谷山浩子のレビュー一覧
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まえがきによると、意外にも《この本が初めての、音楽の話を中心にしたエッセイ集》なのだとか。これまで出してきた本のテーマはコンピューターとかゲームとかで、《シンガーソングライターとしてそれでいいのかと言われそう》。
意外といえば第4章で、猫好きだと思われているけれど《わたしは今まで一度も愛猫家を名乗っ...続きを読むPosted by ブクログ -
最後の方、どう解釈したものか...考察したり雰囲気に呑まれたりいろいろな楽しみ方がありそうなお話。
なんとなく思い出したのは、西洋哲学の「『もの自体』は認識できない」という考え方。
目に見えるものは、みな光の反射が人間の頭の中でつくりだす像に過ぎず、「もの自体」を認識しているわけではないという。赤...続きを読むPosted by ブクログ -
ミカルとハルルが不思議な通販の商品から不思議な世界に引き込まれていくお話。
谷山浩子さんの小説を読むのは初めてだったけど、曲と同じようにどこか不思議な話の展開と言葉遊びで楽しく読み進められました。
結局、お父さんは最初から”いなかった人”ということなのだろうか?Posted by ブクログ -
とてもおもしろかった。
いい感じの浮遊感が味わえる。
全ては空想で
本当には何もないんじゃないかって
誰もが一度は考えるんだねぇ。
絵もすごく合ってた。Posted by ブクログ -
連載は途中までしか読めてなかったのですが、
本になったらスイスイ読めました♪
やっぱり紙の本で縦書きが好き(笑)
浩子さんらしいヘンテコな世界。
でも全然すんなり頭に入ってきて
楽しかったです♪
最後がより不思議だったので
ぜひ続き書いて欲しいです(≧▽≦)Posted by ブクログ -
『お昼寝宮・お散歩宮』と違ってコミカルなお話かな? と読み進めていたらとんでもねえ……背筋がぞくりとするこわさ。
「伏線は張っても拾うな」が祖父からの教えという(笑)浩子さんですが、本当に一切拾いません。でもそんな些細なことはどうでもよいのです。幻想的な怪奇(これぞまさしく幻想小説?)に酔いしれまし...続きを読むPosted by ブクログ -
初めて谷山浩子さんの小説を読みました。不思議だし、意味も全然分かんないんだけど、どうしてかスンナリ受け入れられる。それは多分、不思議な世界が外に"ポンっ"と設定されているのではなくて、ミカル・ハルル姉妹の心の内と現実とが混ざり合って、それがじわじわ深まって謎が展開されているからだと思います。
例...続きを読むPosted by ブクログ -
装丁が素晴らしい!
文字も読みやすい配置。おしゃれなアート作品という感じ。
西尾維新のニンギョウがニンギョウ、のように不可思議理不尽ファンタジックグロテスク。嫌いじゃない。いや、良い。Posted by ブクログ -
うーん、よく意味がわからなかった…。
最初のつかみはおもしろいし、
全編通して会話のやり取りも不思議でいい感じ。
ラストのもの悲しさも余韻を残している。
と、断片的には良いのに、
さて、全体を通して読むと
結局どんな話だったっけ、となってしまった。
個人的には、設定や会話のリズムはそのままに
何...続きを読むPosted by ブクログ