かなり期待しての二冊目。
ですが、読んでいるとひどくもどかしいのは前の本と変わらず。
絵柄と言い、雰囲気の作り方と言い、オイシイ素材がごろごろ。
だけど、まとめて料理にするとなぜか物足りないのにおなかいっぱい。
あともう一歩届かず、すごくもったいない。
そんな本です。
とりあえず、表題作について細かく語ってみます。
ひさびさの読書感想文だし。
ひさびさに新刊で買った漫画だし。
設定、良し。
バツイチ、子連れのパパ×2が、仕事の都合で同じマンションへ。
絶対なさそうなのに、やけにリアル。
これが、夢を見るBL読みには必要不可欠。
絵柄、好き。
丁寧で狂いがほぼなく、平面になりがちなBL画面としては、奥行きとか立体の捕らえ方が抜群。
ホモエロだけにしとくにはもったいないくらい、体を描くのがうまい。
美人がちゃんと、男の人として美人です。
人物、普通。
好きなキャラはいませんでした。
二人とも、もうひとつかふたつ好きな部分が足りないし、気になる部分がひとつかふたつ多すぎる。
ストーリーと感情を絡めて、絵とエピソードで見せていくとか、言葉ではどう説明すれば良いかわからない部分を通して読むと、漫画としての手法がもうひとつ消化できてなくて、燃えきらない感じがほんとうにもどかしい。
たとえばエピソードを細かく詰め込みすぎて、読み手がキャラの心理に追いつけない、とか。
ストーリーをBL漫画としての文法にしきれず、未消化な部分があってそのたび違和感がある、とか。
とにかくそんな細かい齟齬があちこちにあって、すごくおいしい素材なのに料理の手順がBL調理(文法)じゃないせいで、口の中にかたい具がもごもごして残ると言うもどかしさ。
でも絵や設定がかなり好きなので、次回作に期待しまくってますの、★三つ。