若山牧水のレビュー一覧

  • 若山牧水随筆集
    ぼっさんこと若山牧水の秀歌と、優しい気持ちのいっぱい詰まった随筆がこれ一冊手のひらサイズに収まる最高の一冊。青空文庫でも読めるものが入ってはおりますが、やはりこう云うのは紙の本で読みたいですね。

    後半「石川啄木の記」は、3編共に啄木の臨終について触れられていて、内容が被っては居るのですが、どれも牧...続きを読む
  • 新編 みなかみ紀行
    沼津にある若山牧水記念館に行く機会が出来た為、お共に連れて行くべく手にした一冊。以下ミーハー感想文。


    冒頭「枯野の旅」の散文詩からしてグッとくるんですが、頁を捲った先に北原白秋画若山牧水の似顔絵がバーンと載っているところで笑ってしまうやないかーい!

    驚くのは4合瓶位なら提げて草鞋履きで山歩きし...続きを読む
  • 新編 みなかみ紀行
    たまに読みたくなり、読むとでかけたくなる。

    牧水さんが、関東近郊に出掛けた紀行エッセイ。
    その土地を知ってるから、楽しさも倍増、なのだが、とにかくアホっぽいのがとても楽しい。
    子規の「病状六尺」も、患って寝ている子規の大食漢ぶりがアホっぽくておもしろいが
    牧水も全く高尚な文化人を微塵もみせず(笑)...続きを読む
  • 新編 みなかみ紀行
    発作的な旅、家族がいても関係ない。深い山に住んでいたこともあり、山や自然や鳥の声に郷愁を感じる。
    妻も、またかといった感じで旅に出ることを認める理解力。
    四万温泉の田村旅館でひどい目に。
    今とは違い、旅すること自体が大変。時間も手間もかかる。まさに非日常。
    創作誌に投句してくれる地方の同志と会えるの...続きを読む
  • 新編 みなかみ紀行
    まなかひに奈智の大滝かかれどもこころうつけてよそごとを思ふ
    -熊野奈智山-

    ひとり飄々と旅をする姿を想像していたら、実際は、結社の仲間をうきうきと訪ねたり、別れ難くなった友人と予定外の滞在をしたり、人の匂いのする旅人だった。ルックサックを背負ってね。

    また来むと思いつつさびしいそがしきくらしのな...続きを読む
  • 若山牧水随筆集
     「若山牧水随筆集」、2000.1発行。牧水の歌百二十、山旅の記、おもいでの記、折りおりの記、石川啄木の記が収録されています。 ①白鳥はかなしからずや空の青 海のあをにも染まずただよふ ②幾山河越えさり行かば 寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく ③白玉の歯にしみとほる秋の夜の 酒はしづかに飲むべかりけ...続きを読む
  • 新編 みなかみ紀行
    淡々とした文章(まぁ日記みたいなもん)なんだけど、風景描写が良く、簡潔で美しい。たしかに、これ読むとこの場所を歩いて、牧水の見た景色を感じたくなる。