樋口直哉のレビュー一覧
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ネタバレ料理の技術は素材を超えない。
魚住農園の卵 茨城
有機栽培のキャベツ 青虫のついた外葉はニワトリのエサ
平飼い 自家製腐葉土の土間
卵のおいしさは餌で決まる 一般にはトウモロコシ原料の飼料
国産の酒糠、小麦、鮭の魚粉、牡蠣殻、大豆と塩、醬油の搾りかす、乳清、野菜
雄鶏がいると落ち着く
下仁田納豆 下仁田町
鮮度ある国産大豆、最低限の在庫
榛名山の経木(木の成分、抗菌、湿度、香り、無公害)
コンピュータ制御の圧力釜、クリーンな環境
本庄のもぎ豆腐店が師匠「只管豆腐」500円
伝統をつくっていくためには常に革新
有田屋の醤油 安中市
醤油=仕込み2年
国産丸大豆 -
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読んでいるだけで料理の楽しさと、料理上手になった気分が味わえる。
高校の料理部が舞台。部員が3人しかいないので廃部寸前という状況。活動実績を証明するために文化祭で飲食店を出すことを目指し、部員たちはまあまあゆるく、しかし正面から活動に向き合っている。顧問もゆるい人だけど、生徒たちに今必要な学びを見極められるいい先生であり、料理の実習や校外での見学活動で確かな知識と経験を与えていた。規模は小さいながらも、そのような充実した部の活動を通して主人公をはじめ、部員たちの料理の技術が上達し、「料理」という一分野の奥深さを理解していく姿に「私もこんな高校生活を送りたかった!」と羨ましさを覚えた。 -
Posted by ブクログ
物語の世界にどっぷり浸かったわけではないけれど、主人公の心情と自分の気持ちがところどころリンクして胸が苦しくなりました。
一口に言えば(あくまで一口に言えば、ですが)入江さんとの「ありふれた別れ」の経験から、主人公は自分のことを「大人になったのだ」と思うようになります。
しかし彼が本当に大人になったのは、「誰かのために泣いても、自分のためにはもう泣かない」と誓った時なのかなーと僕は思います。どんなに「大人になった」と思っても、そこから何も変わらなければ子供のままなのですから。この誓いは彼の大人としての第一歩でしょう。
そして大人になった彼は、ハルと「始めることから始める」のです。
僕はもう