アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

ビジネス・実用
770円 (税込)

3pt

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700万年前に最初の人類でもある猿人がアフリカで誕生し、そこからさまざまな淘汰を繰り返しながら、ホモ・サピエンスへと進化する。そしてホモ・サピエンスはアフリカを出て、ユーラシア大陸に拡散し、ついには日本列島にたどり着く──それは、果てしない時空を超えた壮大な物語だ。

これまで日本人のルーツについてさまざまな説が論じられてきたが、人類学による最新の研究結果から、これまでの通説とは異なる新たな仮説が浮かび上がってきた。形質人類学研究における第一人者が、独自の切り口から日本人のルーツの謎に迫る!

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アフリカで誕生した人類が日本人になるまで のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    アフリカで誕生した人類が日本人になるまで
    著:溝口 優司
    出版社:SBクリエイティブ
    ソフトバンク新書 162

    人類が生まれて、世界へ拡散するまでの壮大な物語です。

    16万年前にホモ・サピエンスが生まれたのであれば、平均25歳で人が生まれるのであれば、Y染色体アダムと、ミトコンドリアイブは、6400世代の前の先祖ということになる。20歳であれば、8000世代になります。

    ■人類の誕生、ホモ・サピエンスへ

    人類の誕生 チンパンジーとの共通の祖先と分岐

     猿人 1000万~700万年前 脳300~500cc

     猿人 サヘラントロプス 中央アフリカ、チャドで発見 脳 320~380cc
     猿人 オリリン
     猿人 アルデイピテクス

     猿人 アウストラロピテクス 420万~200万年前 ルーシー 女性の化石、地上と樹上との生活
         アファレンシス種
         アフリカヌス種

     猿人 パラントロプス 260万~100万年前

    ・地上に降りた猿は、二足歩行をせざるを得なかった
    ・手の自由を獲得、大きな脳、言語を獲得した
    ・顎や犬歯が小さく華奢になっていった
    ・咽頭の形がかわって、複雑な声が出せるようになり、言語を扱えるようになった
    ・パラントロプスは、草食で常に口を動かさなければならなかった、対してアウストラロピテクスは肉食
     栄養価が高いので、時間的な余裕が生まれ環境に適応できた

     原人 ホモ・ハビリス 最初の人 250万年~150万年前 手先が器用、 脳 600~800cc、500~650cc
     原人 ホモ・エルガスター
     原人 ホモ・エレクトス

     旧人 ホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人) 10万年前~3.5万年前 脳 1000~1500cc

     新人 ホモ・サピエンス 16万年前~現代 生き残った唯一の人類

    ・ネアンデルタール人よりも、ホモ・サピエンスの方が早く誕生していた
    ・寒冷に強いネアンデルタール人は、ホモ・サピエンスを一旦ヨーロッパから追い出したが、道具をもったホモ・サピエンスに巻き返された
    ・人種は種ではない 交配第1世代に子が生まれるかどうか 生まれるのであれば、別種ではなく同一種

    ・原人は、アフリカで誕生して、アフリカを出た⇒結局絶滅する
     ⇒結局、ホモ・サピエンス以外の人類はすべて絶滅している。

    ■ ホモ・サピエンスの旅

    ・ホモ・サピエンスは、10数万年前に、アフリカで生まれた
    ・アフリカ単一起源説:ホモ・サピエンスはアフリカで誕生して、世界に拡散した
    ・先祖の調査 
    男性:Y染色体DNA ⇒Y染色体アダム へ
      女性:ミトコンドリアDNA(=mtDNA)⇒ミトコンドリアイヴ へ

    ・出エジプト
     ①嘆きの門:アフリカ東部から紅海の入口、アラビア半島南端へ(海路)
     ②シナイ:10万年前、歩いて渡れた(陸路)

    ・シナイ半島からヨーロッパへ 
      100,000年前⇒35,000年前、一旦ヨーロッパへ達する
      80,000年前~50,000年前ぐらいまで、イスラエル近郊には、ネアンデルタール人が住んでいた
      寒さによわい、ホモ・サピエンスは、イスラエルには住めなかった?
      35,000年前以降に、再びホモ・サピエンスはヨーロッパに出現(クロマニヨン人)、道具や防寒手段
      それにくらべて、ネアンデルタール人はそれほど進化していなかった
      寒冷地適応 
       寒い地に生息している種ほど、大きくなる⇒ベルクマンの法則
       寒い地に生息している種ほど、凹凸がなく丸くなる⇒アレンの法則
       幼形成熟:幼い形を残したままに成熟する
       性淘汰;生殖に有利な形態に進化する⇒太った女性を好む

    ・インドシナへ

      マレー、スマトラ、ジャワ、ボルネオの地続き地帯:スンダランド 40,000年前までに到達
      オーストラリア、ニューギニア、タスマニアの地続き地帯:サフールランド 30,000年前までに
      舟を使ったのではないか?
      中国北京付近へ 35,000年前までに
      シベリア、バイカル湖付近へ 20,000年前までに
      ・一重まぶたは、北アジア人、東アジア人だけ まぶたに脂肪がついて、眼球が凍るのを防ぐため

    ・アメリカ大陸へ

      ・ベーリング海は、当時地続きだった⇒ベリンジア ここを通ったのは、ホモ・サピエンスだけ
      ・通過したのは、30,000年前かもしれない ベリンジアが水没したのは 14,000年前くらい
      ・チリで、ホモ・サピエンスの遺跡 14,500年前ぐらい
       ⇒ すくなくとも、ベリンジアを20,000年前に通過していなければならない

    ・最後の未開拓地 南太平洋

     ・ネラネシア ニューギニア~フィジー 3500~3000年前までに
     ・ミクロネシア グアム、パラオ等 2500~1500年前
     ・ポリネシア ハワイ、タヒチ、イースター、ニュージーランド 1700~800年前

     ポリネシアには、ベルクマンの法則にも、アレンの法則にも、反している 
      ⇒海洋は体感温度が低いから?

    ■日本のホモ・サピエンス

     最古の化石人 沖縄 40,000~36,000年前
     本州の化石人 浜北 23,000~20,000年前
    北海道の化石人 洞爺湖 6,000~5,000年前(縄文時代前期)

    日本では、酸性の壌土なので、人骨が残りにくい

    縄文人と弥生人との違い

    縄文人 
     ・前腕やすねが長い
     ・小柄
     ・彫りが深い顔
     ・歯が小さい

    弥生人
     ・前腕やすねが短い
     ・大柄
     ・彫りが浅い顔
     ・歯が大きい

    縄文時代 6期に分れています (BC16000~BC1000)

    草創期(BC14000~BC10000)
     早期(BC10000~BC5000)
     前期(BC5000~BC3500)
     中期(BC3500~BC2500)
     後期(BC2500~BC1300)
     晩期(BC1300~BC1000)

    ・縄文人はどこからきたのか?
     オーストリアの先住民に頭蓋の形状が似ている

    弥生時代 4期に分れています (BC1000~AD300)

     早期(BC1000~BC800)
    前期(BC800~BC400)
     中期(BC400~AD0)
     後期(AD0~AD300)

    ・弥生人は寒冷地仕様、もともとバイカル湖周辺の人々が祖先だった?

    日本人の成り立ち

     置換説 もともと住んでいた縄文人に、あとからやってきた弥生人に置き換わった
     混血説 縄文人に後からやってきた人々と混血して日本人となった
     変形説 縄文人が徐々に変化して、弥生人になった

     現代の定説は、置換に近い混血説

    アイヌも、琉球人も、弥生人よりもどちらかというと縄文人に似ている

    北海道

     縄文時代 ⇒ 続縄文時代 ⇒ 擦文時代 ⇒ 近世アイヌ時代 ⇒ 明治時代
     
    沖縄

     縄文時代 ⇒ 貝塚時代 ⇒ グスク時代 ⇒ 首里時代 ⇒ 明治時代

    目次

    はじめに 日本人の顔とヨーロッパ人の顔は、なぜ”同じではない”のか?

    第1章 猿人からホモ・サピエンスまで、700万年の旅

     1 類人猿と人類の間にある一線とは?
     2 1000万~700万年前、最初の人類がアフリカで誕生した
     3 美食の猿人は生き残り、粗食の猿人は絶滅した!?
     4 猿人と原人、双方の特徴を持つホモ・ハビリス
     5 原人はアフリカで誕生し、アフリカを出た
     6 謎のホビット、ホモ・フロレシエンシス
     7 ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは、同時代を生きていた!
     8 十数万年前、ホモ・サピエンスがアフリカで生まれた

    第2章 アフリカから南太平洋まで、ホモ・サピエンスの旅

     1 北京原人が現代中国人になった、わけではない
     2 ホモ・サピエンスはいつ、どのようにしてアフリカを出たのか?
     3 ホモ・サピエンスがヨーロッパにたどり着くまで
     4 南下したホモ・サピエンスは、どのようにしてオーストラリアに渡ったのか?
     5 シベリアからアラスカへ、渡ったのは氷、それとも海?
     6 最後の未開拓地、南太平洋の島々

    第3章 縄文から現代まで、日本人の旅

     1 日本列島にホモ・サピエンスはいつ頃やってきたのか
     2 最初に日本に来たホモ・サピエンスが、縄文人になったのか?
     3 縄文人は、いつ、どこから日本列島にやってきたのか
     4 背が高く、顔の長い弥生人
     5 弥生人は、いつ、どこからやってきたのか
     6 日本人はこうしてできた!
     7 弥生から古墳時代へ、そして現代へ

    おわりに 

    ISBN:9784797361285
    判型:新書
    ページ数:192ページ
    定価:730円(本体)
    2011年05月25日 初版第1刷発行
    2011年10月28日 初版第8刷発行

    0
    2026年05月23日

    Posted by ブクログ

    人類の起源から、今の日本人のルーツを綴った一冊。

    以前定説とされてたものも覆される中、最新の学説を知ることができ、非常に勉強になった。

    0
    2013年02月18日

    Posted by ブクログ

    分かりやすく興味深い事が沢山書いてありました。人類のロマンを感じます。日本人に至るまでに相当な時間が掛かっている。その事を考えると、日本人である事を大事にしていかないと...と思いました。これから殆ど変化しないというのが分かったのも面白かったです。

    0
    2011年09月25日

    Posted by ブクログ

    解明しようとするにはまだまだ様々な検証が必要な「日本人の起源」について、「アフリカで誕生した人類が世界へ拡散しどのように日本人となったか」という壮大なスケールのテーマについてとても分かりやすく説明されている。難解な学術用語、専門用語については、僕のようなこの分野の門外漢にもわかりやすいように易しい言葉で注釈が加えられている。また、先に読んだ内容の記憶が少し曖昧になっていても過去の記述をおさらいしながら話を進めていくので、こうしたジャンルの本に初めて接する入門者への配慮が感じられて好感が持てる。
    もともとは日本語の起源論という言語の側面から興味を持って購入した本だったが残念ながら言語に関する記述は皆無であった。しかし、“歯”のタイプから探る人類の起源や核DNAとミトコンドリアDNAの違いなど、まったく知らないことがこの本を読むことですっと頭の中に入ってきて新たな知識として僕の中に蓄積された喜びは大きい。世界に拡散して分布する人類の起源がとてつもなく興味深いテーマであるということを知り、久しぶりに好奇心をくすぐられるような良書に出会ったと感慨無量である。200ページに満たないハンディな本なので一気に読んでしまった。この本を手始めに今後は人類学、日本人起源論といった新たなジャンルにも興味を持っていろいろと渉猟してみたいと思うようになった。

    0
    2013年11月13日

    Posted by ブクログ

    著者は遺伝学ではなく、骨や歯の形で人類学を専門としている方なので、遺伝的な要素もあるが骨や歯の記述が多くなる本であった。

    3章構成であり、1章でアフリカで生まれた人類の祖先が変化していることを示すこと、2章でアフリカから世界に広がり、特に南太平洋に行くまでのこと、3章で日本人の祖先の縄文人や弥生人のことを平易に書いてある。

    とはいうものの自分は人類学の基礎知識があまりになくて読むことに難儀してしまった。ヒトの名前と特徴を表か何かにしないとやっぱり読むことが大変になるので、次回には基礎知識をもっと溜めて読みたいと思わされた。

    具体的な人種名や地理的なものは忘れてしまうけれど、大枠は理解できたような気はした。

    1
    2018年06月17日

    Posted by ブクログ

    人類がアフリカ起源というのは間違いなさそう。ではその人類がいつ日本にやってきたのか。どのように日本人は確立していったのか。

    DNAではなく主に骨相学から、日本人のルーツを探ります。

    自然の障害(海があって向こうの土地に渡れないなど)や気候の激変(氷河期で人類のほとんどが死滅)があり、人類は遺伝的にはかなり詳細に移動の時期が特定できるようです。

    日本人のルーツは縄文人(東南アジア起源で、遺伝的には同じルーツを持つアボリジニに近い)と北方アジア起源の弥生人の混血、とのこと。

    興味を引くのは、画一的に入れ替わりがすすんだのではなく、一部は縄文人、別の地域は弥生人、中間は混血、というように地域と時代が入り乱れていること。

    アフリカから中東へ、中東から東南アジアへ、そして日本へ。

    壮大な交響曲を聴いているような気持ちで読みました。

    0
    2014年11月18日

    Posted by ブクログ

    大変おもしろい。そういえば、学校ではアウストラロピテクスが人類の起源か、と習っていた記憶があるが、人類学はここまで進んでいたのかと驚くばかり。諸説あるだろうが、日本人とはそうだったのかと思う一方、国、民族、人種とは?という思いにも駆られる。惜しいのは、人体の名称などの学術用語は素人にはわかりにくいので、更に図解などを入れてほしかった。

    0
    2011年12月23日

    Posted by ブクログ

    日本の起源に興味を持って(特に弥生後期、邪馬台国から大和朝廷まで)、その分野の本を読んでいく中で、やはり人類の起源を知っておいたほうが良いと思い購入。
    猿人から縄文・弥生時代までのおおまかな流れを割りと分り易く書いてある。生物の名称や骨の名称などがたくさん出てくるが素人にも理解できるように平易に書かれてあると思った。
    印象に残った点は、猿人のアウストラロピテクスとパラントロプスが食事の違いによって生死を分けたというところ。粗食のパラントロプスは食事にかける時間が多いが、高い栄養価のものを食していたアウストラロピテクスは食事以外の時間が増える。その時間に学習をし、生存していった。
    また、日本人のルーツ、南方からの流入と北方からの流入の混血といのも面白かった。

    0
    2011年10月07日

    Posted by ブクログ

    以前、7人のイブを読んでいましたので、文系の自分でもわかりやすく、今いる自分が何ものなの?って思っていた所、みんな仲間です。特にご近所さんのアジアの方々など兄弟のよう。仲良くしましょ。
    街を歩きながら、あの人は縄文系が強いのかとか密かに楽しんでます。

    0
    2011年09月30日

    Posted by ブクログ

    NHKの「地球大進化」をみて、生命の歴史が分かったつもりでいたが、本書を読んで、まだまだ未解明な部分が多いことを知った。学術的良心がある記述に好感がもてます。かといって難しくはないです。

    0
    2011年06月03日

アフリカで誕生した人類が日本人になるまで の詳細情報

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