赤坂治績のレビュー一覧

  • 【カラー版】江戸の経済事件簿 地獄の沙汰も金次第

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     徳川による軍事独裁(一種の絶対王政)を延命させる為、資本主義化しているのに資本主義に抗った時代が江戸時代(特に中期以降)。

     となれば、資本主義化を深める重商主義を志向した田沼意次が異端とされ排除されたのも、ある意味自然な事。

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    2021年08月08日
  • 【カラー版】江戸の経済事件簿 地獄の沙汰も金次第

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    本書は、江戸時代の「文化・経済・民情」を現代人にもわかるように翻訳した本だ。読みやすくわかりやすい。
    なにしろ200年以上も前のことであるから、当時の書を見てもわからないことばかりだが、翻訳してくれることによりやっとわかるようになる。
    これが何の役に立つのかと言う思いもあるが、このように日本の過去を知る事を「教養」と言うのではないだろうか。
    200年以上続いた江戸時代が経済システムの変化に対応できなかったことはよく知られているが、現代のマクロ経済の知識による江戸期の経済政策への評価は実に興味深い。
    ただ教養とは思いつつも「歌舞伎」や「友禅」については小生に知識も興味もない為にちょっと残念な思い

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    2019年06月30日
  • 江戸歌舞伎役者の〈食乱〉日記

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    中村仲蔵と言えば三遊亭円生、ってことを言うと歌舞伎ファンには馬鹿にされるのであろうが、自分にとって中村仲蔵は学生時代に聞いた円生の落語のタイトルで知った歌舞伎役者の名前だ。(そう言えば「円生」名跡の後継者問題はどうなったんだろうか?)

    ここで言う仲蔵は江戸末期から明治初期を生きた歌舞伎役者で、血筋も決して良くなく旅芸人として長く不遇の時代を過ごしたのだが、彼が食道楽でかつ日記を小まめに付けていたとは驚いた。しかもその日記をベースにして「手前味噌」と称する自伝が出版されており、それも青蛙房(円生本など落語関係に強い出版社)から復刻出版されていたとは迂闊にも知らなかった。

    本書は仲蔵が興業のた

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    2012年01月04日
  • 江戸歌舞伎役者の〈食乱〉日記

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    江戸時代の食生活。
    そんなもの知って何になる?と問われると非常に苦しいが。


    でも、面白い。息抜きにピッタリ。ソファの上かお風呂の中で読むのがオススメ。
    うっかり電車の中で読んでしまったので☆一つ減点。腹が減って仕方がなかった。

    江戸時代の歌舞伎役者中村仲蔵がつけていた食日記を考察するのが本書。
    蕎麦ウドン、すし天ぷらから納豆汁や鶴まで。
    それぞれ見出しがつけられているので、どこから読んでも楽しい。

    一番の衝撃が鶴。食べるなんて想像できません。そもそも美味しそうに思えない。
    と、やはり食べても美味しいものではなかったらしい。一種の縁起物だったそうな。

    鶴は、観るものさね。

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    2012年01月27日
  • 江戸っ子と助六

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    [ 内容 ]
    将軍・大名から無宿人まで、多様な人間が集まった江戸。
    荒々しい気風の新興都市が成長していく中で、江戸で生まれ育ったことにこだわりを持つ人々が増え、「江戸っ子」の美意識が醸成されていった。
    意気地や張りが信条の江戸っ子に愛されたのが、歌舞伎の助六だ。
    黒羽二重に紫鉢巻に剥き身の隈取り、蛇の目傘を手に颯爽とした立ち姿と、粋なせりふ…。
    助六という芝居の面白さをひもときながら、江戸っ子像に迫る。

    [ 目次 ]
    第1章 江戸っ子はどこにいる
    第2章 『助六』には江戸が詰まっている
    第3章 上方の心中物を、江戸の曽我物に
    第4章 江戸っ子・助六の誕生
    第5章 悪所で花咲く庶民の文化
    第6

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    2011年05月23日