石井好子のレビュー一覧

  • 東京の空の下オムレツのにおいは流れる
    美味しそうな、異国の料理の数々。
    旅先で出合った一皿を、こんなふうに描写できるってすごい。作ってみたいな、いつか食べてみたいな、という料理で溢れている一冊。

    南フランス、エズのシェーブルドールが出てきて感激。
  • 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
    “おいしいものというのは、なにもお金のかかったものではなく、心のこもったものだと私は信じている。”(P.240)

    著者の、食べ物と美味しいものに対する執着と愛情が詰め込まれたエッセイ。
    彼女が訪れたフランスやイタリア、スペインで食べた料理や、自分で作った料理(ちょっとしたレシピ付き)について。上品...続きを読む
  • 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
    日本シャンソン界の草分けでもある著者は、戦後間もなく
    パリに渡った。その時の下宿先で亡命ロシア人の女主人
    カメンスキー夫人が作ってくれた、バターたっぷりの
    オムレツ。

    冒頭のこのオムレツの描写だけでお腹が空くのよ。ハムや
    玉ねぎ、チーズなどの具を入れてたオムレツもいいけれど、
    何も入れ...続きを読む
  • パリ仕込みお料理ノート
    料理のことだけではなく、後半では交友のあった人々との出来事も書かれている。寄せられたあとがきにもある通り、淡々とした文章から人生の悲哀のようなものが伝わってきて、一章読むごとに独特の余韻が残る。
  • 東京の空の下オムレツのにおいは流れる
    20170504 入院中に読んだ。退院して何か美味しくものを食べたくなる。文章が上手で読んでいるだけてお腹が満たされる。変に空腹を感じさせるのではなく食べた気分にさせてくれるのがすごい。又、簡潔なので自分でも作れる気分にさせてくれるのも良い。
  • 女ひとりの巴里ぐらし
    著者はシャンソン歌手。パリのミュージック・ホール≪ナチュリスト≫でアルティストとして勤めた1年間の日々の暮らしぶりが綴られている。歌の勉強に励み、毎晩四公演もの舞台をこなす奮闘ぶりや、ミュージック・ホールの踊り子やマヌカンたちとの舞台裏など、華やかな舞台の光と影を、上品かつ小粋な言葉で穏やかに語る。...続きを読む
  • 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
    タイトルに惹かれて購入。
    90年以上も前に生まれて、パリでシャンソン歌手としてデビュー、活躍された著者によるエッセイでした。
    パリやスペイン、ドイツなど海外の話や、おいしい食事の話が綴られていて、一昔前の話だということを差し引いてもどれも新鮮で見たことのない世界ばかりで読んでいてうっとりしました。
    ...続きを読む
  • いつも異国の空の下
    石井好子さんの海外での暮らしのエッセイ。
    女ひとり〜ではナチュリストでの一年を中心に書いていたけど、こちらはアメリカやヨーロッパ巡業の思い出も盛り沢山。
    その分一つ一つのエピソードはサラッとしてるかも。

    異国の地で物怖じせず、その地に馴染む姿に憧れる。
  • 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
    シャンソン歌手である著者のフランスでの食にまつわるエッセイ。
    読み始めて、あれ?読んだことあるような…記憶を辿ってみるとおそらく以前パリに行くにあったって、タイトルから手にしたのだと思われる。
    しかし、内容が思ったものと違い途中でやめてしまったのだろう。
    最初に言っておくが、パリの観光ガイドを求めて...続きを読む
  • 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
    文章でここまで魅力的なお料理のことを書けるなんて。
    しかも今のようにフードプロセッサーだったり、ミキサーだったりがない時代のお料理は手が込んでいて、その分いただくときも、大事に味わって食べる気合が違う。

    今のように「ファストふーど」のように行き急いで、栄養を取るのではなくて、心でおいしいと感じて栄...続きを読む
  • 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
    優しくてみずみずしい、平がなの多い文章が印象的。
    「バタ」は何でも美味しくなる魔法みたいだ。たくさんのお料理や詳しいレシピが登場するのに写真やイラストは一切ないから、いやが上にも想像力がかき立てられる。
    おいしいものを楽しんで食べられることは幸せ。
    2015/07
  • 私の小さなたからもの
    石井好子の作品が好きで、河出書房から次々発売されるので嬉しい。
    本作も、何気ない日常のエッセイから、胸にグッとくる話まで、いろんな切り口の石井さんが見える。巻末に寄せられた、秘書んlエッセイも、人柄を伝えていてとても良い。
    (2015.1)
  • バタをひとさじ、玉子を3コ
    だいすきな石井好子さんの食べ物エッセイ
    最初から最後まで食べ物のおはなし!

    この人の文章はどうやったらおいしいものをおいしく食べれるか、作れるか、まわりにそれを伝えられるかをよくよく考えてるのが伝わってくる
    牛のしっぽも、カエルも外国で食べられてるものを偏見をもたずにチャレンジしてそのおいしさを知...続きを読む
  • 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
    お料理に関することだけでなく、おもてなしの仕方や心構えについても参考になることがたくさん書かれていた。
    2014/11/27
  • いつも異国の空の下
    外国を旅した人たちのエッセイなり随筆なり旅行記なりを読みたくて、贔屓の河出書房から何かないかと探して最初に見つけたのがこの本でした。

    物悲しさが全体に漂っていて、読んでいて楽しくなるような本ではないのですが、素直に書かれた文章で全く飽きずに読めました。

    私も感じたことが書かれていた解説が気に入り...続きを読む
  • 東京の空の下オムレツのにおいは流れる
    エッセイ第2弾なのだそうだが、先にこちらを読んでしまった。今読むと出てくる料理は知っているものばかりだが、実際は昭和60年に単行本が刊行されたので、当時だったら知らなかったろうな…
    それにしても、どの料理もどこの国の描写も読んでると情景が浮かんできて素晴らしい。出てきたメニューで出来そうなものは真似...続きを読む
  • いつも異国の空の下
    『女ひとりの巴里ぐらし』同様に、あくまで淡々とした描写から戦後フランスの市井の人々の息づかいが聞こえてくる様が素晴らしかった。
    年表からは知り得ない「時代」。
    しかも、今から半世紀以上も前に日本人女性が単身異国で生計を立てつつ経験した「時代」であり、密度が違う。
    『女ひとりのー』では「ナチュリスト」...続きを読む
  • 東京の空の下オムレツのにおいは流れる
    石井好子第二弾。
    前作『巴里~』から二十年近く経った後に出版されたらしい。
    あいかわらずおいしそうな料理の数々に、
    私生活の変化にかかわる描写。
    前作以上にこなれた文章になっていて、
    味わい深い。

    こんなふうに料理を作り、味わえる人、憧れるなぁ。
  • 東京の空の下オムレツのにおいは流れる
    「パリの~」に比べると初々しさがなく、ちょっと残念。
    でも相変わらずおいしそうなな料理がたくさんだし、色んな外国料理も出てくるので、おいしいもの好きにはオススメ。
  • 東京の空の下オムレツのにおいは流れる
    石井好子さんのお料理エッセイ第2弾~!

    こんどは旅先の外国のお料理がおおかったような
    あいかわらずおいしそうです
    作り方とかもしっかりみてるなあっていう食への愛が感じられる!
    石井さんはわりとおいしくないものはばっさりおいしくないっていうなあって思った 
    本当においしいの味をたくさん知ってるからだ...続きを読む