Koiのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
あのモカに制服を着せて恥ずかしがらせるなんて千夜は遣り手ですよ…。なんて貴重な光景…
ただ、同じくらい貴重だったのはモカの弱った姿か。ココアが居ない時にはお姉ちゃんらしい姿を見せられない事もある彼女。今回もココアではなく千夜の前だから存分に弱って構わない面は有ったのだろうけど
仮初の同級生。別にもしも2人が同じ学年だったらなんて夢想する為の制服ではないけれど、ココアと千夜とはまた違ったモカと千夜の組み合わせを見れたように思えるよ
シャロ家の庭で焚き火をしている図を見た際にはあのエンドカードが一瞬頭をよぎってしまったよ(笑)
後にそれが芋を焼く為の物だと判ったけど、だったら何でシャロの家でやるんだ(笑) おまけに焼き芋するって言ってるのに皆して芋以外の物を焼いているとかカオス度合いが高いよ!
ただ、こうしてシャロ家で焼き芋が出来るのもココアが言うようにシャロの心の広さが為せる技かもね。確かに本人に何の告知も無く焼き芋パーティ始めてもすぐノリノリになってくれる人はそう居ないかもしれない
ナツメとエルは遂に二人してブライト・バニーに採用される運びに。そもそも対人態度が酷いわけでもないのだから枠さえ空いていれば充分に採用される余地は有る。それだけに入れ替わるようにしてユラが退職したのが気になってしまうが
思わせ振りな態度を多用して人を食うように翻弄するユラの真意を計る事は難しい。親友であるリゼですら読めない時があるほど
そんなユラが何も説明せずにナツメ達の前から消えたなら気に病んでしまうのは当然というもの。ここでナツメとエルだけでなくフユまで同様にショックを受けているのは意外だったな
どうやらユラはこちらから見えている以上に中学生組の一部から慕われていたようで
簡単に答えの出せない問いはナツメやエルを迷走させるものだね。双子で入れ替わりって定番ネタだけど、互いの接客人気を羨んで片割れに成りすますって迷走度合いが酷いなぁ(笑)
また、答えの出せない問いという意味では少しずつ近付くココアが街を去る時をどう迎えれば良いか、という点でチノは迷いを見せているね
けれど、迷いはその範囲に留まっていた。だからこそ、迷わせている張本人であるココアとユラが絡んだ事により、迷いが広がるとは思わなかったけど
ユラはリゼを取られてしまったような心地から、ココアは街を去った後の皆がどう思うかを気にして
そうして迷いを深めたココアが迷い込んだのは別世界とか規模が大きいね
木組みの街を訪れたばかりの頃を思い出させるような遣り取りを経て行うは元居た世界で仲良かった皆と再び絆を手繰り寄せること
ココアなら別の世界だろうと皆と当たり前のように仲良くなれる。でも、それは自分がよく知っている皆とは少し違うし、自分が居なくなった後でも覚えていて欲しい人達とも少し違うわけで
ココアは元居た世界のよく知っている皆の傍へ帰る事を選んだ
対してチノが遭遇したのはまるで彼女が街を訪れなかったかのような世界線。そこではチマメ隊が揃って同じ学校へ進学しているし、祖父だって変わらず傍に居る。けれど彼女が居ないから得られなかった絆がある
そんなチノがしたのはココアと似た選択だね。チノは一部の人が都合よく傍に居る世界よりも彼女が居て更には皆と絆を育んだ世界を選んだ
死者が現世を訪れる特別なハロウィンの夜。今回のハロウィンもココアとチノにとって特別な夜になったように思えるよ
あと、真意を明かさない、というより真意というものを必ずしも明確に意識しているわけでもないらしく、見た目以上に真っ当に迷っているユラの心境をフユが察した上でユラに仲直りの機会を与えられたのも良かったな -
Posted by ブクログ
チノの祖父が逝った事で最も影響を受けるのはチノ。お爺さんその人はこれで一安心と逝ったのだろうけど、残された者はそれを消化する時間が必要で
その時間を賑やかな花火大会が彩りつつも、ココアがいつもの調子といつにない優しさを綯い交ぜにした姿勢で寄り添うのは良かったな
だからチノも新たな日常へと歩み出せたのだろうし
それはそれとして、ティッピーの中身が元に戻ったとしてもチノはティッピーを頭に乗せ続けるのか。あれってもう癖みたいになっているんだろうか?
あと、ティッピーが喋り続ける状態を維持する為に腹話術を始めるとは思わなかったな。チノ版のティッピーってああいう感じになるんだ(笑)
今巻は見慣れたコンビを崩しつつ新たなコンビを模索するかのような話が見受けられたような
特に3話などのシャッフルは面白かったな
エルとナツメは双子で、だから一緒にいる事も多くて
そんな二人がココアやチノとそれぞれ絡んだ上で擬似姉妹の関係を結ぶとは
元々チノとココアが疑似姉妹の関係だから、エルとナツメは二人から姉妹の在り方で得られるものが有る、チノとココアは二人から新たな姉妹感を得られる
ただ、チノ・ココア組は今まで通りが一番しっくり来るみたいだけど
また、6話7話でエルとナツメがメグとマヤそれぞれと仲を深める様が彼女らの得意分野を通して描かれたのは印象的
というか、ダンスバトルが高じてブレイクダンスをおっ始めるエルとメグには笑ってしまったよ
5話ではユラが深堀りされるエピソードが
ユラって初登場シーンがどう考えてもモブキャラで、準レギュラー昇格もちょっと唐突で
それだけに登場シーンが増えた現在も彼女という人物は何処か掴めなくて。それを逆手に取ったエピソードとなったように思えるよ
ユラは人を食ったような発言が多くて、相手をイジって楽しむ様子も見せる。また、首輪とかを気に入る様はちょっと危ない趣味も想起させる
でも、それらの情報は彼女の正体を判らなくさせるものでもあって。年上の青山が諭すようにして彼女が隠しがちな本音を代弁してくれたのは良かったな
また、エル・ナツメに仕返しされたシーンでは彼女も結構普通の人なのだと感じられたよ
そして一大イベントとなった文化祭
今のココア達は学校も学年もクラスも立場も色々とばらばらになってしまったけど、この文化祭イベントは彼女らがまるでクラスメイトのように触れ合える特別な時間だと思っていたり
ただ、それも準備期間を経て本番に至ったらの話。それに伴う期待と寂しさが最も出たのがココアと千夜か
学校での二人はとんでもない仲良しで。だからクラスが分かれた事は二人にとってショックだったのだけど、それはどうやらこうして文化祭への準備を整える期間においてもそのようで
寂しげなココアを前に涙を隠せない千夜とは珍しい状況
でも、クラスが違うなら仕方ない…とならないのがココアの良さだね
隠れて二人っきりの場面を作って励まし合って、そうしてお客さんが楽しめるようにと切磋琢磨を誓い合う二人は素晴らしい親友だし相棒だよ
それだけに両者のやる出し物がほぼ被っている上にチノのクラスまで被っている状況はどんな運命なのかと(笑)
ただ、趣向は違ったから丸被りではないのだけど、その分だけ千夜のクラスがやったお化け屋敷がめっちゃ目立つが
幾ら何でも本気すぎでしょ……
なんやかんやでカオスな文化祭の最後に描かれたのは立場も何もかも誤魔化してしまうココアのステージだね
ライバルクラスな筈の千夜がステージで共演する様に始まり、シャロもリゼも誰も彼もがステージで一緒に文化祭を盛り上げる
また、同じノリで学校が異なるチノ達1年生組が同じフレームに収まる一瞬は尊く感じられたよ
ラストの13話はちょっと驚きのエピソードに
チノとは別の角度からティッピーやうさぎの街に関する物語に絡んでいたココア
そんな彼女が今回巻き込まれたのは時間移動ですか
休みの日に店でうさぎを一人撫でていた今より少し幼いチノ。その状況を寂しくないと言ってしまい、また祖父を喜ばせる為に店を繁盛させたいなんて言う
それは祖父心としては嬉しさ反面心配が反面といった感覚か。それがお爺さんがティッピーとしてこの世に残った遠因の一つだったりするんだろうか?
だとしたら、賑やかな店で祖父が居た頃とはまた別の形のラビットハウスを経営するチノはお爺さんが心配する状況から脱せられたのだろうと、改めてそう感じられたよ -
Posted by ブクログ
冒頭から幼い頃のココアのエピソードで始まる今巻は読み終わった後に思えば、ココアとチノという二人がうさぎによって結びついた物語の一部が穏やかに終わりを迎える巻だったのだろうな
迷子になった際、チノの母である咲から魔法を受け取っていたココア。そんな彼女が祖父を喪い迷えるチノに道標を授ける魔法の物語…
それはさておき、今巻も穏やかで可愛らしくて微笑ましいエピソードがたくさん収録されているね
互いにお弁当を作り合うエピソードでは全く別の場所、全く別の機会にお弁当を作る約束をしているのに、いつの間にか約束が輪になって居た
このような素敵な奇跡が起きるココア達は何処に居ても仲良しの絆で繋がっているのだと判るよ
ナツメとエルはブライト・バニーでのバイトを目指して奮闘中
普通に考えればマヤが言うように親のコネを使えばそれで解決するのだろうけど、実力で勝ち取ろうとする姿には向上心を感じられる
…まあ、そんな遣り方だから失敗する道も排除できないのだけど。追い詰められた挙げ句、闇落ちしかける双子には笑ってしまう
それでも今回は実力で否定されたわけではなかったから、次を頑張ろうとの活力に繋がったのだろうね
その活力が自分達が落ちる原因の一端ともなったユラへの師事にも繋がっているのだから見上げたものですよ
度々登場してはココア達にほのぼのとした冒険を提供してくれるシストの地図。今回は海が目的地と遊興要素の強いものに
おまけに地図が2枚あった事で組み合わせがシャッフルされて新鮮な楽しみも味わえたね。ただ、そこでの分け方が街を出て行く組と残る組というのはね……
まだ精神年齢で分けられた方が微笑ましかったな…
でもここ数巻で示されていたように、学校やバイト先がバラバラでも彼女らは集えるし、お弁当の件のように面白い処で繋がっていたりもする
だから街を出て行くとしても彼女らが完全に分かれてしまうなんて事は無いのだろうなと思えるよ
今巻の中核を為しているのはチノの成長且つそれを見守るティッピー(お祖父ちゃん)のお話か
チノを案じて現世に留まる彼はうさぎに宿るコミカルな存在だけれど、同時にそれは本来の人の世の有り様に反しているとも言える
正体がバレたら大変な事になるからチノ以外に明かさないというのも有るだろうけど、それ以上に既に亡くなっている彼なりに関わる人間を制限しているのだろうなと感じる
だから昔世話をした青山さんの事も心配はしているのだろうけど、チノと同じように接しはしない。ただ、あの列車を見せたのは彼が出来る最大限の譲歩であり優しさだったのだろうね
そしてお別れに繋がる小旅行の延長戦。ココアとチノ、ティッピーによる過去探訪
ココアの実家を訪れると毎度のように展開される賑やかな光景が繰り広げられつつ、本題は母親世代のお話
ココアとチノが仲良しなように大親友だったちよこと咲。そんな親世代から明かされる昔の話はチノに幼少期の憧れを思い出させる物になったようで
昔の夢を思い出して、今はラビットハウスではない場所で淹れたコーヒーを喜んで貰えた
それらが結実して遂にチノが新たな夢を確かなものとしてココアに話せた
それはきっと成長と呼べるもの
だからお祖父さんも安心して逝けたのだろうな……
演者さんの件含め、尊い物語が一つの終りを迎えてもチノがこれから幸せな未来を辿っていけるのだと思えるラストに万感の想いを抱いてしまうよ…… -
Posted by ブクログ
中学生組が高校生に成り、リゼは大学生、ココアや千夜は別クラス。そして高校一年生達は早速バイトを初めて……
こうして見ると皆バラバラの所属やバイト先になってしまったんだなぁ。
それでも、なぜだか集まってしまうし、集まれば所属がバラバラであることなど全く感じさせない仲の良さを見せる。これぞごちうさメンバーと言った感じだね
だからこそ気になってしまうのは旅行先で出会い、新年度になると共に本格参入する運びとなったフユ、ナツメ、エルの三人の立ち位置。特に三人ともライバル店ブライトバニーの関係者だというのだから、既存キャラのライバルとして扱わたっておかしくない
それがどうして、高校一年生組に自然に溶け込ませつつ、それを導入に先輩達とも自然に馴染んでいるね
これは意外な驚きでありつつ嬉しいポイントだったかな
そうした中で目に入ってくるのはチノの成長
ラビットハウスでの立ち位置は変わらないけれど、高校ではマヤ・メグとは離れてしまった。それがフユとの関わりを通して、これまで前面に出ることが少なかったチノのしっかりした一面が前に出てくるようになったね
同学年だけれど、フユはこの街に越してきたばかり。それにフユには自分や自分が親しい者達の良い所をたくさん教えてあげたくなる。チノはフユを引っ張る役どころとなり、それがチノの成長に繋がっているように思えたよ
あと、学友とも自然に馴染めているっぽい点にはちょっと驚いてしまったり。まさか天然人たらしになっているとは……
ナツメとエルは社長令嬢であると隠してマヤ・メグと関わり始めてしまった点が足を引っ張るんじゃないかと悪い予感が有ったのだけど、特にそのような事態にならなかったのは安心したかな。というか、そういった意味では本物のお嬢様なリゼが普通に混じれているのだから気にするようなものではなかったんだろうけど
自分達の家が経営する店なのに、店員にビビって逃げ出す様にはちょっと笑ってしまったかな。エルもナツメも良い意味で引っ込み思案な感じなようで
だからこそ、エルが皆の大切な場所を守る為に会社の取引に口を出すとは思わなかったな。権利の濫用とも受け取れる行為だけど、それだけエルが本気だったという証でも有るのだろうね
チノは成長を見せ、新たに街にやってきた友達とも仲良くなれている。それはもしかしたら姉離れに繋がるかもしれない予兆であり…
そんなタイミングでココアが仄めかしたのは高校卒業後の進路。リゼは大学進学しても街に残ったけれど、誰もがそのような道を辿るわけではない。離れる時はやってくる
だから千夜はシャロの宣言に動揺したわけだし、チノもココアの仄めかしに気が散ってしまった
でも、この巻で何度も示されたように、所属やバイト先が異なってもなんだかんだ集まってしまうメンバーなのだから、ココアやシャロが都会へ行ってしまってもなんだかんだ集まってしまう気がするなぁ
そういった意味では青山さんの言葉やココアのサプライズ予告はチノを安心させるものになったようだね
それにしても、あのココアが『街の国際バリスタ弁護士』を可怪しいと思うようになってしまった点に何故かショックを受けている自分が居る……。あのココアが……
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。