佐原菜月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書録「カミサマ探偵のおしながき」3
著者 佐原菜月
出版 メディアワークス文庫
p50より引用
“「どの道を行こうが、進まなかった
道を振り返り悔やむのがヒトという生
き物だ。進んだ先が正しかったと感じ
ることすら所詮は結果論でしかな
い。ーだから、己が決めた方向へただ
進み続けるしかないんだ。」”
目次より抜粋引用
“始の膳〜名無しの神と少年の
おにぎり〜
春の膳〜親子と疑惑と迷い子の
きずし〜
夏の膳〜嘘と本音とお袋の味〜
秋の膳〜菊と約束と不思議な
レシピ〜
冬の膳〜美人と締切と忘れられない
忘年会〜”
元神様と居酒屋店主を主人公とし
た、日常系ファンタジー短編連作ミ -
Posted by ブクログ
読書録「残念ねーちゃんの捜索願い」3
著者 佐原菜月
出版 メディアワークス文庫
p30より引用
“ おそらく、今の見解に間違いはな
い。だが、利津は気がついていな
い。今挙げたそれら全てが、自身の好
物と同じだということに。そして自ら
の発言の全てが自身の首を絞めている
ということに。”
目次より抜粋引用
“予兆
接触
記憶
動機
証拠”
見た目と裏腹な趣味と性格の姉と、
家事全般の能力が高い弟を主人公とし
た、ファンタジーミステリサスペンス
小説。
酔っ払った姉に呼び出され、小料理
屋へ迎えに来た主人公・窪川楽十。
何となく察しが付く、姉が深酔いした
理由だが、気を使っ -
Posted by ブクログ
本来の力を失った神様と人の青年との物語は、最初ちょっと「神様の御用人」を連想してしまったけど、中身はかなり違った。
いわゆる軽ミステリー。
元・一言主神のコトハが探偵で料理人の青年がワトソン役なんだけど、ぶっちゃけ、その設定が全く生かされてないよなあ。
謎解きにコトハが神様である必要は全くないし、折角女性なのに男言葉もあって、別に男でもよかったんじゃないだろうか。
いやまあ、物語としてはちゃんと楽しめるので、良いんだけど。
なんだか、ミステリーとしても神と人との関係を描くにしても、もう一つ中途半端になってしまった気がする。
そこが残念かな。 -