石井好子のレビュー一覧

  • 女ひとりの巴里ぐらし
    料理エッセイで有名な著者の、パリでの暮らしを描いたエッセイ。
    主にレビューで歌う日々での仲間や生活が生き生きと表現される。
    昭和初期のパリの様子なので、現在のパリとは異なるのだろうが、憧れを強くした。
    一章ごとに、グッとくる文章に一つは出会える。
    (2011.12)
  • 東京の空の下オムレツのにおいは流れる
    随分昔に書かれた本だ。文庫本は今年になって、発刊された。
    料理エッセイの草分け的本だ。
    種々の料理が紹介されているが、食べてみたくなるだけでなく、料理とは無縁の私でも、作ってみたくなる。
    著者は凝り性ではなく、レシピ通り作るのではなく、材料を有り合わせのものにしたり、手順を省略したり、本人が称すると...続きを読む
  • パリ仕込みお料理ノート
    戦後、シャンソン歌手として活躍されて いた石井好子さんのお料理エッセイ。

    時代背景もあり、「えっ!」と思ってしま う部分もあったけれど(時短アイテムに否 定的だったり)、それも時代による価値観 違いだと思うと面白い。

    お弁当が出てくる章を読んで駅弁が食べ たくなった。駅弁をむしゃむしゃしなが ら...続きを読む
  • パリ仕込みお料理ノート
    時代を感じる小説

    料理本と著者が音楽をやっていた頃のお話があるエッセイ本
    シャンソン歌手というのを初めて知った
  • 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
    たまに生活の匂いがする本が読みたくなって、この本はとてもちょうどよかった。ブルギニヨンとパエリア・ヴァレンシアーナを特に食べてみたい。あと柔らかなソーセージの中身を黒パンに塗りつけるようにして食べるやつ。
  • いつも異国の空の下
    終戦間もない昭和25年異国に旅立ち、日本人歌手として海外を回った石井好子さんの約8年間を綴ったエッセイ。

    出国当初は会話にも不自由する中全く知らない土地で女ひとり生活出来る所、行動力と社交性の高さを感じ、自発性に乏しい自分と比較して感服しきり。

    文庫になる前の本は1959年に発行されたものだそう...続きを読む
  • 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
    昭和38年に書かれた政治家の娘さんでシャンソン歌手の石井好子さんの食事をメインとしたエッセイ。
    パリやスペイン、イタリアなどヨーロッパで暮らしていた際に現地で食べた食事をメインに書いているので、インターネットもなく海外旅行もめずらしい時代の日本人にはわくわくするようなエッセイだったのだろうと思います...続きを読む
  • 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
    戦後まもない時期に
    フランスに渡った女性が綴る
    かの地での暮らしぶりと思い出のあれこれ。

    「エッセイと言えば、これ」と
    かならず名の上がる名著。
    ですが、読んでなかったので
    自分の中で食本ブームの今、読んでみました(笑)

    おもしろかったけど
    食べものの部分については
    料理のできる人のエッセイだわ...続きを読む
  • 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
    読みながらごくりと喉がなりお腹が空いてしまう本。
    1950年代のパリやそのほかヨーロッパ、日本の食生活がわかる。
    本書は挿絵などなく文章だけだが、描写が逸材で、こんな感じかな?とイメージするのが楽しい。「お湯がぐつぐつ沸騰したら」ではなく「お湯がぐらぐら沸いたら」という表現がとても好き。
    また、要所...続きを読む
  • 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
    半世紀以上前の話なのに内容がスッと入ってきて読みやすかった。
    筆者も食いしん坊で面白い方で楽しく読めた。
    ただ個人的にこってりした料理が苦手だからバターが頻繁に出てきてちょっとしんどかった…
  • バタをひとさじ、玉子を3コ
     少し前の酒や料理の本は楽しい。 情報過多のネット全盛の時代になって、「正解」っぽい記事があちこちに散らばっているせいか、今の酒や料理本には、著者の個性がなくなった印象だ。逆に、昔のオリジナルの視点で切り取った酒や料理の世界は、個人の主観や思い入れがたっぷりで、読み物になるのだ(間違いもあるけど)。...続きを読む
  • パリ仕込みお料理ノート
    時代が違いすぎるので共感はあまりできず。でもトーストのくだりはなんかわかる。
    高度成長期を知ってる人たちはたのしいのではないか…?もっと昔か
  • パリ仕込みお料理ノート
    石井氏の文章を読んでいると無性に料理がしたくなり、美味しいものが食べたくなります。後半になるにつれお料理の話が減ってしまうのがやや残念です。
  • バタをひとさじ、玉子を3コ
    石井好子さんのお料理や食材についてのエッセイはいつもほんわかとあたたかい気持ちにさせてくれるけど、いちばん心に残ったのは少し物哀しい雰囲気の「パリで一番のお尻」でした。「女ひとりの巴里ぐらし」にも収録されていた話でしたが、こちらのようにお食事のエピソードばかりのなかにぽんと放り込まれると、その哀しげ...続きを読む
  • 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
    シンプルなレシピ、
    だから想像しやすくて美味しそう
    食べることも好きだけど
    食べる事を書いた本も好き
  • 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
    食事を中心にした自伝。フランスで出会った様々な料理の話が匂いたってくるような臨場感で描かれるとともに、作り方も載せられていて興味深い。
  • いつも異国の空の下
    昭和のセレブリティシリーズ第二弾。料理の鉄人に審査員でよく出てた女性ですね。高名な政治家の娘で、戦後すぐ離婚(!)してアメリカに留学、その後パリでシャンソン歌手として身を立てた、時代背景を考えてもモノ凄い人。パリのナイトクラブなんて当時から、ドラッグあり・男女のもつれありでかなりアングラな世界。そん...続きを読む
  • いつも異国の空の下
    あとがきにあったとおり、やっぱりこの人はお嬢様だったんだなーと思う。
    一人で大変な思いをして海外に出て、自分の実力だけでのりきってきたというのは本当のことだと思うけれど、その一方で、なにかというとお金や地位のある人を頼ることができたのがずいぶん支えになっていただろうし、そう言う意味ではすごく恵まれた...続きを読む
  • いつも異国の空の下
    石井さんのお料理エッセイを買った時に隣にたまたま並んでいて、
    こちらも面白そうだったから一緒に買っていたのを読み終った。
    こちらは彼女の歩んできた道、シャンソン歌手として彼女が経験してきたことが語られている。

    彼女が海外に飛び立ったのは、昭和25年。
    終戦からまだそんなに時が経っていない時に彼女は...続きを読む