大場秀章のレビュー一覧

  • 牧野富太郎の植物愛

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    小学校中退の異例の学者で、本当に珍しい人物。
    教授に会うまでずいぶんと時間がかかったこと、上京するまでの迷い、英語での論文執筆の苦労など。
    学位は友の心に報いること、父母へのみやげと言っている。なんとなくわかるなぁ。
    でも本当にやりたい人には人が集まり、輪が広がっていくんだね。
    手書きの年賀状や写真も楽しい。

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    2024年03月03日
  • はじめての植物学 ――植物たちの生き残り戦略

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    植物観察が日常になっています
    名前を覚えたい、というところから、植物の構造、生態系、もっと知りたいと思うようになったきたので、
    この本は本当に楽しいです
    わかりやすい
    ずっとそばに置いて、忘れたこと、分からないことがあったら読み続けたい本です

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    2020年09月07日
  • はじめての植物学 ――植物たちの生き残り戦略

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    植物学の入門書。

    「ちくまプリマー新書らしい」というしかない一冊。情報量はそれほど詰め込んではいないのだけど、要所を押さえていて、その業界の全体感を掴むのにいい一冊。

    植物学に興味がある人向け、というよりは、「植物に関係のあるどこかで方向性を見失っている人」向けな一冊。

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    2015年03月10日
  • バラの世界

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    バラの歴史の本。ひと言で言えばそうなのだが、その範囲は植物学、細胞学、育種学、分類学、植物画、文化史と幅広く取り扱われている。

    古代ローマ時代にエジプトからバラを輸入していとあるが、どのような輸送方法だったのだろう?
    当時は船輸送だと思うが、鉢植え状態では土の重さが問題になるだろうし、冷蔵技術の無い当時に切花輸送は不可能だろう。とても気になる。

    現代の私たちは四季にバラを愛でているが、これが中国のコウシンバラに由来するということを初めて知った。

    日本の野生バラは一重の素朴なものである。室町時代にキリスト教伝来時には、ヨーロッパの八重咲きのバラの絵画も同時にもたらされたと思うが、ヨーロッパ

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    2025年03月30日
  • ヤマケイ文庫 植物のプロが伝える おもしろくてためになる植物観察の事典

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    フィールドを歩いていると植物を見かけるのだが、中身は全くわからず「生えているなー」ぐらいだった。すこしでも掘り下げるために読んでみた。もとは雑学事典だったのが文庫化したもの。原題のとおり観察よりも雑学が主なコンテンツ。わかりやすくて楽しく読めたが、観察スキルはあまり上がった気がしない。

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    2024年09月22日
  • ヤマケイ文庫 植物のプロが伝える おもしろくてためになる植物観察の事典

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    植物の研究に携わる人たちが様々な植物の生態を解説している。1品目につき3ページくらいで簡潔に解説されていて読みやすい。

    人間も含めた他の生物との関わりと繁殖の方法が面白い。自ら動くことができない植物が他の生物との生存競争の中で時に相手を利用・共存しながら次の世代を生産していく仕組みは、「いつからそうなったのか、そうだから生き残れたのか」等思いを巡らせると楽しい。

    そして一番したたかなのは、毒も加工して食べるようにしてしまう人間か…と思いきや
    、やはりそんな習性をも利用してしまう植物なのかもしれない。

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    2024年08月31日
  • バラの世界

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    わりと、学名が多く読みにくい。バラは紀元前12世紀ギリシャに香油のため栽培されていたらしい。バラ戦争のランカスター家の赤いバラはローザ・ガリカ、ヨーク家はローザ・アルウェンシス、ボッティチェルリの「ヴィーナスの誕生」はローザ・アルバのセミプレナ、1862年日本のノイバラから、多数の花がつく形質がヨーロッパにはいった。(「日本植物誌」でシーボルト記述)

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    2023年09月22日
  • はじめての植物学 ――植物たちの生き残り戦略

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    著者の植物への敬意が伝わってくる。
    植物のデザインの必然や生き残り戦略のたくみさ、
    意外とわからないことだらけの研究途上感、
    いろいろひっくるめておもしろくよめて、
    植物ってほんとにすごいんだなぁと目を開かされた。
    植物は動物なんかいなくてもこまらないけれど、
    あらゆる動物は植物なしでは生きられないのだもの。

    いろいろ目新しい知識を得ることができたので
    最後まで飽きずに読めたけれど、
    もうちょっと展開を工夫するともっと読みやすくなったかも。

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    2013年05月10日