西郷信綱のレビュー一覧

  • 日本文学の古典 第2版

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    初版が1966年なので 戦後の出版物だがお堅い教養感がこれまた良い 経年劣化で古びた外観だが 以前自分で新本を購入したものなので安心感がある 電子書籍で第2版が刊行されているが大きな改修はないだろう

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    2022年09月17日
  • 古代人と夢

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    明快にさくっと物語と夢のあり方がわかる。こんなふうに書ける人ってすばらしいと思った。蜻蛉日記と更級日記の関係が源氏物語と浜松中納言物語、これはわかりやすい。そして、夢によって物語が展開する図式は、古代物語の固有のあり方であるとの指摘も良い。その上で源氏物語とは違って、浜松は読者を置いていってしまうような「無雑作」な表現方法があるとのこと。

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    2018年02月08日
  • 古事記の世界

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    高天の原と葦原の中つ国と黄泉(根)の国
    日向(ヒムカ)と襲(ソ)
    伊勢と出雲
    大和と熊野

    聖なる中心としての東(ヒムカシ)
    大和の香具山から伊勢神宮へ
    ヒルメからアマテラスへ

    と、ちはやぶる国つ神たちの西
    オホナムヂから大国主へ

    山幸彦、海幸彦

    彦姫による政治的・宗教的二重統治
    ex卑弥呼と弟、アメノウズメと猿田彦
    『巫女に夫が無いのは神の妻(鬼道)だから』
    から斉宮制へ

    鎮魂はもともとタマフリ
    魂は一種のモノであり消耗するので年ごとに更新し、賦活せねばならなかった。冬至に行われる大嘗祭。ホノニニギの再誕。

    『日本の古語で稲のことをトシと呼んだのは、それにより一年を表示しうると考え

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    2010年07月18日
  • 日本文学の古典 第2版

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    能と狂言と歌舞伎は文字だけでなく実際の映像と音楽を観て聴いてしないと完全な理解ができないので読んでいて少し苦しかった。ではYouTubeで観れば好いじゃんと思うが、案外さがしてもないし、あっても観たところでやっぱりわからない。
    言葉の発し方が独特で且つ言葉そのものも古いので聴いても何言っているのかわからないし、舞っているのみても何しているのかやっぱりわからない。
    歌舞伎は暫が有名ということで、これは何とか完全版がみつかり観てみたが、主役と比べるまでもなく脇役、特に雛壇の後列の左側に並ぶ力士みたいなのがしょぼくて、歌舞伎って思っていたより貧相だなと思ってしまった。
    明治以前のとか、せめて昭和初期

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    2022年10月22日
  • 古代人と夢

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    スサノオから大国主への系譜、日向、高天の原
    アマテラスからホノニニギ、神武天皇への系譜、日隅、出雲、根の国、黄泉の国、

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    2010年10月01日
  • 古代人と死

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    文章が鼻について読みにくい
    著者本人は学術論文ではなく一般向け書籍だからサービスしてるつもりなんだろうか?

    「ノミノスクネ考」楯節舞について言及がある

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    2023年01月18日
  • 古代人と夢

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    本書では「夢」をみられる人、それを信じられる人を古代人と定義されている。ここでいう夢は、将来のdream として夢ではなく、「正夢」「夢のお告げ」としての夢、寝てから見る夢である。また、現代、寝てから見る夢は深層心理の現れとか、実は本音とか言われるが、当時の夢は「神のお告げ」であり、それを得るために体を清め、禊をし、専用の部屋でお告げを待っていた。言霊とか、息=魂とか、こういう身体感覚をもうちょっと意識してみようと思いました。

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    2022年10月22日
  • 古代人と夢

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     古代人は夢をどのように捉えていたのか。古代人は夢をかなり現実的なものとして捉えていたようだ。古代においては夢は天下国家を左右し、その後は個人の人生を左右した。そんな夢の精神史を扱った本。

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    2010年06月13日