あらすじ
美人だけど趣味も性格もどうにもオッサン臭い女、利津。彼氏に振られた夜に赤提灯で一人酒。冷酒になめろう、愚痴をわめきながら酔いつぶれ、弟に介抱されて家に帰る。 「……これが実の姉かと思うとかなりフクザツだな」 そうして二日酔いで目覚めた朝、姉の中には本当に「オッサン」が棲んでいた! 姉の身体に触れれば、確かに野太い男性の声がテレパシーのように聞こえてくる。幻覚? 二重人格? それとも悪霊が取り憑いた? その声の正体を調査していく中で、とある殺人事件との関連が見えてくるのだが……。非日常的コメディサスペンス!
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Posted by ブクログ
オッサン女子とオッサンと嫁にしたい弟のお話。
プチミステリー・・・刑事もの・・・?
日常パート等は現代っぽくさっくり読めるので、挿絵なしですがラノベ上がりの人もすぐ読み切れるかと
後半急ぎすぎたのかちょっと項数に物足りないかなぁ
ダメ姉、オッサン萌えなら一度読んでみてほしいですね
Posted by ブクログ
居酒屋で回収してきた『おっさん』姉の中に
本物のおっさんがいた。
一体どこで拾ってきた『おっさん』なのか、から
どこの誰なのか、までは普通(?)の流れですが
ここから父親の死の真相が出てくるとは…。
ものすごくコメディなのかと思ったら
きれいにミステリーでした。
結構最後の方まで、誰が怪しいのか怪しくないのか。
題名から考えられない内容でした(笑)
しかし、本物のおっさんと変わらない姉。
…彼氏は、まぁどうにかなりそう??
Posted by ブクログ
読書録「残念ねーちゃんの捜索願い」3
著者 佐原菜月
出版 メディアワークス文庫
p30より引用
“ おそらく、今の見解に間違いはな
い。だが、利津は気がついていな
い。今挙げたそれら全てが、自身の好
物と同じだということに。そして自ら
の発言の全てが自身の首を絞めている
ということに。”
目次より抜粋引用
“予兆
接触
記憶
動機
証拠”
見た目と裏腹な趣味と性格の姉と、
家事全般の能力が高い弟を主人公とし
た、ファンタジーミステリサスペンス
小説。
酔っ払った姉に呼び出され、小料理
屋へ迎えに来た主人公・窪川楽十。
何となく察しが付く、姉が深酔いした
理由だが、気を使って一応尋ねてみる
のだった…。
上記の引用は、主人公・窪川利津の
身に起きた異変に際しての発言に関す
る一節。
酒の好みや飲み方等が、オッサンの様
な主人公なのですが、見に起きた異変
に対して自己紹介をするかのような場
面です。人に迷惑を掛けなければ、何
をつまみにどんな酒を飲んでいても、
他人が気にすることもないのではない
でしょうか。もう一人の主人公・楽十
には面倒を掛けているのは、まあ姉と
弟の関係性故の、甘えなのでしょう。
フィクションの中だけなら、微笑まし
い光景ですが、現実で酔っ払うたびに
呼び出されたりしたら、そのうち見限
られてしまうかも知れません。
表紙絵と出版ブランドから、ライト
ノベルに分類されるものかと思いまし
たが、ライトノベルと呼ぶには、イラ
ストが表紙と内表紙だけなので、イラ
ストを楽しみたい方には物足りないで
しょう。
2時間ドラマにするのにちょうどよ
いボリューム感と言った感じ、刑事ド
ラマのフィクションさ加減についての
言及も、良い味付けだったのだと思わ
せる終わり方でした。
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