あらすじ
==ストーリー===============================
スキンケア化粧品を開発・販売する外資系ベンチャーに勤める私は、
某大学との共同開発プロジェクトを担当することに。
大学を訪れた私の前に現れたのは、班目という変人研究者。
「擬似バリア層って、なに?」
その男は、私の曖昧な説明を鋭く指摘し、「君の説明は科学的でない」と言い放つ。
こうして、変わり者でとっつきにくい班目教授との共同開発が始まった。
======================================
新しいビジネスや新商品の成否を「なんとなく」の印象で判断してしまう。
効果が不明確な施策も、これまでもそうだったからと「なんとなく」続ける。
その一方で、新しいチャレンジは「なんとなく」リスクがありそうだからやめておく。
ビジネスの現場では、こういった「なんとなく」の判断が少なくありません。
ですがその結果、損失を出してしまったり、好機を逃してしまったりしては、
もったいないとしか言えません。
本書は、そんな「なんとなく」の判断を減らし、
データや事実に基づいて「科学的」に思考できるようになるための本です。
社会人3年目の「山田咲良」と、変人教授「班目」との共同プロジェクトをとおして、
冷静で論理的な「科学的な考え方」がわかりやすく学べます。
第一章 ある「変人教授」との出会い
第二章 「論理的」な説明に不要なもの
第三章 心を乱す「粒子」との向き合い方
第四章 私たちの仕事が「混沌」になる理由
第五章 「感情」が隠してしまうデータの真実
第六章 過去の向こうに「未来」が見えてくる
第七章 「天才」の頭の中で行われていること
最終章 科学は誰にも「公平」なものである
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ストーリー仕立てで、主人公と共に学んでいくスタイルなのでサラッと読めた。
当たり前のことのようだけどできてないことを再確認させられるとともに文系に囚われて生きてきた自分の戒めにもなった。
Posted by ブクログ
小説形式で解説のあるビジネス書カテゴリ。
人に話す際に正確なデータを用いることや起承転結で話すなど基礎的であるけれども超大事な人に理解してもらう話し方(プレゼン)の本という感じ。
お話としても面白く斑目教授のキャラがとても好き!
Posted by ブクログ
◆起承転結の構成
起 : はじめの状況説明
承 : 問題提起、状況の変化
転 : なぜ解決されなければならないのか、状況変化に対する対応
結 : だからどうしたい?、まとめ
◆プレゼンのコツ
・指示代名詞は避ける(聴衆の理解を妨げる)
・嫌いな人のプレゼンだと思って見返す
◆エントロピー増大の法則
物事は放っておくと乱雑・無秩序・複雑な方向に向かい、自発的に元に戻ることはない
◆科学的に考えるというのは、データでもって物事を理解、説明、予測して、相手を、世界を納得させることだ。老若男女、理系文系問わず、どのようなら人々にとっても共通で公平なものであるんだ。