松尾佑一のレビュー一覧
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ふと思いつく。こんなふうにしたら料理や食材が出来るかも。
それは科学の力。実験を繰り返し、検証する。
理系研究者による、ガチな食実験のエッセイ。
・はじめに
第1章 遠心分離コーヒー 第2章 ソーラー炊飯器
第3章 自家製納豆の最適解
第4章 インスタントラーメンの限界点
第5章 ポケットポップコーン 第6章 自転車バター
第7章 平均化クッキー 第8章 超音波泡盛
第9章 タクワン製造マシン
各章にコラム有り。
・おわりに
移動古本屋さんで購入した本です。
なるほど!これは大人の自由研究。
仮説を立て、調理器具等を考え、計算し、設計し、
実験を繰り返す。そして検証。
その行程こそが理系学者の本領発揮!
遠心力でコーヒーをドリップできるのか?
天候と90℃の壁に阻まれるソーラー炊飯器。
カップラーメンが美味しく食べられる時間は何分まで?
自転車バター製造機は結果オーライ。
マンガに登場したタクワン製造マシンは実現できるのか?など。
なんじゃそりゃ?とツッコミ入れて読みながらも、
マジで真剣に取り組んでいる過程には、感心してしまいます。
実はこれらこそが研究の基本なのかもしれない。
小説家でもあることから文章が分かり易かったです。
研究と日常の狭間が緩くて、家族の姿まで
見えてしまったのはご愛敬。炊飯器のエピソードに噴飯です。
更にイラストと説明の図絵がなんだかほっこりした
感じで楽しめました。カエルよ、ありがとう。
で、残った29.5㎏分の粉末納豆素はどうなったのでしょうか? -
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食べ物に関する「大人の自由研究」。とは言え理系学者で小説家でもある筆者が、小中学生のような自由研究を行うわけではなく、仮説・検証実験を行うなかなか本格的な自由研究である。個人的に「平均化クッキー」の項がお気に入りになった。クックパッドの平均値レシピ、専門家のレシピと比較したものを作って実食するのだが、専門家のレシピの勝利。お菓子作りは化学だとつくづく思い知らされる。
この本に出てくる「嫁」が良い味を出している。家庭での地位がとても強いのが文脈から伝わる。誇張表現もあるかもしれないが、実験を行う際に多少冷ややかな感じで接するのがたまらない。
軽い気持ちで「なぜ?」「どうして?」は皆思うことだが、ここから先はなかなかできない。トライアンドエラーを繰り返しながらあるものは失敗し、あるものは成功する。実際にやってみるとこういった結果になるよ、という例を気楽に読むことができた。 -
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ネタバレ理科系の研究者である著者が手当たり次第に食べ物について感じた疑問を実験する「やってみた」系のエッセイ。
個人的には、こういうしょうもない(と言っては申し訳ないのだが)ことに一生懸命というか真剣にやっている本は大好きです。
各項で、それぞれの専門家が見たら、指摘をしそうなこともあるかと思いますが、休日に家族も巻き込んで(きっと迷惑だったでしょう)ところがいいではないですか。
最後に、小学生の自由研究が大好きで6回楽しんだと書かれていましたが、これ自由研究のネタに本当にいいな、と思って読みました。
純粋に役に立ったのは、「目玉焼きも作れる炎天下のボンネット」で、日本自動車連盟のサイトから引用した表。外気温が35℃の時、車の室内の最高温度が57℃、車内平均温度51℃、ダッシュボード79℃という情報は、いろいろあって仕事でのヒントになりありがたいと思いました。まあ、卵白の変性温度が58℃で、卵黄が65℃というのも、うんちくを垂れるのにもgood。
また、超音波泡盛の項では、大学時代に有機合成の授業をしていた教授が、ウイスキーに超音波電極を入れると、まろやかになり、高級ウイスキーと同じ味になると話いてたことを思い出しました。その時には、エタノールと水分子の水素結合と聞きましたが、クラスターって、あぁなるほどと思いました。
料理の大さじが15mLで小さじが5mLとこっそり測ってみたとか、キツネ色になるまで揚げるって、キツネの色も種や季節によって違うじゃんとか、料理本を読んでいるときに感じるもやもやも言葉にしてくれている点も個人的には刺さりました。
ちょっとだけ真面目なネタもあり、生クリームからバターを作る項のコラムで「実験をしてみて、そして若干の調べものをして、ようやく理解した。自分たちが食べているものの工程とか、安全性は、ちゃんと一から理解してから判断することがとても大切なことだと。」と。まったくその通り。マスコミ、ネットともに、鵜呑みしない姿勢が重要やな~・・・と思って閉じました。 -
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これまでの人生で恋愛とは無縁に生きてきた大阪の大学で遺伝子研究を続ける主人公の柴山教授は、学会に参加するために訪問したロサンゼルスで出会った女子大生のハルカに好意を持ちます。それを知った研究室の松永が失踪します。松永も恋愛とは無縁の人生です。そんな松永は「愛は遺伝子が決定する」と、中学時代の同級生が勤める京都の大学病院で一心不乱に研究を進めていました。そしてその研究により、柴山とハルカが結ばれる可能性は0%という結果が出ます。
理系の恋愛小説で、難しい言葉が出てきますが、DNAが愛情も決定してるとの仮定は興味深く、基本的にまったく同じ遺伝子を持っているという一卵性双生児のエピソードも面白かったです。 -
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どういう訳か、(寝ぼけてたのかなぁ)1巻目の『聖域』を読んでいたはずでしたが、一度寝落ちして2巻目を手に取り最初から読み直したようです、、
なので、『聖域』に上げてた感想は『奇跡』の感想になります、、ん〜、疲れてるのかな〜f^_^;
どちらも、緩く楽しめる内容なのは変わりないので、感想はそのままにしておきたいと思います。
コミカルで個性的なキャラたちの登場、ちょっとした謎解きもあります。2冊とも、ゆる〜く楽しみました。(笑)(『聖域』の方は少しごちゃごちゃして感じられたので、『奇跡』の方が読みやすいかもしれませんね。)面白かったですよ〜(´ω`)
疲れた時は、甘いお菓子と美味しいお茶と面白い読み物がいいですね〜、続きでないかなぁ〜_(:3」z)_
(ゆるい感想ですみません、m(._.)m) -
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面白そうなタイトル『生物学者』とコミカルな表紙に、気になる要素がたくさんです。理系、不思議生物溺愛、登場人物もかなり個性的でちょっとした謎解きもある、緩く笑えるストーリーでした。(笑)
金沢が舞台となっていて、不器用でちょっと変わった大学の生物学専門教員の山田博士と、雑誌社に務める彼女の鈴木沙夜梨さん、山田くんが溺愛する不思議な生物(まくらさん)が登場する、ちょっと不思議でほのぼのとした雰囲気があります。
山田くんと鈴木さん(さよりさん)が交互に物語を語っていく作りになっていて、小君良いテンポで笑える軽さがいいです。(笑)後半は中二病のようなところが多くなりますが、、;
200ページ程で読みやすく、気軽に読めるのもいいですね。ゆる〜く笑って楽しめました。
続編もあるので、続きも読もうっと。(笑)
(後日の追記です。カバーをつけていたためか、寝ぼけていたためか、、読む順番を間違えてしまったようです。上の感想は次巻のものになりますが、面白さはそのままなのでこのままにしておきたいと思います。m(._.)m)
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◆起承転結の構成
起 : はじめの状況説明
承 : 問題提起、状況の変化
転 : なぜ解決されなければならないのか、状況変化に対する対応
結 : だからどうしたい?、まとめ
◆プレゼンのコツ
・指示代名詞は避ける(聴衆の理解を妨げる)
・嫌いな人のプレゼンだと思って見返す
◆エントロピー増大の法則
物事は放っておくと乱雑・無秩序・複雑な方向に向かい、自発的に元に戻ることはない
◆科学的に考えるというのは、データでもって物事を理解、説明、予測して、相手を、世界を納得させることだ。老若男女、理系文系問わず、どのようなら人々にとっても共通で公平なものであるんだ。 -
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 遠心分離コーヒー
第2章 ソーラー炊飯器
第3章 自家製納豆の最適解
第4章 インスタントラーメンの限界点
第5章 ポケットポップコーン
第6章 自転車バター
第7章 平均化クッキー
第8章 超音波泡盛
第9章 タクアン製造マシン
<内容>
放射線生物学(これも謎)の研究者で、作家でもある著者が、気が付いた食べ物を自家製で作れないか(部品はホームセンターで買える程度のもの)?をレポートしたもの。理系っぽくきちんと事前に計算などしているが、9作品中、成功したものはほぼない(第7章は、レシピ本の最適解を目指すもので、ちょっと毛色が違う)。まあ、現在の食品は偉大なのだが、最後のタクアンのところに書いてあったように、「漬物」など家庭の自家製が当たり前だった時代は過ぎ去りつつあり(現代の若者は作り方など知らないだろう)、例えば「蘇(古代のチーズとバターの間のようなもの)」のつくり方、「蘇」そのものが失われてしまったように、200年位たつと、糠に漬け込む「漬物」はなくなってしまうだろう(文化もの)、という点は同感した。