石井好子のレビュー一覧
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食べることは人生を豊かにする。と個人的に思う。単純に食べることが好きなのもあるが、何気ない記憶も思い出も食べたものと紐づいていることが多い。料理を作ることも好きだから食べることはそこまでのプロセスも含んで楽しい。
作ることも食べることも好きなら、食エッセイと料理本が組み合わさった石井好子のこのエッセイ集は垂涎の一冊だ。さっそくマッシュルームとベシャメルソースをあわせたチーズトーストを作ってみたけどめちゃくちゃ美味い。
高いものを食べに行かなくても、現地に行かなくても、自分で簡単に作って食べるだけで1日がかけがえのないものになる。美味しいものをたべることは贅沢でもなんでもなくただ生活を豊かに -
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あっ、この本も文庫化したんだ!やったあ!と書店で手に取りました。
『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』が話題になってからというもの、どこへ行ってもオムレツの石井さんと云われる、とちょっとうんざりしているような前書きからもう面白い。「うんざり」とか「閉口している」という直接的な感情表現はないのにそれが伝わってくる。研ぎ澄まされた文体。
「フランス料理とはこういうもの」「男性の料理とはこういうもの」とキッパリ断言できるのは本書が書かれた時代柄か。文章は冴え冴えし、読んでいて気持ちがいいが、国際情勢聡い読者が増え、多様性を重視する現代ではなかなかこういう書き方は難しいな……と思うとそれだけで -
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シャンソン歌手 石井好子さんによる食べ物についての随筆。
暮しの手帖の連載が書籍化されたもの。
初版は昭和38年。
文章や時代背景はやはり戦前戦後という時代を表しているけど、石井さんの人柄が文面にとても良く現れていて、すごく楽しい1冊でした。
最初のエピソードは、表題にもなっている「オムレツ」の話。
夜中にチーズオムレツが食べたくなりましたが、我慢して翌朝に作りましたw
義兄がユネスコで勤務していたので、パリに何年か住んでいたとき、コルドンブルーに通った時の話。
フランス以外にもドイツやスペイン、その他の国々を訪れたときに食べた美味しいもののエピソードが盛り沢山です。
シンプルな表現で分かり -
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シャンソン歌手石井好子さんの、パリでの暮らしを綴ったエッセイ。
ナチュリストというキャバレーでの一年間を中心に描かれています。
料理を中心に書かれた巴里の空の下~、東京の空の下~、が面白かったので続けて購入。
キャバレーで働く仲間が一癖も二癖もある。
こんなに個性が強いのは、一昔前だから?外国だから?
現代の日本でここまで強烈な人はなかなか見ないので、どこか小説を読んでる気分にもなりました。
戦後すぐのパリのショービスの雰囲気が味わえてワクワクします。
まだテレビが主流じゃなく、劇場に足を運んで生のステージを観る。
お金のある人じゃないとできない娯楽だったんですね。
サラッと有名人との交流 -
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50年以上も前に、パリのミュージックホールで、歌手としてきちんと自立して生計をたてていた(というか、むしろ人気スター的ポジションにいた)日本人女性がいたなんて。まずはそこが驚き。
そして、その当時の楽屋での煌びやかででもドタバタで人間らしい毎日が、こんなにもイキイキと、日常の香りを伴って文字と共に目の前に出現することの楽しさ。これはハマる。
誉れ高き文化とファッションの都パリ、ではなくて、生活する場としてのパリ、しかも、その生活基盤が「歌うこと」にあった芸人の日常風景を、こんなに素敵に調理して見せてくれたエッセイがあったろうか。(ないよね!)
同部屋のダンサー達とのつかず離れずの関係や、 -
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「色褪せない」とはこういうことなのか、と思わずにはいられませんでした。
本書は1963年に暮しの手帖社から出版されたものの新板とのこと。1963年!
その時代に、アメリカに留学し、その後パリで歌手としてデビュー、仕事とはいえ、ヨーロッパ各地を訪れている筆者が当時の一般の人たちから憧れの目を向けられていたであろうことは想像に難くないですが、たびたびそのような恵まれた環境についての記載があることを除けば、本当に食いしん坊が書いた美味しいものの思い出という内容でした。
わりとシンプルに、余計な言葉を使わずに、美味しかったものの思い出を語り、簡単な文章で作り方を紹介する。それがすごく良い味わいとな -
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外国の空の下、美味しい記憶。
ずっと昔に読んで大好きなエッセイを再度読む。外国文学を読んではカタカナの食べ物に憧れてきた自分だから、次々と出てくる海外のお料理の描写に夢中になってしまう。それと同時に一緒に食卓を囲む人たちとの楽しい空気が感じられるのも素晴らしい。何度も読んで味わいたい作品だ。
現在では珍しくなくなった料理もあるけど、憧れの異国情緒は健在。同時にお招きした人を作ったお料理でもてなす習慣にノスタルジーも感じる。手の込んだ料理はしないし、著者が簡単にしているという手順さえ自分にはハードルが高いものだけど、これを読んでいると無性に料理をしたくなる。オムレツ作ろうかな。 -
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2024.12.14-2025.01.17.
表紙の素朴な可愛さに惹かれて本屋で手に取り、「あら、これはどこかで聞いた本だ」と思った。
誰のpodcastだった定かではないが(川村明子さんの『今日のおいしい』だった気もする)、なんとなくこの本が取り上げられたことを覚えていた。ずいぶん情緒あふれるタイトルだな、と思ったからだ。
東京と巴里はセットでちょこんと並んでいて、どちらも一緒に購入した。
現状、東京は少し時間を置いてから味わいたいなと思っている。
「とにかく、私はよほどお料理ずきらしい。仕事に追われてくたくたに疲れていても、家に帰って台所にはいると、一日のつかれがいやされる。お酒など一 -
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石井好子『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』河出文庫。
昭和の大ベストセラーとなった半世紀以上前に刊行された料理エッセイの名著が2作同時復刊された。『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』の姉妹編。
半世紀以上前に書かれたエッセイとは思えないほど、フレッシュな感覚の料理エッセイだった。著者本人は随筆と言っているのが面白い。
最初に紹介されるのはロールキャベツ。ロールキャベツというのは世界各国にあることを初めて知った。日本の家庭料理のロールキャベツは竹串で止めるだけでなく、干瓢で縛ったりする場合もあるが、世界各国を見渡せば、ロールキャベツにはさらに様々なレシピがあるようだ。
ナス料理