高橋泰邦のレビュー一覧
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古典の名作。
紳士淑女のための限定された推理倶楽部の会員たちが、日替わりで自分の推理を述べてくので、探偵小説の醍醐味であるクライマックスが6度も楽しめる。
これはなかなか探偵小説を読む人への挑戦とも言える試みではないかな。ただ探偵役の推理を鵜呑みにするのではなく、その実証性や証拠の有用性を検証するこ...続きを読むPosted by ブクログ -
なんど読み返しただろうクラークの描く海洋SF。
挫折した宇宙飛行士は牧鯨管理員として再生していく。牧鯨というからにはクジラは食料の対象として管理されるわけで、作品が発表されたベトナム戦争以前の思想と現在の思想の違いもあって興味深い。その後の問題についても先読みした議論や騒動もえがかれており、さすがク...続きを読むPosted by ブクログ -
さすが古典ミステリー!!圧巻。
まごうことなき推理小説ですね。探偵小説ではなく。
事件が起こって材料が出揃っている状態から始まるからすぐに入り込めるしすいすいと読み進められる。
様々な可能性が次々に講じられて休む暇なく話が進んでいく。
愚者のエンドロールから派生して読んだけどこの時代の英国ミステ...続きを読むPosted by ブクログ -
多重解決ものの先駆けである海外の本格ミステリー。6つの推理が展開される場面は勿論、真相を読者に委ねる構成も面白かった。ただ、古典だからなのか、やや読みにくさはあった。Posted by ブクログ
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111108さんの「偶然の審判」への言及に触発されて。
『第二の銃声』は読んだことある気がするけど、こちらは初読。
小説家、兼素人探偵ロジャー・シェリンガムが立ち上げた犯罪研究会の面々が迷宮入り寸前の事件を題材に探偵演習。
ロンドンの”レインボークラブ”の会員であるベンディックス氏の妻が、元々は別...続きを読むPosted by ブクログ -
殺人事件の研究サークルで、それぞれのメンバーが自分の推理を発表していくのですけれども、最後まで気が抜けないストーリーでした!
殺人に詳しい人々が集まるサークルって、ちょっと興味があります。設定が面白いですよね!
人気が高いのに納得★Posted by ブクログ -
オールタイムベストの常連のような古典的名作で読もう読もうと思いながら、なかなか巡り会えなかった本作。
やっとめぐりあって読みましたが非常に面白い。提示される犯人に目新しさが有るわけではないですが、探偵6人による謎解き合戦、有る人の推理を次の人が崩して行く様は見ていてワクワクしましたし、自分も推理し...続きを読むPosted by ブクログ -
一気読みは出来たし楽しめた。
と同時に、読みにくくもあった。
40年代頃の小説を70年代頃に翻訳したものだが、既に日本語が古臭いうえに、婉曲的な表現がウンザリするほど多い。わずか一行で終わることが3行も4行も書かれている。
これが黄金期のミステリの魅力、と言われればそうなのかもしれないが、現在の小...続きを読むPosted by ブクログ -
多重解決の先駆けということで、発表当時はすごく衝撃的だったろうな…
今やなんでもミステリと言えるくらい多様化した今からは、その衝撃度合いが羨ましい。
とてもシンプルな事件から、6通りの推理が展開されるんですが、今もってなお、7つ目8つ目の解決アプローチが考え出されているとは。
作者の恣意によって、解...続きを読むPosted by ブクログ -
みんなの推理を聞いて、こうだ、いや違う、本当はこうだ、こうなんじゃないか…と、推理が展開して行くのが面白かった。Posted by ブクログ
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こういうのもSFって言うのか!
という目からウロコなところから始まり。
さすがクラーク、
これを捕鯨反対の欧米人に読ませたい!!!
という点で非常に興奮した一冊です。
基本的にクラークが書くストーリーは末広がりな気がする。
未来はよりいいものである、
と信じていたんだと思う。
主人公も決して不幸...続きを読むPosted by ブクログ -
第2次世界大戦終戦直後のイギリス。
積み重なった戦費は戦勝国イギリスの経済を破綻に追い込み、
大英帝国は消滅した。
連合軍によって開放されたフランスや、敗戦国イタリア、ドイツにおいて
食料の配給制が撤廃された後においても英国は配給制が続く有様。
ビーフ・ステーキの代用品として鯨肉が重用されたものの、...続きを読むPosted by ブクログ -
海を主体とする小説は少ないけど、そのすべてがいい。
これは、22世紀の海を管理するようになった人間の話。
思ったより話が面白かったので、そこもいい。
こういう想像力はどこからでるんだろう。
Posted by ブクログ -
とにかく名前が覚えにくくて、誰が誰だったかを確認するのにすごい時間を使ってしまった
ユーステス卿とワイルドマン卿を同じ人物だと思いながら途中まで読み進めて、訳が分からなくなった
多重解決物の第一人者で、数々の偉人からオススメされている1冊
面白そうだしせっかくなら古典作品も読んでみようかと手を伸ば...続きを読むPosted by ブクログ -
想像よりも各人の推理は杜撰だったが、一定の筋が通っていて納得してしまった。
チタウィック氏と同感。
構成は面白くて好きだから、もう少し各人の推理パートをすっきりまとめてほしいと思ってしまった。
最後あんなに突然終わるとは驚き。Posted by ブクログ -
連夜、各々の推理を順番に披露していくという設定が面白い。
ただ、そこで提示される推理に個性がなく、読み応えがない(ただし途中の「いくつかの条件を満たすのは自分しかいない!犯人は私だ!」は傑作だった。こういった”個性”が全員にあると良かったのだが)。精鋭の集団らしいのだが、各々の推理はあまりに...続きを読むPosted by ブクログ -
クリスティのミス・マープル・シリーズを読み返している関係で、同時代のクラシックをもう一冊と思って読み返す。1964年「カリブ海の殺人」がキャラクター造詣も鮮やかで一編の小説としても十分に読めるのに対し、1930年「牧師館の殺人」はそれほどでもなかった。ほぼ同時代に発表された1929年「毒入りチョコレ...続きを読むPosted by ブクログ