中田力のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
古代史の秘密がいま解き明かされる!
この本は、日本古代史の常識とタブーに挑んだ、ある自然科学者の知的冒険の書といえます。
「魏志倭人伝」に描かれた邪馬台国はどこにあったのか。
女王・卑弥呼とはいったい誰なのか。
日本最古の歴史書といわれる『古事記』や『日本書紀』に描かれる様々な神話をどう読むのか。
神武王朝は果たして存在したのか。
神武の東征は実際になされたことなのか。
出雲はなぜ国譲りにたやすく同意したのか。
神功皇后の九州遠征が意味するものとは。
継体王朝の即位は何を意味したのか。
医者であり、また歴史に造詣の深い著者は、自然科学者の「眼」で、こうした謎をひとつひとつ -
購入済み
理解しやすく興味をそそる
中学の社会、高校の歴史が、苦手でした。授業や教科書は、物事・事象の羅列だけで、結果に前提たる原因・背景・由来があるはずなのに一切、踏み込まない空虚なものでした。司馬遷は科学者の知見から多くの書を残した。歴史上の記録の多くは、時の権力を正当化するように編纂されたものだが、書物を執筆した者が科学的見地で史実を後世に残すため、後の知識人に事実が読み解けるように工夫して書いたならば、古事記や日本書紀の真実はこのように理解できるはず。
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Posted by ブクログ
本書は、謎に満ちた日本古代史を、まるでゴルディアスの結び目を解くかのように、バッサリと解明した本である。
「21世紀の科学」や「複雑系科学」を駆使して考古学へ応用し、日本古代史を解明したと、一見科学的な考察に見えるが、その内容は、古代史の専門家ではない医学者が、最新のいくつかの研究結果を、ちょっと強引な考察と想像により結びつけ結論付けた内容であり、「科学による解明」とまではいえないと思った。しかし「日本古代史の夢とロマン」が満載のように思え、実に面白かった。
「邪馬台国への道」では、「宇宙考古学」と名うって邪馬台国の場所を考察している。グーグルアースという誰もが使える身近なツールがある現