あらすじ
古典は過去のものであると同時に現代のものであり、つねに新たに、世代ごとに読みなおされるものである。この視点に立って、いわゆる日本文学通史として古典を概観するのではなく、日本文学史上の代表的な作品とその作者について解説し、古典再評価のための扉をひらこうとする。巻末に「古典をどう読むか」を付す。
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Posted by ブクログ
初版が1966年なので 戦後の出版物だがお堅い教養感がこれまた良い 経年劣化で古びた外観だが 以前自分で新本を購入したものなので安心感がある 電子書籍で第2版が刊行されているが大きな改修はないだろう
Posted by ブクログ
能と狂言と歌舞伎は文字だけでなく実際の映像と音楽を観て聴いてしないと完全な理解ができないので読んでいて少し苦しかった。ではYouTubeで観れば好いじゃんと思うが、案外さがしてもないし、あっても観たところでやっぱりわからない。
言葉の発し方が独特で且つ言葉そのものも古いので聴いても何言っているのかわからないし、舞っているのみても何しているのかやっぱりわからない。
歌舞伎は暫が有名ということで、これは何とか完全版がみつかり観てみたが、主役と比べるまでもなく脇役、特に雛壇の後列の左側に並ぶ力士みたいなのがしょぼくて、歌舞伎って思っていたより貧相だなと思ってしまった。
明治以前のとか、せめて昭和初期とかの映像ないかと思って漁ってみたがみつからず。むかしはあんなにしょぼくなかったはずだと思うが、如何せんその昔がみつからない以上、これ以上研究する意欲も正直わかない。
井原西鶴とか近松門左衛門についての分析は面白かった。
古代中世のときは感じなかったので多分近世近代文学担当の人個人の癖なんだと思うが、接続詞シカシの濫用が目立ち、文脈を掻き乱されるので、読んでいて何が何やらよくわからなくなった。恐らくこれも歌舞伎の内容が頭に入ってこなかった要因。