河合二湖のレビュー一覧

  • 海岸文庫ちどり通信 はなれの管理人

    Posted by ブクログ

    海のそばの団地・七色海岸団地に母と2人で越してきた智治は、学校の図書室で"ちどり文庫"と蔵書印の押された児童書を見つける。そんなことも忘れかけた夏のある日、同級生の朝海が"ちどり文庫"を探しに智治の団地を訪ねてくる…。

    実用的な"ためになる"本が好きな智治、小説や児童書を愛する朝海、本で埋め尽くされた部屋に住むおばあさん・入江さん、保護猫のボランティアに勤しむ女子大生の真理。
    この小説に出てくる人たちは、中心人物だけでなくそれを取り巻く人々も皆優しかった。
    読んでいて、どんどん引き込まれる。

    海のそ

    0
    2025年02月23日
  • 海岸文庫ちどり通信 はなれの管理人

    Posted by ブクログ

    とても良かった!
    地域の人が運営する文庫を題材にしてるみたいなので買ってみたんだけど、物語の中では文庫は現在閉鎖中。小学校の図書室で学校のものではない本(文庫の本だった)を見つけた男の子から話が始まり、文庫のあった団地を中心に、章ごとに主人公が代わって進んでいくオムニバス形式。現実にありそうな地域や家族を見つめつつ、ファンタジーになり過ぎずに全体に程よく善意でまとめていて、読後感が爽やかでした。

    0
    2019年08月21日
  • 向かい風に髪なびかせて

    Posted by ブクログ

    ここまで鋭く核心についてきたYA小説、読んだことなかったです。すごくわかる。これはものすごくわかる。学生時代のカースト制度で読み手がどのポジションに所属していても、いじめる側いじめられる側のどちらともがどこかしら思い当たる節が必ずあるであろう、女子だったひとたちのための小説。
    女として生まれたときから「かわいい」「かわいくない」の二分化される。そしてかわいいに属されたひとの中でも生まれ持ってかわいい子、努力型のかわいい子、なんとなく雰囲気がかわいい子に分かれ、かわいくないはブス、あるいはブサイクとデブの二択問題。
    中学生の少女4人それぞれが抱える「かわいい」問題を連作短編として描いています。

    0
    2015年05月13日
  • YA! アンソロジー 告白

    Posted by ブクログ

    5人の作家さんによる「告白」エピソードを集めた一冊。中高生の心の動きを鋭く綴った内容に、なぜかドキドキしてしまいます。お話しを読み終わるごとに、思わず「よかったね♪」とつぶやくのでした。

    0
    2021年06月29日
  • 海岸文庫ちどり通信 はなれの管理人

    Posted by ブクログ

    面白くて一気に読み上げてしまったのだけど、最後の終わり方が自分の想像と違っていたので、ワクワク度が急に下がってしまった

    0
    2020年12月16日
  • 向かい風に髪なびかせて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    長谷川さんのお母さん、最後は強くなれてモデルのことにも納得してくれてよかった。これからは堂々と生きていけるかな?すごくカッコよかった。原さんにはがっかりしたけど、男の人ってこういうものなのかなと思った。
    みんないろんなことを経験して、悩んで、考えていくうちに汚い心も生まれてくるんだな、、
    でもその心が汚いって気づけてるだけでも大切なことだと思う。

    0
    2020年03月14日
  • 海岸文庫ちどり通信 はなれの管理人

    Posted by ブクログ

    神奈川シーサイドライン沿線あたりが舞台のモデルでしょうか。1話ごとに人と人がつながっていく連作短編です。帯には「猫と本とやさしい時間」とありますが、それほど猫は関係ないかな。出てくるけどね。

    0
    2019年08月31日
  • 向かい風に髪なびかせて

    Posted by ブクログ

    河合さんは優れたYA小説の書き手の1人だと思う。スクールカーストは外見が大きく影響する。ヒリヒリする青春。

    0
    2019年06月17日
  • 向かい風に髪なびかせて

    Posted by ブクログ

    ヒリヒリする。
    女子と美醜は、切実で内面とも直結する問題。
    自分が中学の頃に、こんなに意識はしていなかったけれど、今の子にとっては、これがリアルな世界なんだろう。

    大人顔負け。薄ら寒い。
    成長すればもっとうずまくであろう感情に、こんな時分から苛まれているなんて、辛いなあ。
    どの子も最後にスッと引いていく。
    この裁ち切りは、もう女だ。
    彼女たちの達観が、実を結ぶと良いのだけれど。

    第1と第3章が物語としては好き。

    0
    2016年10月04日
  • 向かい風に髪なびかせて

    Posted by ブクログ

    「可愛い」から逃れられない女の子たちのオムニバス。
    可愛さに頑張ってみたり、悟ってみたり、強がったり、背伸びしたり。
    この本、男子禁制…っていうか、男の子にはこの可愛くなりたいむずむずした感じは、わかんないだろうなぁ。わかられても困るけど(笑)
    中学生女子限定でオススメです。

    0
    2016年07月11日
  • 向かい風に髪なびかせて

    Posted by ブクログ

    「かわいい」「かわいくない」から逃れられない…その通り!
    早々に離脱しちゃえば楽チンですけどねー。

    0
    2016年06月09日
  • 海岸文庫ちどり通信 はなれの管理人

    Posted by ブクログ

    東京近郊の海岸の町、古い団地に引っ越してきた少年・智治が学校の図書室で見つけた「ちどり文庫」という蔵書印の押された本。そこから始まる本がキーワードの連作短編集。

    0
    2019年08月11日
  • 向かい風に髪なびかせて

    Posted by ブクログ

    中学生の女子にとって、外見は重要案件だ。「かわいい」はあこがれ。かわいくなくても、せめて普通でいたい。
    四人の女の子の「かわいい」や「オシャレ」にまつわる物語。

    ノブレス・オブリージュという言葉とともに、『小公女』も一緒に読むことをオススメ。


    萌え絵とかでなく、素敵な装丁とイラストだけど…
    野の花が似合う純朴な小春、事故の傷というコンプレックスをかくしてモデルの仕事をする優貴、自分に似合うしかわいいと信じて奇抜にも見えるオシャレに傾倒してゆく夢美、父親譲りのアゴがコンプレックスでいじめられたりしてきた野乃。
    おーい、野乃だけ後ろ姿って…。

    0
    2016年08月07日
  • YA! アンソロジー 告白

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    バレンタインなどのイベントをテーマにしたアンソロジー。
    単に恋模様だけでなく、今時の子にありがちな友人や家族との関わりあいも描かれていてそこまでベタ甘という感じではない。
    いい意味でマンガのような話もあっておもしろかった。

    0
    2013年03月15日