あらすじ
急騰する住居費・教育費に、埋められない格差、アイドルやペットに流れ出す個人資産、巨大規模のおひとりさま経済に、押し寄せる超高齢化の波――3億人以上といわれる中国中間層の家計簿をひもとけば、変化を続ける大国の、光と闇が見えてくる。すさまじいスピードで変遷する国家のゆく先を、家計事情からよむ。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
昔でいう江戸っ子のように
宵越しの金は持たない
自慢できるいいものを買って
どんどん使うというグループと
国内の競争にうんざりして
競争しない生き方を良しとするグループ
景気の良しあしはあっても
中国も日本も
教育費などの高さから
子供を産むことを敬遠する傾向があるなど
共通点も多いです
Posted by ブクログ
その暮らしでいいと考える、
人口が多すぎて、エレベータに乗れないから、
一度上にあがって、下に降りてから上がる、というのが面白かった。
Posted by ブクログ
中国の姿はなかなか見えない。日本のメディアは、中国で起こっているニュースといえば、子供がどこかすき間にはさまったなど、どちらかと言うと中国を見下した内容が目立つ。
中国に対する感情が良くないので、日本人が好む内容を報道すればいいだろうと思っているのかな。
好むと好まざるとに関わらずGDP世界第2位で、世界に影響力を持つ国であることは、コロナ禍でサプライチェーンに影響が出たことではっきりしている。
中国人の今の姿を見ることができるのが今回の本だ。
「月光経済」に世界が注目しているそうだ。中国の中間層の中で25〜40歳に当たる人たちが中国経済を引っ張っている。
中国の中間層は日本の総人口に迫るほどの規模だ。
月光族の特徴は「常に流行を追い、食べたいものを食べ、最先端ファッションに見を包む。買いたいと思え買い、貯金などには目もくれない」だ。
その一方で競争社会についていくのがイヤになった人たちがいる。「寝そべり族」の出現だ。
一気に経済発展したので、問題が徐々に出るのではなく、ブワーっとでてくるところは中国だな。
秋の中国共産党大会までゼロコロナで行くつもりだろうが、どこでウイズコロナに転換するのかな。
中国共産党の政策は絶対正しいという「面子」にこだわっている、あるいはこだわらざるを得ないので、中間層の生き方にどのように影響するのか気になるなあ。