神田秀樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
「会社法」は上場企業から中小企業まで三〇〇万社以上ある日本の企業の基本法だ。
「株式会社」という仕組みが圧倒的に普及し、「コーポレート・ガバナンス」の重要性に対する認識が国際的に高まる中、会社をめぐる環境は激変している。
新法制定の背景と内容をわかりやすくコンパクトに解説しながら、会社の未来を展望する。
[ 目次 ]
第1章 なぜ、いま新「会社法」か(世界に広がる「株式会社」 なぜ、いま新「会社法」か ほか)
第2章 株式会社の機関(なぜ法は株式会社に機関を要求するのか 株主総会とは何か ほか)
第3章 株式会社の資金調達(利害調整法としての会社法 株式と資金調達 ほか)
第4 -
Posted by ブクログ
会社法も、行政法(行政法という法律はなく、その領域に様々な法律を包括するのだが。)に匹敵する複雑で難解な法律であることが分かった。
会社法は、2006年に商法の一部や有限会社法などを一括にまとめて作られた(そのため商法は第33条から第500条までごっそり削除されている)。もともとの商法は明治期に古典的なドイツ法で作られたため、時代に適合しなくなったという経緯がある。会社法それ自体は、民法の特別法と言う形であるようだ。
恐らく著者もかなり辛い思いでこの本を書いたのだと思う。非常に難解である。それもそのはず、会社法自体が長大で難解極まりないからである。あたかも行政法であるかのようだ。
行政法 -
Posted by ブクログ
会社法の基本的な考え方について解説している本です。
会社法とはなにかということが、わかりやすく解説されており、これから会社法を学ぼうとするひとや、会社法を学びはじめたばかりの読者にとって、学習内容をイメージしやすいものにしてくれるという意味で、有益な本ではないかと思います。
ただ、いくつかの箇所では、要点をまとめたようなそっけない叙述になっているところがあるように思います。どのみち新書一冊の分量で会社法の全貌をカヴァーすることなど不可能なのですから、思いきってあつかう内容を絞り込んで、会社法がいったいなんのためにあるのかということを示すようなしかたで説明してほしかったという気もします。