石井好子のレビュー一覧
-
半世紀も前に書かれたエッセイ、なのに全く古さがない。なんてセンスのいい人なんだろ。バタ。たくさんの料理レシピ、エピソードの中で父弟に食べせさせたら腹痛を起こして...の話がよかった。
2014.4.10Posted by ブクログ -
料理と、それにまつわる思い出を書した本。挿絵も写真も全くない。なのに読んでるとその料理が食べたくなって、おなかがぐーっとなる。いい匂いもしてきそう。レシピも載っていたので、作ってみたいと思う。Posted by ブクログ
-
話はロールキャベツから始まる。アメリカ、モスクワ、ドイツ、そして子どもの頃に食べたという祖母が作ったロールキャベツ。その他著者が世界各国で食べてきた料理が1冊にびっしりと紹介されているが、その殆どを、自分で再現し(または料理人の様子を記憶して)レシピとして書かれているのだが、それぞれに湯気がたった状...続きを読むPosted by ブクログ
-
「パリの空の下~」より、料理レシピだけでなく料理からつながるエピソードに重点が置かれている。
亡くなった父親や主人のくだりは、込み上げるものを禁じ得ない。
料理に対して、「~のほうがシックである。」なんていう表現が使えるところがすごい。
(2011.9)Posted by ブクログ -
「この章読んだ記憶があるな~」と暮らしの手帖連載時にリアルタイムで読んでいたことに驚く(笑)当時は小学生?だったと思うのですが、このエッセイを読むのが楽しみでした。Posted by ブクログ
-
「パリの空の下オムレツのにおいは流れる」の姉妹編ということ。
その出版から22年経っている。すっかり「オムレツの石井さん」と呼ばれるようになった。
なんと、オムレツの店まで出してしまったらしい。
外国に滞在し、日本から来た知り合いの旅行者たちに料理を振る舞っていた石井さんは、日本でも友人たちを呼んで...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルだけでもう素敵だ。
およそ六十年ほど前に書かれたものだと思うが、全然古さを感じない。
世界が平均化してしまった現在よりも、色濃く異国を感じられ、味わい深い。
流行りの美食、というものではなく、土地に根ざした伝統的な料理が紹介されているためかもしれない。
『巴里の空の下オムレツのにおいは流れ...続きを読むPosted by ブクログ -
間に他の本を読みつつ、少しずつ読み進めた。美食家というよりは、とにかく美味しいものに目がない人だなと感じた。食べること、料理すること、料理を振る舞うことが大好きなのが伝わってくる。失敗も結構多くて、可愛らしい。戦後間もない時代の貴重な経験を垣間見ることができ、面白かった。Posted by ブクログ
-
戦後すぐのパリに渡りシャンソン歌手として活動してきた石井好子さんのお料理エッセイ。半世紀もまえのパリの香り。
超お金持ちのお嬢様なので、当時のどころか今の庶民感覚ともかけ離れたところは多々あるけれど。
下宿のマダムが作ってくれたバタたっぷりのオムレツ。寒い夜にキャフェで食べるオニオンスープ。
...続きを読むPosted by ブクログ -
思い出しては時々1話ずつ.
.
もはやレシピ本!
真似して作りたくなる!
.
最初のオムレツのところを読んだ次の日はさっそくバターたっぷりのオムレツ作りましたPosted by ブクログ -
読んでいるだけでお腹が空いてしまいそうな作品でした。食べることが好きなことがすごく伝わってきてとても温かい気持ちになるし、好きなものを語ってるからこそ優しさがありました。
続編も絶対に読みます。Posted by ブクログ -
"パリの料理"という言葉に惹かれて買ってあったものの、1年ほど寝かせてしまった。
不意に手にして読み始めたところ、瞬く間に引き込まれて夢中になった。
これは読んでいるとお腹が空く、危険な本だ。
夕飯前でお腹もそろそろ減ってくる頃合いではあったのだけれど、即座にグーグー鳴り出してしまうくらいだ。
...続きを読むPosted by ブクログ -
1950年代から1980年代に発表されたものがほとんどなのに、全く古く感じない。華やかな世界に生きながら、流行り廃りで消費されるものでない、文化と呼べるような食を選びとり、愛してきた著者を尊敬する。Posted by ブクログ
-
パリでシャンソン歌手としてデビューした石井好子さんの、お料理エッセイ集。
70年代パリの香り。気軽で、陽気で、でも基本の丁寧さは忘れないお料理たち。フランスで思い出す日本の味。そしてお酒。「白ぶどう酒」の表記にワクワクする…
食いしん坊であることはとてもパワーがいることだな、と最近思う。食に関す...続きを読むPosted by ブクログ -
石井好子再読月間となっているけど、これと『いつも異国の空の下』を続けて読む喜びを発見。パリを中心に世界のあちこちを旅暮らした1950年代を、のちの違う時期に振り返って書かれているので、街も人物たちも、より生き生きと立体的に見えてくるのだ。
フェアで透徹した視点と、人とものに寄せる深い愛情ってそうそう...続きを読むPosted by ブクログ -
『巴里』では著者のシャンソン歌手時代の話が中心で、外国で食べたものや、仲間に振る舞った料理の話がメインだった。
けれど、『東京』では日本食の話が多め。しかも“すべて手作り”の前作とは違い、出来合い料理や冷凍のパイシートを活用しており著者の料理に対する変化が読めて面白い。
また、『巴里』を書いた理由や...続きを読むPosted by ブクログ