河合二湖のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ここまで鋭く核心についてきたYA小説、読んだことなかったです。すごくわかる。これはものすごくわかる。学生時代のカースト制度で読み手がどのポジションに所属していても、いじめる側いじめられる側のどちらともがどこかしら思い当たる節が必ずあるであろう、女子だったひとたちのための小説。
女として生まれたときから「かわいい」「かわいくない」の二分化される。そしてかわいいに属されたひとの中でも生まれ持ってかわいい子、努力型のかわいい子、なんとなく雰囲気がかわいい子に分かれ、かわいくないはブス、あるいはブサイクとデブの二択問題。
中学生の少女4人それぞれが抱える「かわいい」問題を連作短編として描いています。
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Posted by ブクログ
中学生の女子にとって、外見は重要案件だ。「かわいい」はあこがれ。かわいくなくても、せめて普通でいたい。
四人の女の子の「かわいい」や「オシャレ」にまつわる物語。
ノブレス・オブリージュという言葉とともに、『小公女』も一緒に読むことをオススメ。
萌え絵とかでなく、素敵な装丁とイラストだけど…
野の花が似合う純朴な小春、事故の傷というコンプレックスをかくしてモデルの仕事をする優貴、自分に似合うしかわいいと信じて奇抜にも見えるオシャレに傾倒してゆく夢美、父親譲りのアゴがコンプレックスでいじめられたりしてきた野乃。
おーい、野乃だけ後ろ姿って…。