石川啄木のレビュー一覧

  • 一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集―

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    一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集
    (和書)2011年04月14日 23:31
    1952 新潮社 石川 啄木, 金田一 京助


    歌集など読んでみたい感じ、この本を手に取ってみました。歌集や詩集は気軽に再読してみることができて、愛読書にすることができます。

    良い歌集だと思いました。

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    2020年09月27日
  • 一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集―

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    まるで日々の出来事を綴る日記のような短歌集。そのせいか比較的読み易い。

    巻末の年表に目を通し、啄木の境遇に思いをはせながら読むことを薦める。生活苦、望郷の念、思い人、そして病気、様々な作者の思いが身にしみる。

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    2017年10月15日
  • 一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集―

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    書店でふと気になって購入。最初に読んだのはたしか小学校5年生のときだから、29年ぶりくらいか。まあ、小学生では、この作品はちょっと味わうのは難しかったな、、(笑)

    神童といわれた田舎の青年が家庭を持ち、故郷を離れ、仕事を転々とし、困窮し、病に倒れる。本当は小説家になりたかったという啄木が、気休めに書いていた短歌を集めたのがこの名作です。故郷を思う気持ち、両親、友人らとの懐かしい日々を懐かしむ気持ち。いや、今の年齢になって読むと、共感できる歌も多く、沁みますね。

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    2017年08月08日
  • 一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集―

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    こんな乾いたかなしいひとはランボーの他知らない。
    ランボーは宇宙に突きぬけることで、戻らずに行ってしまったが、この石川啄木は違う。どこまで行ってもおんなじところに帰って来てしまうのだ。だから、どうしても乾いてしまう。彼の心を癒やすものはなにもない。書くことさえも、ときには重たく彼を掴まえる。ここではないどこかへ。彼はそんな場所を探し求めて歩いていたのかもしれない。
    彼の生涯には、貧困という大きな問題が何よりもつきまとっていたのかもしれない。しかし、彼はそれさえも、突き抜けて歌い続ける。彼にとって歌うことはそのくらい、自分自身であったからだ。ならば、どうして、自分は歌わずにいられないのか。彼はそ

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    2016年03月21日
  • 石川啄木歌文集

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    啄木のダメ具合がぴったりきすぎて。

    『打明けて語りて
    何か損をせしごとく思ひて
    友とわかれぬ』

    これ、飲み会帰りあるあるだと思った。
    飲み会でつい本音で人にしゃべったことを、帰り道で後悔しちゃう。特に相手から思った反応が得られなかったときは。そんな現代のあるあるが啄木にもあったのかもしれない。

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    2021年04月04日
  • 一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集―

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    啄木の歌は、国語の教科書なんかで、みなさん一度は目にしたことがあると思います。

    不来方(こずかた)の お城の草に
    寝ころびて
    空に吸はれし 十五の心

    これは青春の爽やかさを歌った名首ですよね。心までもが空の青さのように染まっていくような、清涼感。ちなみに啄木は、この不来方のお城へ、ちょくちょく授業を抜け出しては寝転んでいたそうな。なんだか明治の尾崎豊みたいな感じですね。



    たはむれに 母を背負ひて
    そのあまり 軽きに泣きて
    三歩あゆまず

    これは切ない歌です。冗談半分で母親をおんぶしてみたら、その体重のあまりの軽さに、病の重さを悟り、涙が出て歩みを止めざるを得なかった…。啄木の人柄が

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    2010年12月19日
  • 一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集―

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    哀しい時に読むと、
    余計に哀しくなります。

    けれど、鼻にツンとくるような
    哀しさの気持ちよさに注意。

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    2009年10月07日
  • 一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集―

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    やや遠きものに思ひし
    テロリストの悲しき心もー
    近づく日のあり。

    啄木の歌って、ほとんど暴力的でそれなのに繊細だ。

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    2009年11月11日
  • 一握の砂 悲しき玩具

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    作者の生い立ちや時代背景はよく知らずに、有名だから読んでおこうと軽い気持ちで手に取った。
    かなしい、さびしいと感傷的な歌が多い中で、私の好みである風景描写メインのほんのり心を乗せたような歌もいくつかあったので書き出しておく。

    p18
    やわらかに積れる雪に
    熱てる頬を埋むるごとき
    恋してみたし

    p71
    汽車の窓
    はるかに北にふるさとの山見え来れば
    襟を正すも

    p115
    吸うごとに
    鼻がぴたりと凍りつく
    寒き空気を吸いたくなりぬ

    p126
    朝の湯の
    湯槽のふちにうなじ載せ
    ゆるく息する物思いかな

    p130
    よごれたる煉瓦の壁に
    降りて融け降りては融くる
    春の雪かな

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    2025年09月16日
  • 石川啄木歌文集

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    旅を思ふ夫の心!
    叱り、泣く、妻子の心!
    朝の食卓!

    「朝の食卓!」の勢いが面白い歌だと思いました。

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    2024年10月27日
  • 一握の砂

    匿名

    購入済み

    つい昨日は啄木忌。働けどとか言いつつ、ギャンブル大好きだったと伝えられる彼の愛敬に微笑みつつ、偲びたい。合掌。

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    2022年09月28日
  • 一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集―

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    歌は明治においても、明星にしてもアララギにしても、文化人のものという感じだが、啄木のそれは生活に根差す。
    何となく、とか、心情をストレートに書きすぎるところは、表現として弛みがあると思う。が、人口に膾炙するのも歌の役割か。
    俳句で言うと、山頭火・放哉などの独自路線。だが、彼ら以上に国民的な文学者としての地位があるのは、その魂の叫びが熾烈で、また今でも分かりやすい、普遍性を有するからだろう。

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    2020年10月18日
  • 一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集―

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    書道用に買いましたが、よいです。

    書道用にはそこまでよくなくても歌は良いからいいのです。

    時々ぱぁっと明るい歌がある、その抜け方が抜群によいのです。

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    2009年10月04日
  • 一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集―

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    はたらけど
    はたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざり
    ぢつと手を見る

    で有名な石川啄木。初めて歌集を手にしてみたけど、短歌の力はすごいな。
    適当に開いたページを読んでるだけでもおもしろい。


    P.47
    あたらしき心もとめて
    名も知らぬ
    街など今日もさまよひて来(き)ぬ

    これ誰のこと?笑

    P.60
    石ひとつ
    坂をくだるがごとくにも
    我けふの日に至り着きたる

    うんそんなもんかも

    P.159
    遊びに出て子供かへらず、
    取り出して
    走らせて見る玩具(おもちゃ)の機関車。

    どゆこと?笑

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    2009年10月04日
  • 一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集―

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    北海道の旅を通じて味わえた啄木。
    26年という短い生涯で彼が残したもの。小さなものであっても、確かに残り続け、それを受け取る人間が、存在しているということ。
    啄木の紡ぎ出す儚さや孤独に、どうしようもない切なさを覚える。

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    2009年10月07日
  • 一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集―

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    啄木の処女歌集であり「我を愛する歌」で始まる『一握の砂』は、甘い抒情にのった自己哀惜の歌を多く含み、第二歌集の『悲しき玩具』は、切迫した生活感情を、虚無的な暗さを伴って吐露したものを多く含む。

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    2009年10月07日
  • 一握の砂 悲しき玩具

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    都市生活の哀歓や,故郷である岩手県渋民村への思い,流浪をかさねた北海道時代を歌った歌集.『一握の砂』.26歳で終えた短い生涯の晩年の歌を集めた『悲しき玩具』.「一生に二度とはかえってこないいのちの一秒」を愛し,その思いを独特な3行書きのスタイルによる短歌で表現した啄木の2つの歌集を収録.

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    2009年10月04日