鬼塚りつ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
宮沢賢治記念館に行く予定があり、予習の為に購入。文庫本で読んだことのあるものもあったが、今回は小学生の子どもでも読めるようにとこちらを購入。
挿絵もあり、字も大きくとても読みやすかった。
子どもの頃は正直よくわかっていなかった宮沢賢治。大人になっても読み返してみるととても深くて面白い。
よだかの星でちょっと泣きそうになった。
宮沢賢治の育った岩手の情景や匂いや色まで感じられそうな作品がたくさんで、とてもよかった。
記念館に行くのが待ち遠しい。
【宮沢賢治 童話集】
注文の多い料理店/どんぐりと山猫/オツベルト象/ツェねずみ/やまなし/よだかの星/水仙月の四日/雪わたり/虔十公園林/セロ -
Posted by ブクログ
本書は子供向け童話集であるため、漢字は少なくルビもふられている。
それでも内容を知るには充分だった。
10話おさめられていたが、その中の幾つかの感想を。
『オツベルと象』
始めの1文の視点はどこなんだろう。
「ある牛飼いが物語る」の1文。
その1文の発言者が牛飼いならば、自分の事を「牛飼いが物語る」とは言わないはず。
この1文だけは賢治の言葉で、つまりメタフィクション??
それとも、作中には現れない、作者(賢治)でもない誰か??
例えば、菩薩様とか。
急に菩薩様を出してみたのは理由があって、白象だからなのだけど。
普賢菩薩が乗っているとされるのが白象。
普賢菩薩は生きとし生けるもの全て