黒岩麻里のレビュー一覧

  • 幻のネズミ、消えたY 性の進化の謎を追う

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    2025年刊。ミステリー風のタイトル。その通りに、謎解きが抜群におもしろい。
    性染色体のペアがXXならメス、XYならオスになる。ところが日本にいる2種のトゲネズミ(アマミトゲネズミ、トクノシマトゲネズミ)は、メスもオスも、あるのはXだけ、Yがない。ほんまかいな。しかしながら、この2種は希少種、見つけるのも難しい。
    これらの近縁種にはオキナワトゲネズミがいる。ところが、このネズミのオスにはYがある(らしい)。しかし、このトゲネズミも希少種、どころか絶滅しているかもしれない。
    これが前段。生きている個体の発見と捕獲に始まり、細胞の培養、ゲノム解析、ノックイン実験まで……ほうぼうの協力を得ながら、そ

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    2025年12月06日
  • 「Y」の悲劇 男たちが直面するY染色体消滅の真実

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    性染色体に関するトピックを多彩な角度から取り上げており、その内容が興味深いものばかり。字が大き目で読み易く、飛行機往復の時間でサクッと読み切りました。

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    2025年10月12日
  • 消えゆくY染色体と男たちの運命 オトコの生物学

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    思わず薬指と人差し指を見つめてしまいました・・・
    北大の生物化学部門准教授の著者が、わかりやすくとんとんと、Y染色体とホルモン、Y染色体をもたない生物、Y染色体から見た日本人のルーツなど解説してくれます。

    おなかの中であびた男性ホルモンシャワーの量が人差し指と薬指の比でわかるとか。
    いろいろおもしろエピソードも。

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    2015年04月04日
  • 消えゆくY染色体と男たちの運命 オトコの生物学

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    妹がこの分野の研究をするということで、ご紹介いただいた一冊。

    タイトルから小難しい生物学的な内容だと思ってみたら、あら不思議。そのほとんどが統計により得られた知見で、生物を囓っていない人にもわかりやすく丁寧に書かれています(最終章手前あたりは厳しいかも)。目からウロコの雑学と実学ばかりで、他人に話したくなることうけあいです。

    …と、同時にとある測定法による自分の男性ホルモンの少なさに絶望。男性にとっては、いろいろ不安になる内容も含まれているかもしれません。

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    2014年04月13日
  • 消えゆくY染色体と男たちの運命 オトコの生物学

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    Y染色体が退化しこの世からやがて男がいなくなってしまう.....そんな噂を聞いたことはありませんか?本書では、男性特有のY染色体について詳しく解説、と同時に、「イケメン」「草食男子」...といった今の話題をサイエンスの切り口から迫ります!

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    2016年11月14日
  • 消えゆくY染色体と男たちの運命 オトコの生物学

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    ネタバレ

    本屋をぶらぶらしていたら、ふらっと生物のコーナーへ寄っていた。男だしオトコの生物学は知らないとダメでしょ!ということで、本書を手に取ってみる。Y染色体を切り口として男女の性別決定や、遺伝子の構造、染色体の役割と幅広く人体の構造を知ることができた。3億年前にはY染色体は現在のX染色体と同じく約1000個の遺伝子を保有していた。Y染色体としては退化だか、3億年前と比べると人類が体型的に進化してきていることは明らかなので、退化は進化なのではないかと思えてもくる。収斂という言葉がY染色体の遺伝子減少を表現している気がする。Y染色体はパリンドローム構造をとっているため遺伝子情報の分析が困難だが、研究者た

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    2014年08月23日
  • 「Y」の悲劇 男たちが直面するY染色体消滅の真実

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    メンデルの法則・・・くらいまでしか知識がない私には、最初の遺伝子や染色体の組み合わせや結合、欠損の話は、はっきり言ってちんぷんかんぷんでした〜。
    話があっちに飛びこっちに飛び、また戻って、、、を繰り返しているうちに訳が分からなくなりました。分かりやすい例えで、と前置きがあった話も分からなくて、自分の頭の悪さに悲しくなりました。
    後半の性差、ジェンダー、個体差などの話は興味深かったです。結局は性差だと思っていたのは明確に解明されていなかったり、個体差も大きいということには驚きました。
    男らしさ、女らしさについては疑問を持っていたが、案外知らないうちに自分もバイアスがかかって物事を見ていたのかな、

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    2024年11月16日
  • 「Y」の悲劇 男たちが直面するY染色体消滅の真実

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    性差とかに関する最近の研究を一般向けに紹介したもの。中身はタイトルほど不穏ではない。紹介される知見もまあおだやかなもの。

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    2024年08月02日