あらすじ
会社法の構造と内容をコンパクトに解説して好評を博した名著を八年ぶりに改訂.令和元年改正,コーポレートガバナンス・コードやスチュワードシップ・コードの改訂,東証の市場区分見直しなどの新動向を織り込み,さらにDXやサステナビリティ(ESG,SDGs)などの国際的な潮流に対応して進化を続ける会社法のゆくえも展望する.
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Posted by ブクログ
「ややこしい」 2回
「読みにくい」 2回
「簡単ではない」 4回
「不思議」 9回
「むずかしい」 9回
「複雑」 25回
「会社法って難しいなあ」と感じている読者に大学の先生が寄り添ってくれる。なんて素晴らしい本なんだ!
2014年改正の影響を業務の中で強く受けたが、その歴史を当事者として読めるのは面白い。
ガバナンスの話もファイナンスの話もリオーガニゼーションの話も、歴史も周辺も見通しも、コンパクトにまとめて説明してくれる。「入門」としては浅く広くでぴったりな本だと思う。
Posted by ブクログ
会社法の第一人者である神田先生の名著が8年ぶりに改訂されました。初版から愛読してきましたが、今回も令和元年改正法はもちろん、コーポレートガバナンスコードの再改訂等、この間の変化を取り込み、有事型買収防止策についての司法判断についてコンパクトにまとめるなど、さすがの一冊。会社法のゆくえを占う部分が大いに参考になりました。
Posted by ブクログ
会社法、「それは、株主がおカネを出し、それに基づいて、会社の運営を決め、会社が活動すると言う面についてルールを定めている」ものである。※「 」 な内は本書からの引用
株主といっても複数いるし、買収を目論む新株主も出てくる。会社の資金調達が必要になるかも知れないし、事業を畳むことになるかも知れない。法令遵守は上手くいっているのか、など、考えることは多い。また、そういった問題に対応するにも、株主間で利害の調整や取締役の監督などが必要そうである。会社法はこれらに関する決まり事が書かれている、ということか。
内容はかなり硬め、かつ読みやすいとは言えないが、頑張って読み進めるたら、資金調達や組織再編に関する自社の動きについて、少しは関心が持ててきた。会社員として働く中で関わる法律や規則については会社法に限らず、基礎基本は押さえておきたいものである。
Posted by ブクログ
小難しい専門的な内容を、平易な表現でわかりやすく解説するところがすごい。しかも、それが随所に見られる。ある程度の事前知識があると本当に感心させられる。
一方で、全く会社法を知らないという人に対しては、入門書としてはあまりおすすめはできない。もっと簡単な入門書は他にもたくさんある。日常的に会社法に接する仕事をしているとか、関連する分野に触れているとかでないと、小難しい部類だと思います。
会社法の制定・改訂の経緯や背景。事件等の事例やその判例。関連諸法令等との関係。日本だけでなく世界の会社法や、それを取り巻く環境の変化や動向等を踏まえて、日本の会社法ってどうなの?という本でした。