石井好子のレビュー一覧
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憧れの街、巴里に惹かれて古本屋で購入。買って良かった!!!三島由紀夫の前書きの言葉を借りれば、本当に下町の人々の『息いきれ』を感じた。
パリへの憧れは尽きないが、華やかな面だけでなく『横道に逸れたパリ』も知ることができた。
生き生きと、生々しいほど描写が巧みで、歌を商売とする女、体を売る女…様々な女...続きを読むPosted by ブクログ -
(抜粋)
オムレツは強い火でつくらなくてはならない。熱したバタにそそがれた卵は、強い火で底のほうからどんどん焼けてくる。それをフォークで手早く中央に向けて、前後左右にまぜ、やわらかい卵のヒダを作り、なま卵の色がなくなって全体がうすい黄色の半熟になったところで、片面をくるりとかえして、火を消し、余熱で...続きを読むPosted by ブクログ -
漫画で紹介されていたので、購入した本。
全く知らない方でした。終戦直後にこんなすごい女性がいらしたとは知りませんでした。
最近は、日本でも普通に食べられるようになったメニューなどもあり、時代を感じました。
また、豪快(?)な方で、様々なエピソードが掲載されていて、面白かったです。Posted by ブクログ -
挿絵がなくてよかった。
こんな料理かな、こんな風に作るのかなって想像膨らませながら読むのが本当に楽しい本だった。読書の醍醐味がつまってたなあ。Posted by ブクログ -
やわらかい文章で紡がれるお料理のレシピが本当においしそうで、豊かな気持ちになる一冊。
「白魚のつくだにのサンドイッチ」「つくしんぼうとタンポポのサラダ」なんて、とても素敵!
オムレツすら「まず、小さ目のフライパンに油大さじ一、二杯入れてよくよく熱する。次にバタを少量入れ、こげぬうちにじゃと玉子を流し...続きを読むPosted by ブクログ -
大分前に読んだのだが、食や日々の暮らしを綴る言葉遣いがとても上品な香りだったことを覚えている。「バタ」や「ソテ」といった音の響きも素敵。
名エッセイ。Posted by ブクログ -
スラスラと読めた〜最高だな〜
リアルなミッドナイトインパリみたい
キャバレー憧れてるからかな…
大物めっちゃ来てたんだな〜
そんな中日本から1人で頑張ってたなんて凄すぎる
こういうリアルなストーリーなかなか読めないから貴重Posted by ブクログ -
読んでいるとお腹がすいてくるエッセイ本。パリでジャズシンガーとして生活するなかで美味しいものを食べたり作ったり。簡単なレシピなども書かれていて、その簡潔でわかりやすい文章に感心してしまう。何より言葉の使い方がきれい。作る事も食べる事も大好きだという事が一つ一つのエピソードから伝わってくる。わたしもこ...続きを読むPosted by ブクログ
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ずーっと気になっていた本。
美味しいものは好きだけれどお料理は好きではないあたし、
家族の喜ぶ顔は見たいけれどお料理は好きではないあたし、
そのほか、
これからオトコを落とそうとする乙女たち、
お料理が好きで色々とお勉強されている方々、
ヨーロッパの雰囲気に浸りたい方々、
潔い女が理想と考える女性...続きを読むPosted by ブクログ -
ごはんを食べたくなる。それもとびっきりぜいたくにバタと卵をたっぷり使った食事を。そんな読み物でした
きっとまた読み返しては、この味を感じる日がくるPosted by ブクログ -
当時のアメリカやヨーロッパの食文化の歴史を捉えた貴重な資料であると同時に、出てくる食べ物が本当に美味しそう!!解説にもありましたが著者の視点からみた感想や体験が過不足なく食べ物の魅力を伝えているからなのかなと思いました。Posted by ブクログ
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いつかこれらのレシピお料理したい!何にこんなに惹きつけられるんだろう?
2016.3.27
半身浴のお供シリーズ。
大好き石井好子さん。故人で一番会ってみたい!と強く感じる私の憧れの人。大正生まれということで、祖父母よりも前に生まれた人なのに、本当にすごい。
彼女の決してでしゃばりすぎず品があ...続きを読むPosted by ブクログ -
シャンソン歌手石井好子さんの、パリでの暮らしを綴ったエッセイ。
ナチュリストというキャバレーでの一年間を中心に描かれています。
料理を中心に書かれた巴里の空の下~、東京の空の下~、が面白かったので続けて購入。
キャバレーで働く仲間が一癖も二癖もある。
こんなに個性が強いのは、一昔前だから?外国だか...続きを読むPosted by ブクログ -
絵も写真もない本だけど、見たことも聞いたこともない料理が頭の中で作られていく感覚がとても楽しく、作ってみたくなります。
食べ物と共に蘇る思い出は色々あるけど、どれも深い思い出が多いです。
自分も石井さんに負けないくらい食いしん坊だから、これからも食べ物と共にたくさんの思い出を作りたいと願ってしまう本...続きを読むPosted by ブクログ -
石井さんのエッセイが好きだ。洒落ていて品があって、背筋がシャンとする。毎日の生活に前向きに取り組もうという気になる。
読み終わってしまったことが悲しいが、また大切に読もう。
2015.11.29
前回から忘れてるところもあって、新鮮な気持ちで楽しめた。やっぱり素敵。こんな風に年を重ねることができた...続きを読むPosted by ブクログ -
1950年代のパリ ーー 60年も前に書かれた文章、セピア色の写真で見るようなレトロな世界が描かれているだろうと思い手に取った一冊。良い意味でその期待は裏切られた。生き生きと描かれた筆者を囲む登場人物達は、全く時代の流れを感じさせない魅力に溢れている。本物のセンスの良さとは、時がたっても古くならない...続きを読むPosted by ブクログ
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好きだなあ。
出会い自体は、古本の販売もしている喫茶店で読んだこと。
かなりいい人そうなご夫婦がやってらっしゃるお店で、好きなお店です。
お店の紹介はさておき、
有名な本だったのは知らなかったんだけど、
半年くらいずっと頭から離れなくて、
本屋さんで文庫本を見つけてテンションアップ。
「バタ」っ...続きを読むPosted by ブクログ -
50年以上も前に、パリのミュージックホールで、歌手としてきちんと自立して生計をたてていた(というか、むしろ人気スター的ポジションにいた)日本人女性がいたなんて。まずはそこが驚き。
そして、その当時の楽屋での煌びやかででもドタバタで人間らしい毎日が、こんなにもイキイキと、日常の香りを伴って文字と共に...続きを読むPosted by ブクログ -
料理エッセイとは全く違って、歌い手としてパリのキャバレーで働いていた1年のこと。その時代に外国で働く、しかも歌手として働くことはどのようなことだったのだろう。逞しい日本女性がいたんだ。
2014.4.26
再読。また読んで、またおもしろい。
2017.11.19Posted by ブクログ