小林一三のレビュー一覧

  • 私の行き方 阪急電鉄、宝塚歌劇を創った男

    Posted by ブクログ

    阪急電鉄、阪急百貨店、宝塚歌劇、東宝を創業した小林一三氏。
    鉄道を引き、沿線の宅地を販売して、スーパーを立てて、行楽地を作って、乗客を増やしていく、私鉄の定番のビジネスモデルを作り上げた方。
    自伝というよりも、教訓を混ぜたエッセイといった感じです。

    気になった言葉は以下です。

    ・サラリーマンに限らず、社会生活において成功するには、その道でエキスパートになる事だ。
    ・何かの方面において第一の人物になれば、たとえ無一文でも、事業でも何でも出来る。
    ・本当に優秀な人を採用するには、まだ何も知らない純白な熱心な人を導く方が、好結果を得られるようだ。
    ・平凡な事を課して、それが完全に実行される人ならば、将来見込みがある。
    ・有用に材たらんとする青年は平凡でなければならない。平凡の非凡とは、平凡な事を忠実にまじめに実行する事以外にはない。
    ・信用を得る第一の条件は、正直でなければならない。第二の条件は、礼儀を知る事である。第三の条件は、物事を迅速に正確に運ぶことである。
    ・信用を得る道は誠実にお客本位に行う事である。
    ・人のの特質を発揮できる教育とは、本人が天分を自覚して自分で勉強するより他に道がない
    ・第一に現状を処すという事が一番大切だ。与えられた仕事にベストを尽くすことだ。
    ・たとえつまらぬ仕事でも完全にやり遂げようとベストを尽くすと必ず現在の中に次の仕事の芽が培われるものだ。
    ・事業経営の神髄は予備行為、準備行為に充分の用意をすることである。すなわち基礎に重きを置く事である。馬鹿念を押すに限る。
    ・事業経営について一番大切な事は、良い人を集める事だ。
    ・仕事というものは、右から左へさっさと片づける。思い立った名案でもあったら、すぐに実行に移す。こういう風に、水の流れるように処理してゆけば、いつでも悠々としていられるものだ。
    ・成功の秘訣は、独創と努力にある。
    ・何事にもよらず無理は禁物である。
    ・私どもは常に結果を持ち、いつでも次の準備工作を怠っていないのであって、機が熟した時に初めて仕事を興すのである。
    ・およそ商売は安全に確実に行けば行くほど利が薄くなるのは決まり切っている。

    目次

    使う時・使われる時
    事業・東京型と大阪型
    学生と語る
    演劇経営作戦
    私の経営法
    夫婦問答
    あの頃・この頃
    三つの人生
    あとがき

    ISBN:9784569666891
    出版社:PHP研究所
    判型:文庫
    ページ数:336ページ
    定価:619円(本体)
    発売日:2006年09月19日第1刷

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    2023年03月27日
  • 逸翁自叙伝 阪急創業者・小林一三の回想

    Posted by ブクログ

    阪急王国、宝塚歌劇団を創業した小林一三の自叙伝です。
    彼の記憶力、先見力、発想力、プレゼンテーション力には驚嘆します。

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    2025年08月21日
  • 逸翁自叙伝 阪急創業者・小林一三の回想

    Posted by ブクログ

    阪急グループ、宝塚歌劇団等の創設者、小林一三の自伝。
    この本で、彼の人生を網羅的に知ることはできない。
    自分は、「日本が生んだ偉大なる経営イノベーター小林一三:鹿島茂著」を読んでから、この自伝を読んだので、彼の人生を一通り押さえた上で、深掘りすることができた。

    近代日本(明治、大正)の多くの偉人が、若い頃に海外渡航経験があり、直接的な影響を受け、それが日本の近代化の原動力になっているといっても過言ではない。
    例を挙げるときりがないが、経営者としては渋沢栄一を先ず挙げることができる。
    自分の中にあった一つの疑問が、なぜ、小林一三は、若い頃に海外渡航経験がないにも関わらず、どのように欧米的な文化を日本で持ち込めたのか?という点。
    これについての答えが、本著では触れられている。
    小林一三が作り上げた、家族を中心とした中産階級の豊かな生活圏というのは、彼のオリジナルである、ということだ。
    彼は、後年、海外渡航した際に、記しているのだが、若い時に海外渡航しなかったことは、怪我の功名、としている。
    特にヨーロッパでは、「芸術はブルジョアの手に独占されていて、大衆とは遥かに縁遠いということを知った」
    また、彼がターゲットとしてきた「大衆」については、「単に富籤(とみくじ)、犬のレース、賭博などという、野蛮な射幸心(しゃこうしん)をそそるものだけが用意されている。これで健全な大衆の成長があるのだろうか」、としている。

    小林一三が目指すのは、「清く、正しく、美しい」国民、大衆。
    解説の最後に以下一文がある。
    「小林一三は、阪急文化ばかりか、戦後日本の、より限定的にいえばバブル崩壊以前まで日本に確かに存在していた「1億総中産階級文化」も創ったともいえるのです」
    成程、今の日本のベースにある、総中産階級化、これは、いい意味で、日本の強みだと思うし、素晴らしい価値観だと思うのだが、それを小林一三が実現してきたのだ。
    それを考えると、日本人の精神構造、文化にあたえる彼の影響力の大きさを改めて認識することができる。

    「百歩先の見える者は狂人扱いされ、五十歩先の見えるものは多くは犠牲者となる。一歩先の見えるものが成功者で、現在を見得ぬものは落伍者である」

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    2022年05月28日
  • 逸翁自叙伝 阪急創業者・小林一三の回想

    Posted by ブクログ

    阪急創業者、タカラヅカの生みの親である小林一三の回想録。第三者が描く人物伝であれば、わかりやすさを念頭に(同時代人でなくてもわかるように)客観的に出来事の背景を記述するのですが、果たして自伝にはそれが必要か。
    …と書くのは、当時の出来事を理解していないと良くわからない記述もあったりするためです。。
    つまり、体系的に小林一三氏の人生を知りたいのであれば第三者の人物伝を読んだ方が良いです。本著は、一般目線で注目されることに必ずしもフォーカスが当たっている訳ではないと思います。
    本著を読んでいて感じたのは、自伝はその当人が世の中からどう見られたいか、あるいは世の中に対して何を訂正したいかを書いているのではないかということ。

    今は事業で成功した資産家だけど、昔は三井銀行のあまり報われない社員だったとか。タカラヅカのような歌劇を事業家が手がけることに対して、いや若い頃から新聞に小説を載せるくらいのことはしていたんだよとか。
    他にも、○○さんとはこういう経緯で行き違ったけど本当は…とか、○○疑獄事件の背景は…とか、資産も名声も手に入れた著者でもままならないことはあるもので。

    本著の魅力は、記載されている事実よりも文体からにじみ出てくる人柄にあるのではないかと思います。
    真面目に仕事に取り組んでいる時でも、どこか余裕や悪戯心のようなものを持って、それが良い結果につながっていたり。
    ゲーム「A列車で行こう」的なゼロからのまちづくりを成功させた経営者が、何を考えながら仕事をしていたのかがわかるという意味では面白い本です。

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    2017年08月15日
  • 逸翁自叙伝 阪急創業者・小林一三の回想

    Posted by ブクログ

    明治の人は思想や文化が現代とはかなり異なるということがよくわかる。
    阪急創業の頃よりも前の逸話が中心。

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    2016年10月05日