あらすじ
大嫌い、なのに大好き──。徹底した反日教育と、量産される「抗日ドラマ」の洗脳にもかかわらず、日本を訪れた中国人の大半は日本を好きになってしまう。それは、「憎むべき日本」が実在しなかったから。最大規模の反日デモの最中にも、日本食レストランには長蛇の列ができ、日本語学習者は増え続けた。「邪悪な日本兵」のステレオタイプと、安心安全の国への憧れの間で揺れる現代中国人の屈折に迫る。
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Posted by ブクログ
政治家でもなく活動家でもなく、特別な思想があるわけでもなく、普通に等身大の中国の人達、自分に1番近い人達の生活の中にある言葉や考えだと思えた。
メディアやSNS等で色々な意見を見聞きするけれど、日本も中国も同じで、周りの人の話や情報に振り回されているんじゃないだろうか。個人と国とは違うのは承知だが、その個人の意見だって何かに作られたものじゃないだろうか。
ずっとあったモヤモヤがやっと晴れた感じだ。もっと早くに知ってれば良かった。
Posted by ブクログ
・中国人の日本に対するイメージやなぜそうしたイメージを持つのか?という仕組みが分かった。
・日本を+に捉えてる人・-に捉えてる人の考え方が載ってて、徐々に中国人の中で+イメージを持ってくれると嬉しいと思うし、日本に観光に来てる方は+イメージを持って来られてると思うけど、あの人口からして-な感情を持ってる人はまだまだ沢山沢山いると思うので参考にしていきたい。
・中国人だけでなく、他国の人も日本に同じようなイメージを持っているのかもしれないという意識は持つべきだと思った。特に自身が海外に行った際など。
Posted by ブクログ
完全に民の立場、ビジネスマンですらない視点での中国。
ここに描かれているものがまた全てではないのだが、やはり、上に政策あれば下に対策あり、支配層と民は全く違うことは判る。
あまりにしたたかで自分勝手で。
反日や抗日も、上の指導があるにしても、金になるからと言うのはうなる。
んで、意外にそこから生まれて来ていることを問題視している人がいるってことだ。
日本に来て、素直に日本が好きだって言える人がいるってことだ。
その辺まだ、価値観を共有して来ていたなんて言われてた某国より随分とましなんじゃないのか。
すみません、日本が好きになりました。
ただ一人の言葉ではあるが、ずんと来る。
Posted by ブクログ
体験談としては面白かった。バカの壁と同じく、思い込みってのは怖いねと改めて思う。上海には行ったことないし、北京も観光でだいぶ昔に行ったのでそのときとは違うかもしれないけど、現場に行って自分の目で判断したいなと感じるのでした。
Posted by ブクログ
「抗日ドラマは富を生む。」ので、真実よりも視聴者が望むものが作られているようです。ですから、初めて日本を訪れた中国人は驚くようです。自分たちが抱く日本人のイメージとはあまりにも違うから。いっぽう、日本人も、中国人のことは新聞やテレビのニュースや俗っぽいコメンテーターで知る場合が大半でしょう。ましてや官僚の汚職や自然災害というよりも人災や食品偽装やPM2.5などが繰り返し報道されると、中国は一体どういう国だと嫌悪感を持たざるを得なくなるのです。でも、振り返ると我が国もにたかよったかです。そのことを忘れずに。