青樹明子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中国の姿はなかなか見えない。日本のメディアは、中国で起こっているニュースといえば、子供がどこかすき間にはさまったなど、どちらかと言うと中国を見下した内容が目立つ。
中国に対する感情が良くないので、日本人が好む内容を報道すればいいだろうと思っているのかな。
好むと好まざるとに関わらずGDP世界第2位で、世界に影響力を持つ国であることは、コロナ禍でサプライチェーンに影響が出たことではっきりしている。
中国人の今の姿を見ることができるのが今回の本だ。
「月光経済」に世界が注目しているそうだ。中国の中間層の中で25〜40歳に当たる人たちが中国経済を引っ張っている。
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Posted by ブクログ
ネタバレ中国でこのドラマが大ヒットしたらしい。それだけ民衆の共感を得た、実体験に近い本ということなのだろう。
結婚して、子供を育て、家を買う。みんなが憧れる幸せの家庭のカタチ。でも、中国では物価がどんどん上昇しているので、家を買うために給料が追い付かない。だから、知り合いから借金をする、賄賂を渡す、グレーなものに手を染める・・・そんな姿を生々しく描いた一冊。目の前にドラマが広がり、一晩で一気に読み切ってしまった。
中国人は、「自分のために人を出し抜く」とか「見栄っ張り」とか言われるが、それは少し語弊がある気がする。過酷な競争社会の中で「自分達一族の生き残りをかけて」、少しでも有利になるように又は生 -
Posted by ブクログ
中国で2007年に出版された大ベストセラーだそうだ。
445ページあるそこそこ分厚い小説なのだけど、一息に読んでしまった。
フィクションかノンフィクションか、でも、これが実際に上海という街で起こっていると言われても、納得できてしまう感じがする。
新婚夫婦が、「早く家を見つけないと、どんどん物価があがっていて、先月○○元だったのが、もう△△元になってしまって・・・」と、去年実際に話してくれたし。
まだ1歳の子供を実家の両親にみてもらってて、夫婦で上海に働きにきていて、子供に会えるのは年に数回。先日、今は子供と一緒に住んでるんだ!って話してくれた店員さんも身近にいる。
コネとか縁故とか、そのつな