、大きく進化した脳のおかげで、ここまで発達した社会を作り上げた、
    しばしば野蛮な行為に走るという特徴もありますが。

    本書は、そんな700万年前から人類の進化をたどり、どうやって
    アフリカから世界に広がっていって、最終的に今の日本人になったか
    ということを駆け足気味に説明してくれるものでした。
    身体の大きさが人種によって違うこと、皮膚の色もですね、
    そういったことがどうしてなのかも明快に答えてくれています。

    また、骨の形質などの形態から、いろいろな地方の古代人のルーツを探っていくのが
    著者の分野らしいので、あまり遺伝子だとかDNAだとかでは、
    とくに日本人のルーツの部分では検証していませんが、
    それでも、ミトコンドリア・イヴの話など、現代的な人類学のトピックは出てきます。

    意外だったのは、歯というものがそんなに民族の間で違うものなのかということでした。
    シャベル型の歯というもの意味、欧米人は歯が小さいことの意味、
    などなど、歯にまつわる有用な人類学的情報が書かれています。
    どうなんだろう、こういう話は歯科医になる人は勉強するのだろうか。

    学問と言うのは、真実を追求していくものだと思いますが、
    細かく、深く、見ていくからこそのものだなぁという感想を持ちました。

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    2014年10月19日
  • アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

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    ネタバレ

    この手の人類学的なものは大好きなのだが、本書はそれほど新しい発見がなかった。近年、縄文文化が見直されつつあるが、そのあたりはすこし興味深いけれど。

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    2013年08月28日
  • アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

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    ネタバレ

    日本人のルーツは最後の辺りでやっと登場。どちらかというとホモサピエンスの登場に重点的に纏められているような感がある。そして、歯とか四肢の割合とかで、弥生と縄文の差を特定し、どこから来たのかを解明しようとしている。

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    2012年12月04日
  • アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

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    猿人から始まって、日本人に至る、人類の進化の歴史についての本。
    本当に簡単に、つるつるっと読める。

    かの有名な、ルーシーさんも出てくる。上野の博物館にいる、小さな小さなお猿のようなおばちゃん。ああ、この人たちはどんな生活をしていたのだろう!その生きているかのような模型に、魅入ってしまったのを思い出す。
    驚いたのは、原人のホモ・フロレシエンシス。ものすごく小さな人類で、日本の縄文時代の頃までインドネシアに生きてたとか。
    そして、滅んでしまったネアンデルタール人は、我々のDNAの中に残ってる、というのも、すごい。

    ヒトは、道具を使ってどうにかする手段を得てしまったので、体そのものを変化させる必要がなくなった。だから、私たちの体に見られる民族的な違いというのは、比較的早くに出現したものがそのまま残っている。アフリカ人は人類誕生の時の特性を、北に住んだ人たちは寒冷地適応を、狩猟をした人たちは歯に痕跡を、というように。
    それは、この先人類は進化しない、ということも示している。
    進化って、耐えることなんだな。。。

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    2012年01月23日
  • アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

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    3章構成の2章までは既存研究のまとめが最新説を盛り込んでおり、知のUpdateに適している。
    最後の3章は筆者自身の研究だが、ここは一般向けに省略しているのか、非常に計測、統計処理に疑問が残る内容。今時、新書レベルであっても誤差検定くらいは記載して欲しい。
    自分の仮説の上に、それを事実として仮説を組み立てるのもあまり感心しない。

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    2012年01月16日
  • アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

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    ルーシー•イン•ザ•スカイ•ウィズ•ダイアモンド 105 30 エチオピア 馬爻ロバ=ラバ交配第一世代 ラバ爻ラバ≠子 エイプ•マン=猿人 北京原人156 ジャワ原人184 日本では一万六千年前頃から縄文時代 ネアンデルタール人 クロマニヨン人 埋葬 ホモサピエンス爻ネアンデルタール人? 異種交配 アフリカ人notネアンデルタール人DNA 絶滅による置換えor交配による吸収 ネアンデルタール人はホモサピエンスの異種ではなく亜種? ヘルト人 カバ組織的殺傷 チンパンジー ナックル•ウォーキング スピードの代わりに長距離を走る能力を身につけた 獲物が疲れるまで追い続けて仕留める戦略を採った 唇は生殖器の、乳房は臀部の擬態? ミトコンドリアDNA ボトルネック 一重瞼➡東アジア北アジアOnly 縄文人 アボリジニー アイヌ人 琉球人 スンダランド (Sundaland) とは、現在タイの中央を流れるチャオプラヤー川が氷河期に形成した広大な沖積平野である。現在ではタイランド湾から南シナ海へかけての海底に没しており、マレー半島東岸からインドシナ半島に接する大陸棚がそれに当たる。氷河期に、海面が100メートル程度低くなり広大な平野であった。
    大陸から渡来した弥生人が、もともと日本に住んでいた縄文人と混血しながら広がっていき、かなり置き換わったのに近い状態になった

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    2011年11月20日
  • アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

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    栄養価の低い粗食(穀物)に体が頑丈に進化することで対応し、滅びた猿人と調理を覚え、効率的に栄養を摂取して余った時間で脳が進化した原人。昨今の働きかたに通じるものあり…

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    2011年11月02日
  • アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

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    読みやすく書いてある。人類の起源については面白いが、途中から少し駆け足ぎみに感じてしまった。日本人のところのもう少しページがあればよりグッドだと思うのは、じぶんのわがままか?

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    2011年09月12日
  • アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

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    比較的わかりやすい言葉で説明されており、読みやすい本でした。
    ただ、学者なので決定的な表現はなく、割とぼかした表現に終始しているので、その辺を割り引いて読まないと…

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    2011年09月03日