中村啓のレビュー一覧

  • SCIS 科学犯罪捜査班IV~天才科学者・最上友紀子の挑戦~

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    前巻の事件からは少し横道にそれた事件を扱っていますが、今回は人工生命体を取り上げていて、作り出された生命の悲哀がテーマのように思えた。

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    2023年07月22日
  • SCIS 科学犯罪捜査班III~天才科学者・最上友紀子の挑戦~

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    ネタバレ

    1~2巻で少しずつ引っ張っていた、主人公・小比類巻の亡き妻そっくりの女性が登場し、その女性が殺された事件の捜査を行っていきます。この巻から同じ顔をした人物の集団、クローンは記憶の共有ができるのか?記憶の移植等など、サイエンスミステリーの本領が発揮されてきます。

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    2023年07月22日
  • SCIS 科学犯罪捜査班II~天才科学者・最上友紀子の挑戦~

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    病院で死を判定された人々が次々に生き返っていなくなったという事件、あるゲームをきっかけに『自分は死んでいる』と主張する人間が次々と現れる事件、内蔵や血が凝固してなくなる患者が続出する事件など、ウィルス、VR、ナノロボット等の最先端科学とそれらを悪用したトリック、その裏に絡む人間の悪意は見事で、今回は人の死がテーマなのかなと思いました。物語の縦軸も主人公・小比類巻の亡くなった妻そっくりの女性の出現など見逃せなくなってきている。

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    2023年07月10日
  • SCIS 科学犯罪捜査班~天才科学者・最上友紀子の挑戦~

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    最先端の科学技術が絡んだ事件に挑む警視庁警視正・小比類巻祐一が率いる警視庁科学犯罪捜査班と天才科学者・最上由紀子の活躍が描かれています。全3章の短編でips細胞、AIロボット、脳内インプラントに関する話が取り上げられ発達しすぎた科学への警鐘に関してはもっと深く掘り下げられるであろう話を短編で描かれることと、話の内容に対して主要登場人物が多いために魅力が出し切れていないところは惜しい気がしました。

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    2023年06月21日
  • ZI-KILL 真夜中の殴殺魔

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    殺伐とした表紙のタイトルに惹かれました。
    過去と現在の事件。もう一人の人格。
    疑心暗鬼になる主人公。
    ハラハラドキドキしてすらすら読めました。
    どんどん次が気になりました。
    しかし結末への期待が強くなってしまったゆえに最後が少し物足りなかったです。
    最後の方だけ駆け足で終わってしまった感じが否めず展開が面白かったからこそ少し残念でした。
    なんか色々とモヤモヤが残りました。

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    2022年09月17日
  • SCIS 科学犯罪捜査班V~天才科学者・最上友紀子の挑戦~

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    シリーズ5作目。
    まさか5作も続くと思わず、だらだら読み続けたが、これで第一章完結とか。
    あまり、このシリーズの感想を書いている人を見かけないが、そんなに需要があるのだろうか?
    今回のテーマは「処女懐胎」
    何だか、また馬鹿げたことを考えたなぁ、と思いながら読んでいくと、これまた「処女懐胎」の理由はウイルスなんだとか…どこまで科学的根拠があるのか分からないが、ここで一作目で最上が学会を追われたウイルスの進化説に戻ることになる。
    何だか、よく分からないまま、小比類の宿敵カーンとの対決もひと段落らしく、クローン問題はどこへ行ったのだろう?と消化不良のまま、第一章完結。
    果たして、第二章が出ても読むか

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    2022年01月13日
  • SCIS 科学犯罪捜査班IV~天才科学者・最上友紀子の挑戦~

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    相変わらずのトンデモ科学ぶりですが、1話目が特にひどいかな。ネタもひどいけど、犯人特定の経緯もひどい。

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    2021年05月17日
  • ZI-KILL 真夜中の殴殺魔

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    この本は帯や表紙などでは無く、もうタイトルだけで手にしていました。内容も予想内の展開で進んで行きます。
    タイトルはジキルと言う名前ですがストーリーにはハイドしか出ません。何故ならシラフの自分をジキルと名乗るはおかしい。なのでシラフの自分とハイドの物語です(笑)
    自分は犯人なのかどうか進むに連れて深まる謎…
    スイスイ進んで読めます。

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    2021年01月12日
  • SCIS 科学犯罪捜査班III~天才科学者・最上友紀子の挑戦~

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    シリーズ3作目。
    前作のラストで、駅で亡き妻・亜美とそっくりな女性を見つけた小比類巻。
    今作はそのシーンの続きから始まる。
    小比類巻は亜美と信じて、その女性に声をかけるが、全く別人であることと同時に同じ顔をした人間が他にもいることを知らされる。
    その事実から、密かに人間のクローン製造が行われているのかではないかと、SCISが捜査に乗り出す。
    1作目から描かれる大切な死をどう受け入れるか?
    そのテーマを倫理観の問題とされる人間のクローンが、もう数十年前から造られていると言うことで、大切な人の死への概念が描かれる。
    これまでのシリーズの中で一番読みごたえがあるが、最上の活躍の場面は少な目。
    3作で

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    2020年12月27日
  • SCIS 科学犯罪捜査班II~天才科学者・最上友紀子の挑戦~

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    変わり者の天才・最上と警視庁の小比類巻のコンビが活躍するシリーズ第2弾。
    続きが出たら、読もう、と思っていたのに、完全に忘れていた…
    前作は長編だったが、今作はいくつかの事件からなる短編集のような構成。
    死亡宣告を受けた遺体が生き返り、失踪するなど、かなりオカルト的な内容に若干引くが、根底には小比類巻の妻の生き返りが可能な時代になるのかを描いているので、その辺はしようがないところなのかも…
    命の再生と言う裏に重いテーマがある中で、最上の存在はかなり異質。もはや最上は他の作品の昆虫学者にしか見えない…
    1作目から、ちょこちょこ登場する怪しいオカルト団体との絡みも本格的になってくるようなので、3作

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    2020年11月14日
  • SCIS 科学犯罪捜査班III~天才科学者・最上友紀子の挑戦~

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    クローンが登場してきて、確信に近づいてきた感じがします。ただ相変わらず「科学的」な感じはしないんですよね。

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    2020年11月03日
  • SCIS 科学犯罪捜査班II~天才科学者・最上友紀子の挑戦~

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    あえて厳しめに書きますが、表現もストーリーも短絡的な印象です。1巻の時とあまり印象は変わりませんが、全体的に浅い。科学犯罪捜査がテーマなのに、科学的っぽいことを匂わせるだけで、ちっとも科学的じゃない。なによりこの話、最上博士がいなくても成り立ちますよね?
    いろいろ伏線が閉じてないんで、まだ続きそうなんですよねぇ。

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    2020年05月17日
  • SCIS 科学犯罪捜査班~天才科学者・最上友紀子の挑戦~

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    先端科学にかんする犯罪を扱った連作短編集。それも生命倫理に触れるようなテーマに偏っているようです。テーマとしては面白い。でも物語としてはもう一つ。
    冒頭にプロローグ的な事件が描かれて、それの捜査も解決も描かれないまま、唐突に数年後の事件が始まる。あと、全編通して捜査してる感じがあまり感じられず、最上のひらめきでいきなり解決する。警察小説して物足りない。テーマは面白いのに、ちょっと残念な作品でした。

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    2020年01月11日
  • SCIS 科学犯罪捜査班~天才科学者・最上友紀子の挑戦~

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    著者初読み。
    警察キャリアと天才科学者がタッグを組む、いわゆるバディもの。
    若くして、妻を亡くした警察キャリアの小比類巻。ある事件をきっかけに大学の同級生であり、20代で天才科学者として頭角を現していた最上と再会し、難解、そして警察として、表に出せない事件を解決していく。
    描かれるのは妊娠した男性が殺害された事件、AIが被疑者の殺人事件、そして、脳内に埋め込まれたチップが突然発火し、死亡すると言う謎の事件。
    少し前ならば、SFチックな内容で「あり得ない」と全否定したくなるような内容だけど、今の科学だと完全に否定出来ないのが、ちょっと恐ろしい。
    最近流行りの科学捜査もの、最上のキャラが軽すぎる、

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    2019年12月30日
  • ZI-KILL 真夜中の殴殺魔

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    中村啓『ZI-KILL 真夜中の殴殺魔』中公文庫。

    文庫書き下ろし。出だしは面白かったのに、何だか安っぽい作品になっちゃったな。こね繰り回し過ぎだろう。勿体ない。

    主人公の刑事、夢川時勇は連続殴殺事件の捜査を続けるうちに、犯人がもう一つの自分の人格である『ハイド』ではないかと疑いを持つ……

    探偵役が犯人という作品で最も衝撃的だったのは、ウィリアム・ヒョーツバーグの『堕ちる天使』であったが、その足下にも及ばぬ作品だった。

    本体価格720円
    ★★★

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    2019年06月01日
  • 黒蟻 警視庁捜査第一課・蟻塚博史

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    ワタシたちは、何ものにも屈しないスーパーヒーローが好きだが、複数の力を一つにして立ち向かうチームというものも好きだ。

    強い個性を持つ一人一人がまとまって突き進む姿に感動を覚える。

    この作品も、正義感溢れる一人のヒーローの物語ではあるが、一つのチームのストーリーでもある。

    エリート警官だった父と、警察の上層部にいる兄を持つ蟻塚博史。彼を長とするチームのメンバーは、なかなかの個性派ぞろい。

    「カレシが拳銃を持って何かしようとしている、止めてほしい」という女性の通報があり、その男の動向を探るうち、爆破事件に遭遇する。それは、警察の上の闇へと
    繋がっていた。

    結末は続編を確信させる。でも、や

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    2017年09月03日
  • 黒蟻 警視庁捜査第一課・蟻塚博史

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    警察エリート一家で育ち、優秀な兄と比較されながらも地道に事件に向き合う蟻塚博史。六本木で起こった爆破事件では、元暴力団員の単独犯として捜査が進むのを疑問視し、独自の捜査を続けた結果、カジノ法案可決の裏で暗躍する警察上層部に疑いの目を向ける。中心には警備局長の兄の姿が…。

    初めての作家。蟻塚一人だけでなく同僚の刑事たちのキャラクターも結構しっかりと立っている。きっとあるであろう次回作を読むかどうかは微妙。

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    2017年08月06日