大沖のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ先に言っておくと、中々に、クセが強めな作品だ。それなりに読んできている私ですら、「え、クセ強い!?」と驚くくらいなので、相当だろう。
まぁ、大抵の漫画読みは、この『こわい男とへんなねこ』の表紙を見た時点で、独特さが光る作品、と察しが付くに違いない。
ここまで酷評しているような感じになってしまっているが、私は、買って後悔した作品の感想は書かない。つまり、この『こわい男とへんなねこ』は文句なしに、大当たり、私の中で。
ジャンルで言うと、アニマルコメディになるんだろうか、一応。
猫が登場するなら、一応、じゃなく、歴とした動物系だろう、と仰る方もいるだろうが、何せ、この猫、喋るのだ。喋るから、猫じゃないのか、それは差別だぞ、と言われてしまったら、実に困る訳だが・・・
正確に言うと、この猫は、共に表紙を飾っている強面の主人公とだけ、会話が可能である。何で、この一人と一匹だけが喋れるのか、その辺りは判らないが、深く考えない方が、この作品は楽しめるんじゃないだろうか。
この主人公は、確かに見た目が怖いけど、中身は、誰にも優しく出来る好青年だ。ここまで、見た目で損しているのも珍しいけど、周りの勝手な誤解が生む悪評に潰されない心の強さは尊敬に値する。
見た目はメッチャ怖いけど、すっごく心が優しい少年(?!)・優と、ぶちゃかわ系の中身がオッサンな猫・前田さんの、飼う飼わないの攻防を含めた日常は、とっても楽しそうだ。
この(1)の終盤では、そんな優と前田さんに、新しい友人が出来た感じなので、(2)からの展開が、ますます楽しみだ。
実写ドラマで見てみたいが、前田さんのような猫を用意するのは、大変だよな。仮に、見た目がそっくりの猫がいたとしても、良い感じに動いてくれるか、は微妙だし、アフレコも手こずりそうだ。となると、やはり、アニメの方が原作の魅力を損なわないか?
この台詞を引用に選んだのは、優に好感が抱けるものだったので。
優は体も大きいが、それに負けないくらい、心、人としての器も、相当にデカい。
これも一つの、「泥なんてなんだぃ」だ。
「いや・・・『これでいい』っす。注目されるってことは、この子の親御さんが見つけてくれる可能性も上がるってことっす。俺が、どう見られようが、この子が親御さんと会えるならいいっすよ」(by虎和井優)
もう一つ、グッと来た台詞を紹介。
これは、中々に、真理と言うか、生きていく上で大事な事を衝いているな、と感じました。
喋りと性格がオッサン寄りなだけあって、やはり、前田さんは只者じゃねぇ。
「でも・・・俺と友達になったら、その人にも迷惑がかかるかも・・・」
「そうかのう。本人が、わざと迷惑をかけようとしたんじゃない限り・・・何があろうと、迷惑とは思わん。そういう関係が『友達』なんよ」(by前田さん) -
匿名
ネタバレ 購入済み軽妙なやり取りが心地良く
なぜか喋りかけてくる猫「前田」とコワモテの優君(ヤンキーとかではない)のやり取りがいいです。どうやら話し声が聞き取れるのは彼だけらしいのです。
ちょっとしたくすぐりが良いです。オールカラーという労作。 -
Posted by ブクログ
本作は,見た目はごく普通の女子高生である宇宙人の主人公・細野はるみと,その友人である高橋ユキ,坂本香樹の3名の間で交わされる日常会話の中でひたすら行われる言葉遊びを楽しむギャグ漫画である.
画風とキャラクター設定は非常に独創的な魅力を備え,ギャグも小気味良く,上品で安定しており清涼感があるうえに,良好な音楽性に貫かれているので,快く読み進めることができる.したがって,本作は「萌え4コマ」として非常に優れた作品であると評することができよう.
ただし,言葉遊びに重きを置いたギャグ漫画という性質上,読者のユーモアのセンスによって本作の評価は大幅に変化し得るだろう.よって,本作をこれから手に取ろうと考えている読者は,例えば裏表紙に示された1コマなどを試料として本作との「適応度合」を見定めるべきである.
もし,「適応度合」が高いようであるならば,本作を読むことで得られる快楽が忘れ得ぬものとなろうことは間違いないだろう.本文執筆時,本作の単行本が第4巻まで発行され,また,連載が続いていることは私にとって幸いである.