あらすじ
病院で死を判定された人々が次々に生き返った――。報せを受けた科学者・最上友紀子と警察庁の警視正・小比類巻祐一率いる警視庁科学犯罪捜査班のメンバーは捜査を始める……。一方、他にも、内臓や血が凝固して亡くなる患者が続出し、自分が死んだと思い込む患者が多数現れる。最先端の科学技術が絡んだ怪奇事件の真相とは。衝撃の新サイエンスミステリー第2弾。
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Posted by ブクログ
病院で死を判定された人々が次々に生き返っていなくなったという事件、あるゲームをきっかけに『自分は死んでいる』と主張する人間が次々と現れる事件、内蔵や血が凝固してなくなる患者が続出する事件など、ウィルス、VR、ナノロボット等の最先端科学とそれらを悪用したトリック、その裏に絡む人間の悪意は見事で、今回は人の死がテーマなのかなと思いました。物語の縦軸も主人公・小比類巻の亡くなった妻そっくりの女性の出現など見逃せなくなってきている。
Posted by ブクログ
変わり者の天才・最上と警視庁の小比類巻のコンビが活躍するシリーズ第2弾。
続きが出たら、読もう、と思っていたのに、完全に忘れていた…
前作は長編だったが、今作はいくつかの事件からなる短編集のような構成。
死亡宣告を受けた遺体が生き返り、失踪するなど、かなりオカルト的な内容に若干引くが、根底には小比類巻の妻の生き返りが可能な時代になるのかを描いているので、その辺はしようがないところなのかも…
命の再生と言う裏に重いテーマがある中で、最上の存在はかなり異質。もはや最上は他の作品の昆虫学者にしか見えない…
1作目から、ちょこちょこ登場する怪しいオカルト団体との絡みも本格的になってくるようなので、3作目は小比類巻の個人的な物語になることを信じてみよう。