樋口直哉のレビュー一覧
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NetGalleyで読ませてもらいました。
2月14日発売予定です。
食材や盛りつけ、配色、献立などが、「3」をキーワードにしていろいろ解説されている。
タイトルの「3」に惹かれて読んだものの、正直、3とかどうでも良くなるくらい素敵な本だった。
「ぼくが目指しているのは普通の料理の最新バージョン。いつもより少しだけ手間かもしれませんが、味は保証します」というコメントがあるんだけど、まさにそういうレシピばかりの本。
おひたしもサラダもハンバーグも作ってみたくなった。たしかに、ちょっと工夫がある分、いつもよりほんの少しだけ時間はかかるかも。でも見ただけでやる気が失せるほどの手間ではないし、説 -
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今って、ものすごく「食」に対する意識がはっきりわかれるような感じになってきている。
「とにかく安いものがいい」という人
「ちょっとお値段がよくてもいいものが欲しい」という人
ちょっとお値段がいいけどそれには理由があって…
という生産者さんとそのこだわりを紹介している本
群馬県 下仁田納豆
小豆島 ヤマロク醤油
小豆島 せとうちビオファーム(オリーブオイル)
茨木県 魚住農園
西伊豆 カネサ鰹節商店(潮節)
宮城県 奥松島水産(牡蠣)
宮城県 アイザワ水産(海苔)
宮崎県 黒岩牧場(鶏肉)
岩手県 なかほら牧場
浜松市 鳥居食品(ソース)
埼玉県 ななくさの郷(マヨネーズ)
などなど…
実 -
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新しい料理の教科書から樋口さんにはまって。
とりあえず、最初に出てくる卵、直接買いに行けないけど、平飼いの卵とは?初めて卵かけご飯をやってみた。初めてだから他の安い卵との違いはわからない。次に下仁田納豆、拍子木に包まれてるのが素敵。やっぱり豆の味を味わったことがなかったようで、いつも買う納豆は添付のタレの味だったか?次々に作り手の話や手法が苦労とおいしいものを作りたいの情熱。豆腐なんて充填剤って表示何かなー?って思ってたけど、入れないと発生する泡を出さないように混ぜるとか。食品の原材料は見るようにしてたけど、シンプルな方がもちろん作る過程で手間はかかりその分値段に乗せられることはわかる。この本 -
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ネタバレ人々の記憶にまつわる「身近な謎」を解く
ミステリでもあり、心ほっこり系でもあり...
分類に悩む作品(^ ^;
物語は、しばらく現場を離れていた料理人が、
とあるお屋敷に住む大富豪に雇われるところから始まる。
雇われ料理人と言っても、大富豪のマダムは
夜食にスープしか食べない。
なので主人公は、一日一食スープを作るだけ、
というのが仕事。
短編集で、作品ごとにメインとなる人が変わり、
その人の望むスープを提供できるか...という、
謎解きでもあり「勝負」でもある料理が続く。
全編を通して、マダムの孫娘と、主人公自身の
失われた記憶を取り戻して行く過程も描かれる。
ザ・執事という感じのキ -
大人の階段駆け上る!
浅野いにお氏がカバーイラストを手掛けたということで手に取りました。池松壮亮主演の映画も話題の、大人の階段'を無理やり登ろうとする若者たちの心のモヤモヤを描く青春ストーリー。
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タイトル通り、これを読むだけで料理がうまくなりそうな
一風変わった料理の本
オレンジページで連載された【樋口直哉さんの口うるさいレシピ】が初出なのだとか。
いや、もう信頼しかない(笑)
初心者にとっては定番レシピが見開き一ページ紹介でわかりやすく
ある程度料理をしている人向けには
緑マーカーの引かれた部分をチラ見するだけでコツがわかるという
オレンジページの読む人目線の編集が丁寧に分かる本でした
というわけで、私には
小麦粉と片栗粉はどう使い分けたらいいのか?
肉を固めないためにする工夫は?
といった
レシピでは省かれがちな料理のコツを思い出して自分の料理を見直せました
料理って科学なの -
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おいしいもの、丁寧に作ったもの、自然のもの。我々はご飯を食べて生きる生き物だから、この本は書いてあるようなきちんとした美味しいものを買って食べることは浪費でなく必要なことなのでは?と思う。全てをオーガニックで国産のものにしようとは思わないけど、少し「美味しいもの」を探して買うようにしようかな。今の時代は保存料などを使わない食べ物を作るのは哲学が必要。あと「サラッとしてる」「あっさり食べられる」という表現が多くて、コクっていうのは食物本来の味なんじゃなく人工的に作られてる部分も多いのかな。
「製造工程を見てみると、材料をきちんと選び、一つ一つの工程を丁寧に積み上げることが味の差に繋がっているこ -
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『記憶は記録じゃない、記憶は時にウソをつく』
大人と子供という曖昧なテーマを軸に、高校生の時を振り返るように話が進む。全体的にシンプルで読みやすいけれど、強いメッセージ性もあって、読み応えがあった。
私は読者を「わからせる」小説が苦手だ。高校生が達観したように語るのも違和感がある。ただ、前提として語りてが大人だから、当時そう考えていたというよりかは、今思えばという部分もあったんじゃないかという解釈に思えて、抵抗なく読むことができた。
作中には大人でも子供でもなかったころというキーワードが出てくるが、私自身今でも大人でも子供でもないから、早くドロップを食べなくちゃいけないのかもしれない。