向後善之のレビュー一覧
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鬱じゃない、普通の人に読んで欲しい本
カウンセリングは、病気の人が受ける特別なものだと思っていました。
通常の生活をしていて、ストレスを感じるのは自然な事なんですね。
この本は、きれいな表紙ですが、中身は本格的なカウンセリングの本です。
知識として知るのではなく、自分と対話をしながら、じっくり読みました。
「良い人」になり、「正しい事」をしようと思うと、現実とのギャップが生じます。
本を読んでいて、突然昔の記憶がよみがえったりしました。
その記憶は、無意識に(自分でも気づかぬうちに)抑制していたものでした。
本から何かを得るというよりも、本を通して自分の内側から何かを見つける、 -
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完璧な人間じゃない。それって当たり前なのに・・・
カウンセラーとか、セラピストというと、迷った人を助けるような上の存在で、
完璧な人のイメージがありました。
この本を読むと、向後先生がアメリカで想像もしない出来事があった時に、
どういう気持ちで、どういう行動をして、それを今の自分がどう思っているか・・・
というのが良く分かります。
今、カウンセラーとして活躍されている裏で、こういう留学体験があったんだなぁと
共感しました。
心理学の勉強をされている方にはもちろん、留学のエッセイとしても読みやすい本だと思います。何度も、大爆笑しました。
それにしても、見ることも触ることもできな -
Posted by ブクログ
◎モラルハラスメント←共感能力(想像力)の低さ、一方的な価値観の押し付け
【技】
①一方的な決めつけと人格否定
②カテゴリーエラー(異なる話題への巧妙な移動)
③第三者の援用
④自分=被害者、相手の行為は全て悪意に基づくという決めつけ
⑤ダブルバインド
⑥突然のやさしさ
【対処法】
・話を聴き、反省するのは最初の5分まで
・深呼吸(自分自身に注意を向け)
・自分の感情を見つめる(自分の感情を抑え込むのではなく、観察する・受け入れる、客観視するような)
・ハラサーを観察する
・自分の利益を最優先にして行動する(方便も辞さない)
◎マインドフルネス
違和感への感度を高める。呼吸を落ち着け、自分の -
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医療/セラピスト系の遅まきながらの年からの留学ということで共通点を感じて読んでみたものの、文体が、なんと言うかベストセラーが書くような小説やビジネス書になれた私としては、丁寧なのかまどろっこしく感じる話し言葉がとても違和感があり、とりとめもない話を読むのが少々苦痛に。。ただサンフランシスコでの研修時代の経験はすごくおもしろい。あと留学も語学学校のネタはあえてこの本で書かなくてももっとみんな経験していることだし、、と思ったものの、大学院での経験のところはすごくおもしろかった。語学の壁とともに、その中でも臨床を現地でやる苦労というのが今後の将来を考える上で参考になった。
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Posted by ブクログ
石油会社での会社生活後、米国の大学院にてカウンセリングを学び、卒業後サンフランシスコにてカウンセラーとして働く。現在、日本の東京恵比寿にてカウンセリング相談室を開く。
著者のカウンセリング経験によると「自分の気持ちがわからない」という方は「自分を否定する」という「こころのクセ」によるもので、その人の生い立ちに原因があると考えている。私たちを支える根源的な希望は3つある。「人から無条件に愛されたい」「自分の理想をみつけたい」「人と同じところとみつけたい」の3つである。しかし、子供時代にこれらを満たされることがなく、親や周囲の顔色をみて、相手の希望に応えるために自分を押し殺して育ってくると(親や -
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自分をしっかり持つことが大切だと感じる。
人間関係で悩む人は4つのパターンに分類できる。
①いい人を演じる人
②決められない人
③頑張りすぎる人
④隠れる人
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全て他人の視点から自分を判断している。
ダブルバインドとは、「自分で決められない」性格を生んでしまう。例えば、○○しなさいと言っているのに、実際にその言葉に従って○○を行うと、「おかしい」と避難してくる人。それが繰り返されると精神的に参ってしまう。
ミスティフィケーションは「頑張りすぎる人」を生む。具体的には、「○○くんは○○だよね」と、あたかも○○くんの意志を思わせながら、自分の意志を強要する。親がこういう感じだと、頑張りすぎる人に