【感想・ネタバレ】日本古代史を科学するのレビュー

あらすじ

古代史の秘密がいま解き明かされる。この本は、日本古代史の常識とタブーに挑んだ、ある自然科学者の知的冒険の書である。「魏志倭人伝」に描かれた邪馬台国はどこにあったのか。女王・卑弥呼とはいったい誰なのか。日本最古の歴史書といわれる『古事記』や『日本書紀』に描かれる様々な神話をどう読むのか。神武王朝は果たして存在したのか。神武の東征は実際になされたことなのか。出雲はなぜ国譲りにたやすく同意したのか。神功皇后の九州遠征が意味するものとは。継体王朝の即位は何を意味したのか。医者であり、また歴史に造詣の深い著者は、自然科学者の「眼」で、こうした謎をひとつひとつ解きほぐしてゆく。Y染色体が示す日本人のルーツをめぐる最新の知見と歴史書の読解をミックスさせ、これまでの発想に自由な著者が導き出した結論は、想像を絶する大胆なものであった……。東アジアを舞台に壮大なスケールで、心躍る歴史のドラマがいま幕を開ける。

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Posted by ブクログ

古代史の秘密がいま解き明かされる!

この本は、日本古代史の常識とタブーに挑んだ、ある自然科学者の知的冒険の書といえます。

「魏志倭人伝」に描かれた邪馬台国はどこにあったのか。

女王・卑弥呼とはいったい誰なのか。

日本最古の歴史書といわれる『古事記』や『日本書紀』に描かれる様々な神話をどう読むのか。

神武王朝は果たして存在したのか。

神武の東征は実際になされたことなのか。

出雲はなぜ国譲りにたやすく同意したのか。

神功皇后の九州遠征が意味するものとは。

継体王朝の即位は何を意味したのか。

 医者であり、また歴史に造詣の深い著者は、自然科学者の「眼」で、こうした謎をひとつひとつ解きほぐしてゆきます。

Y染色体が示す日本人のルーツをめぐる最新の知見と歴史書の読解をミックスさせ、これまでの発想に自由な著者が導き出した結論は、想像を絶する大胆なものです。

東アジアを舞台に壮大なスケールで、心躍る歴史のドラマがいま幕を開ける!

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2012年02月27日

Posted by ブクログ

理系のロジック、データに基づいた仮説とその検証。
ここまで説得力があると、邪馬台国の在り処を北九州とする説に同意するほかない。

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2014年04月21日

Posted by ブクログ

邪馬台国の下りまでは科学的な手法で検証している感があり、なるほどと読み進めたが、以降は憶測で科学的ではないのでは??との疑問がちらついた。
ただ、説としては筋が通っているようにも思えて、読み物としてはアリ。

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2025年06月11日

Posted by ブクログ

 本書は、謎に満ちた日本古代史を、まるでゴルディアスの結び目を解くかのように、バッサリと解明した本である。
 「21世紀の科学」や「複雑系科学」を駆使して考古学へ応用し、日本古代史を解明したと、一見科学的な考察に見えるが、その内容は、古代史の専門家ではない医学者が、最新のいくつかの研究結果を、ちょっと強引な考察と想像により結びつけ結論付けた内容であり、「科学による解明」とまではいえないと思った。しかし「日本古代史の夢とロマン」が満載のように思え、実に面白かった。
 「邪馬台国への道」では、「宇宙考古学」と名うって邪馬台国の場所を考察している。グーグルアースという誰もが使える身近なツールがある現在においては、わかりやすく説得力がある説ではあるが、邪馬台国が九州・大和のどちらにあったのかという日本古代史最大の謎を、空からみた現在の地形のみで断定することは、冒険すぎると思ったが、面白い結論だと思った。本書で主張する邪馬台国の場所は「宮崎平野、日向灘の地」だ。
 「太伯と徐福」「二つの出雲」では、3世紀の日本の政治勢力等を考察しているが、人間や稲の「DNA考古学」や中国の「史記」「晋書」「梁書」を、よくいえば駆使して、悪く言えば強引に結びつけてわかりやすく結論を出している。
 本書の結論は、古代中国の「呉の滅亡」による「「王族・貴族」の難民や「始皇帝時代の徐福」が、古代日本の邪馬台国や出雲のルーツであるとするものであり、本書の手法は「科学的」には思えないが、読み物としては面白い。
 「四王朝説」の「記紀」の謎解きも、面白く読めたが、本書でも「四王朝説の直接証明は不可能である」と解説している。
 本書は、「科学」の本ではなく「趣味」の本なのだと思ったが、読後感は「面白い」である。やはり「日本古代史」は謎とロマンに満ちている。

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2012年05月15日

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