青樹明子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中国の姿はなかなか見えない。日本のメディアは、中国で起こっているニュースといえば、子供がどこかすき間にはさまったなど、どちらかと言うと中国を見下した内容が目立つ。
中国に対する感情が良くないので、日本人が好む内容を報道すればいいだろうと思っているのかな。
好むと好まざるとに関わらずGDP世界第2位で、世界に影響力を持つ国であることは、コロナ禍でサプライチェーンに影響が出たことではっきりしている。
中国人の今の姿を見ることができるのが今回の本だ。
「月光経済」に世界が注目しているそうだ。中国の中間層の中で25〜40歳に当たる人たちが中国経済を引っ張っている。
中国の中間層は日本の総人口に迫るほどの規模だ。
月光族の特徴は「常に流行を追い、食べたいものを食べ、最先端ファッションに見を包む。買いたいと思え買い、貯金などには目もくれない」だ。
その一方で競争社会についていくのがイヤになった人たちがいる。「寝そべり族」の出現だ。
一気に経済発展したので、問題が徐々に出るのではなく、ブワーっとでてくるところは中国だな。
秋の中国共産党大会までゼロコロナで行くつもりだろうが、どこでウイズコロナに転換するのかな。
中国共産党の政策は絶対正しいという「面子」にこだわっている、あるいはこだわらざるを得ないので、中間層の生き方にどのように影響するのか気になるなあ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中国でこのドラマが大ヒットしたらしい。それだけ民衆の共感を得た、実体験に近い本ということなのだろう。
結婚して、子供を育て、家を買う。みんなが憧れる幸せの家庭のカタチ。でも、中国では物価がどんどん上昇しているので、家を買うために給料が追い付かない。だから、知り合いから借金をする、賄賂を渡す、グレーなものに手を染める・・・そんな姿を生々しく描いた一冊。目の前にドラマが広がり、一晩で一気に読み切ってしまった。
中国人は、「自分のために人を出し抜く」とか「見栄っ張り」とか言われるが、それは少し語弊がある気がする。過酷な競争社会の中で「自分達一族の生き残りをかけて」、少しでも有利になるように又は生き残った勲章として「価値のある(と思われている)ものを持つ」というのが本当の姿ではないか。
日本も競争社会だと言われたが、少しくらい競争に敗れたからといって、食べるのに困るわけではない。住む家がなくなるわけではない。でも、貧富の差が激しく、一時の判断が命取りになりかねない中国の状況を思うと、必死に家・地位・特権にしがみつく登場人物たちに涙せずにはいられなかった。 -
Posted by ブクログ
中国で2007年に出版された大ベストセラーだそうだ。
445ページあるそこそこ分厚い小説なのだけど、一息に読んでしまった。
フィクションかノンフィクションか、でも、これが実際に上海という街で起こっていると言われても、納得できてしまう感じがする。
新婚夫婦が、「早く家を見つけないと、どんどん物価があがっていて、先月○○元だったのが、もう△△元になってしまって・・・」と、去年実際に話してくれたし。
まだ1歳の子供を実家の両親にみてもらってて、夫婦で上海に働きにきていて、子供に会えるのは年に数回。先日、今は子供と一緒に住んでるんだ!って話してくれた店員さんも身近にいる。
コネとか縁故とか、そのつながりの強さは実感するところだし、
政府関係者とうまくやっておかないといけないとか、お金で解決出来てしまう部分もあるとか、そんな話もやっぱり普通に耳に入ってくること。
お金と生活に翻弄されて、どんどん歩いていた道が思わぬ方向にそれていってしまう・・・
日本ではそうではないのか?って聞かれると、
似たような状況が無いとはいえないかもしれない。
何かにとりつかれて、ほんとうに大切なものを見失ってしまわないようにしたいものだと思う。