須藤靖貴のレビュー一覧

  • スクールセイバー
    やっぱり学校物はいいなあ。物語云々よりも、教育ってだけで食指が動く。設定が少し特殊だったけど、要約すれば居酒屋で学校の問題についてあれこれ話題にしながら、ちょっとだけ問題解決のために動き出す教員集団の話。ただ、単純に学校生活だけを取り上げて、もっと微細に描き出すだけでも十分おもしろいものが書けるんじ...続きを読む
  • セコンドアウト
    高校生の早生龍平(ワセ・リュウヘイ)は170センチ120キロ。
    太りすぎの体を持て余していた。
    ある日、スポーツ記者である伯父の俊作からボクシングを勧められる。
    迷いながら日々を過ごしていた早生は、中学生の不良に襲われ大切なマウンテンバイクを奪われてしまう。
    襲われたことを誰にも言えず抱え込んでし...続きを読む
  • 3年7組食物調理科
    こういう特殊な学校の話は興味深かった!進路や手を抜かずに料理に向き合うことが書かれてて良かった。文章が中学生向けってかんじで、ちょっとだけ苦手でした。
  • 運動会小説 走れ! ヒットン
    運動会を前に捻挫して全治2ヶ月。小学校ラストの運動会に間に合わない。毎年、リレーの選手で走っていたのに・・・。ヒットンは泣いた。

    でも、担任のオダキョンに、新聞委員会での運動会の新聞作りに力をそそぐことをすすめられた。リレーでは走れないけど、取材に走る!

    校長先生・教頭先生、町内のボランティアの...続きを読む
  • 大関の消えた夏
    初の黒人大関・荒把米は強靱な身体で角界に旋風を巻き起こしていた。だが横綱昇進が確実視された今場所、格下相手にまさかの連敗。一方に偏った白星と支度部屋の秘密に気づいた荒把米は逃亡し、記者会見で爆弾発言をするが…。

    いま何かと話題の大相撲。初場所が近づいたので相撲小説を読んでみた。作者は元大相撲記者だ...続きを読む
  • 監督が好き
     マラソンは自主性がすべてだからという秀英の指導方法に伴は納得した。ランナーは自分の考えを話すべきだ。それができないのは考えていないということだ。指導者の指示は的確なものに違いないが、主体はランナー本人だ。指導者が大きな存在で力があればあるほど、部員は思考放棄の危機に陥る。その点はなにも陸上長距離界...続きを読む
  • おれ、力士になる
    「家には顔出すの?」
    「あ、いや。そういうこと全然考えてなかったです」
    「お母さんや弟は喜ぶんだろうけど、会わないで帰るのも潔いね。場所中だし。こういうところでも迷うんだよね。歳を取ってくると、どっちも正しそうなことで悩むんだよ」
  • 3年7組食物調理科
    卒業すると調理師の免許が取れる高校の食物調理科の3年生の1年間。通称ショクチョウは30名中男子は9名、でも1クラスなので3年間同じメンバー。厳しい先生のもと、卒業に向かっていくショクチョウメンバーを描く。

    高校で既に自分達の将来を具体的に考えている高校生たちの姿は、なかなか清々しい。
    思っていた以...続きを読む
  • 小説の書きかた
    ところどころに小説の書き方ポイントが出てきて楽しかった。
    小説はアイポ(アイポイント)を固定する
    あたりまえじゃない事を考える
    困難は分割できる
    夢があなたを捨てたわけじゃない。あなたが夢を捨てたのだ。
    諦めなければ成功する
  • おれ、力士になる
    中学校の少年が、不思議なきっかけで相撲部屋に入り関取へと成長していく物語。

    相撲部屋での生活、稽古、ちゃんこ等のしきたりなど、角界入門編にもなっており興味深い。
    そして、その中で成長していく主人公の、まさに青春という話は面白いのだが、通読してみると、冒頭からの不思議なきっかけがわざとらしく感じられ...続きを読む
  • 小説の書きかた
    『これを書きたい、こういうことを言いたい』っていうのが普通だけど、『よく分からないけど、大切だと思うことを、執筆を通じて考えたい』っていうのもいい。執筆の真剣さが、いいインスピレーションを呼ぶんだ」

    「ボツも、厳しいダメ出しも、いい小説に向かって進んでる。成功に向かってるってことだ。大造君、小説の...続きを読む
  • 3年7組食物調理科
    県立新居山総合技術高校の食物調理科では、料理人のたまごたちが、料理に明け暮れる毎日を過ごしている。
    3年7組の米崎恵志は、身長152センチの小柄な男子。
    でも負けん気は人一倍だ。
    3年の秋を迎えた恵志たち。
    集団調理で先生方にお弁当を食べてもらう「営業」が目前だ。
    当日の朝、恵志がいる6班は、食材の...続きを読む
  • リボンステークス
    競馬の裏側が描かれた作品。
    様々な困難を乗り越えて日本ダービーを目指す。
    競馬好きなら楽しんで読める一冊だと感じる。
    ただ競馬の知識があまりなかったり、興味がない人にはもしかしたらしんどいかも。
    それでも読めば読むほど馬への愛着が湧いてくる。
    俊太郎、獅子沢、結城を始めた人柄の良さが描かれていて、信...続きを読む
  • 3年7組食物調理科
    調理師免許が取れ、飲食業界に就職することになる食物調理科の高校生の群像劇、という程書き込んであるわけではなく、主人公の少年とその周りの数人を描いただけだし、起こる事件もさほど深刻でないためさらっと読める。
    どぎついところもなく、みんないい子なので、鬱屈した子にはつまらないし、よく読める子にも物足りな...続きを読む
  • 大関の消えた夏
    この作者はたまにミステリーとかサスペンスを書くけど、あまり向いてないと思う。青春スポーツものが一番面白い。はやく「デッドヒート」の続きを書いて欲しい。
  • 3年7組食物調理科
    高校卒業と同時に調理師免許が取得できる高校の食物調理科、通称ショクチョウ生30人の生徒たちの奮闘。

    学内で500円で販売するお弁当作り、
    担任の小梅先生のお見舞いにみんなで考えた梅レシピ。
    保護者試食会に卒展。

    めまぐるしい毎日を生き生きと、怒られたり失敗も反省も多いけれど、料理人になるためには...続きを読む
  • スクールセイバー
    謎解き要素は大して面白くないけど生徒想いの教師たちはそれぞれ個性的で魅力的だった。

    よく、練習でできないことはゲームではできない、って言うでしょ。あれはウソ。間違いね。出来るよ。必ずできる。ゲームでは実力以上の力が出せる。それが人間の不思議な力。フットボールのタックルはとても危険だから、練習では軽...続きを読む
  • どまんなか(1)(文庫版)
    高校野球小説。弱小高校が甲子園目指す全三部作。
    主人公は剛腕エースだが、皮膚が弱くすぐ指がひび割れする体質。猛練習は禁止で代わりに猛ミーティング、走りこみ、バント禁止の監督。
    まあいわゆるテンプレ野球小説。
    試合の描写は当然絵がないのでしょぼい。このあたりはスポーツ小説の限界ですね。
    故に描写として...続きを読む
  • 3年7組食物調理科
    読み始める前から、わくわくしており、結局一気読み。
    でも期待が大きかった分、残念かな。
    尻つぼみの印象がぬぐえない。
  • スクールセイバー
    新任教師として、母校の珠城学院高校に赴任したイッカンこと桐野一寛は、個性的な先輩教師らとともに、学内のトラブルを水面下で解決することになり…。生徒を助け、“そこそこに”学園を守る、ユーモアあふれる痛快学園小説。

    「疲れているときに面倒臭くない小説をマンガ代わりに読みたい、しかも読後感が悪くないもの...続きを読む